枝豆を水耕栽培で上手に育てるポイントとは?
枝豆は水耕栽培に適した野菜です。もし水耕栽培で枝豆を上手に育てることができず収穫に至らない場合は、枝豆栽培の大切なポイントを見落としているのかもしれません。ここでは枝豆の発芽に失敗しないコツや、育て方のポイントをご紹介します。
枝豆の種類
ボタニ子
枝豆は白毛豆(青豆)、茶豆、黒豆の3種類に分けられます。品種改良もおこなわれ、新しい品種がつぎつぎと誕生し、現在ではその数、なんと400品種以上です。枝豆は大豆になる前の若い実のことをいいますが、「枝豆の種」として種苗会社から販売されているものは、大豆で収穫するよりも枝豆として収穫するのに適しています。
白毛豆(青豆)
莢のうぶ毛が白いところから白毛豆(青豆)と呼ばれます。全国で栽培されていますが、とくに北海道や千葉県が枝豆の産地として有名です。種苗会社で販売される枝豆の「種」も白毛豆の種類が一番多く、現在では多収穫で育てやすい枝豆の種が数多く販売されています。
茶豆
独特の風味と濃厚な味わいが人気の茶豆は、莢のうぶ毛が薄茶色で、実もうっすらと茶色い薄皮で覆われているのが特徴です。東北地方を中心に栽培されていて、とくに山形県庄内地方の「だだ茶豆」は全国にその名をとどろかせています。
黒豆
ぶどう豆とも呼ばれる黒豆ですが、黒枝豆は最初から実の色が黒いわけではなく、緑色の豆が少しずつ紫がかった色になり、やがて黒に近い色になります。品種により若干の違いはありますが、コクのある味が人気です。
枝豆の特徴
ボタニ子
枝豆の育て方は簡単だよ。栽培する季節にピッタリの苗を育てようね!
枝豆には夏大豆型(極早生~早生)・中間型(中早生~中生)・秋大豆型(中晩生~晩生)があります。温度管理ができ、LED照明が整った室内であれば問題ありませんが、窓際や室外での水耕栽培では、気温や日照時間を考慮し、栽培条件にあった品種選びが大切です。
夏大豆型(極早生~早生)
春(4月~5月)に種をまき、夏(7月~8月中旬ごろ)に収穫するタイプのものを夏大豆型といいます。夏大豆型は生育時の温度に強い反応を示すのが特徴です。
中間型(中早生~中生)
夏大豆型と秋大豆型の中間に栽培するタイプのものです。夏大豆型(極早生~早生)は、ゴールデンウィーク前後の4月~5月に種をまくことが多いため、気温が低いときは温度管理が難しいこともありますが、中間型(中早生~中生)は春から初夏にかけての種まきとなるため、温度管理はしやすいでしょう。
秋大豆型(中晩生~晩生)
秋大豆型は春から夏にかけて(6月~7月)種をまき、秋に収穫する枝豆です。日照時間が短くなることに反応し、花が咲き、結実します。
枝豆を上手に発芽させる方法
栽培する枝豆が決まれば、次はいよいよ種を発芽させましょう。枝豆の発芽には25℃~30℃の少し高めの温度が必要です。嫌光性種子なので、発芽に光は必要としません。発芽を促す方法にもいろいろなやり方がありますが、誰にでも簡単にできる方法・やり方をご紹介しましょう。
やり方をマスターして上手に発芽させよう!
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春先は気温が低い日も多いため、温かい室内で発芽させたほうがいいよ!発芽後の苗はあっという間に伸びるから、発芽したらすぐに日光に当てて、徒長させないように気をつけてね!
枝豆の発芽で失敗しないためには、水分量、温度、種の3点に注意をすることです。枝豆の種は、水をたくさん与えすぎると腐ってしまいます。発芽時の温度が、低すぎたり高すぎたりしても発芽しません。また保存状態にもよりますが、2~3年以上経過した枝豆の種は発芽率が落ちるため、できるだけ新しい種を用いるようにしましょう。
パーライトを使った発芽方法
水耕栽培では、スポンジやバーミキュライトなどさまざまな培地が利用されますが、パーライトでも枝豆を上手に発芽させることができます。
キッチンペーパーやティッシュペーパーを使ったやり方
キッチンペーパーやティッシュペーパーを使い、根っこが出てから、スポンジなどの培地に種を移しかえ育てていく方法もあります。このやり方であれば、栽培予定の苗数より、少し多めの種を使い、根っこが出たものから順に培地へ移し替えればよいだけです。
スポンジを使った発芽方法
スポンジを利用して発芽させる方法もあります。ただ、注意しないといけないのは、湿らせたスポンジに枝豆の種を丸ごと押し込んでしまうと、種が圧迫され、呼吸ができなくなることです。スポンジで発芽させる場合は、目の粗いスポンジを使い、種が圧迫しないよう注意してスポンジに挟みましょう。
枝豆の水耕栽培に適した容器は?
栽培容器を自作し、手を加えながら自分なりのやり方、育て方を見つけるのも水耕栽培の楽しみのひとつでしょう。枝豆は、ペットボトルや発泡スチロール箱でも栽培できます。栽培スペースや栽培場所にあわせた容器を使うと、管理もしやすく移動させるのも楽でしょう。
ペットボトル
ペットボトルで枝豆を栽培するには、育てる数だけペットボトルを加工する必要があります。加工する手間はかかりますが、縦に細長いペットボトルは場所をとらないため、室内でも管理しやすいでしょう。また、日光があたる時間だけ外に出したいという場合も、ペットボトルだと簡単に持ち運ぶことができます。
ペットボトルを使った水耕栽培は、枝豆だけでなく、レタスなどの葉菜類にも適しています。工夫次第では、苗が大きく育つトマトやキュウリなどの果菜類にも使えますので、ペットボトルをたくさん加工しておくとすぐに使えて便利です。ただ、ペットボトルは透明なので、アオコ(藻)が発生しないようアルミホイルなどで遮光対策を施しましょう。
発泡スチロール箱
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ペットボトルをはじめ、発泡スチロール箱、プラスチック容器などを加工すれば、室内やベランダに合わせた、オリジナルの栽培容器を作ることができるよ!
水耕栽培キット
ボタニ子
室内やベランダの栽培スペースに合わせたキットを選ぼうね!
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枝豆を水耕栽培する場合の注意点
水耕栽培で枝豆を育てる場合、養液の濃度が濃すぎると、葉っぱばかりが茂ってしまい莢付きが悪くなります。また、室内で水耕栽培を行う場合は、日光不足にならないよう注意しましょう。病気には比較的強い野菜ですが、外で枝豆を育てる場合は害虫対策が必要な場合もあります。
枝豆につく害虫
水耕栽培は養液で野菜を育てるため、土の中に潜む害虫の心配はありません。しかし、飛来してくる害虫には、害虫対策が必要です。室内から外に出すときは防虫ネットなどで、あらかじめ防虫対策を施すとよいでしょう。
カメムシ
ハダニ
葉っぱの裏側につき吸汁する、赤っぽい色をした小さな害虫です。吸汁された葉っぱは葉緑素がなくなるため、白いかすり状となり、やがて葉っぱ全体が白っぽくなっていきます。梅雨が明けるころから夏にかけて多く発生する害虫です。
枝豆の摘心
枝豆の本葉が5枚になるといよいよ摘心です。中心の芽を摘みとると、枝の数が増え、莢のつく箇所が多くなります。枝豆の育て方のなかでも、摘心は大切な作業です。収穫数を増やすためにも摘心は忘れずに行いましょう。
枝豆を収穫しよう!
気候や種類の違いもありますが、枝豆の収穫は開花後35日くらいから始まります。収穫直後から鮮度が落ち始めるため、できるだけ早く調理するようにしましょう!
ボタニ子
とれたての枝豆は香りも味も最高だよ!
【まとめ】枝豆の水耕栽培で枝豆を堪能しよう!
育て方が難しいと思われがちな枝豆栽培ですが、栽培してみれば意外と簡単にできるものです。室内で栽培する場合でも、ペットボトルなどの小さな容器で栽培すれば、狭いスペースでもたくさんの枝豆が収穫できます。育て方のポイントをおさえ、おいしい枝豆を存分に味わって下さいね!
枝豆の種類は驚くほどいっぱいあるんだよ。それぞれの特徴を知って、栽培条件に合った品種を選ぶことが成功への近道だね!