枝豆のプランターでの栽培方法【栽培スケジュール】
季節ごとにすること
暖かい春に種まき
暖かくなってきた4月~5月にかけてが枝豆の種まき時期です。肥料を施し摘心を済ませ、開花時期を待ちましょう。開花時期を迎えたら、追肥を施しこまめに水やりしてください。
収穫を迎える夏
開花時期は初夏まで続きます。さやを大きく育てるためにも、水やりと追肥を続けてください。夏真っ盛りの7月~8月には収穫を迎えます。さやの様子を見ながら、収穫を楽しみましょう。
枝豆のプランターでの栽培方法【必要なもの】
必要なもの①枝豆の種
枝豆は品種が豊富な野菜でどれも比較的育てやすいので、好みのものを選んでください。家庭菜園に人気なのは、香りと甘みに優れた3粒ざやの「おつな姫」、香ばしい香りと程よい甘みが特徴の「湯あがり娘」、育ちが早く多収穫できる香りのよい茶豆の「夏の調べ」などです。種は園芸センターや通販で手軽に購入できます。
必要なもの②プランター
プランターの選び方①サイズ
枝豆のプランター栽培では、幅約60cm×奥行約25cm×深さ約18cmの用土が14L以上入る普通型の長方形プランターを選びましょう。枝豆は15cmの株間が必要なため、14Lサイズの長方形プランターなら3株ほど育てられます。根が浅く張る植物のため、深型を選ぶ必要はありません。
プランターの選び方②素材
枝豆は水はけと水持ちのよい環境を好むため、重さを気にしない方には水分調整がしやすい素焼きのものがおすすめです。ただし枝豆は栽培期間が短いことから、プラスチックでも問題なく育ちます。ベランダなどでよく移動させる方は、プラスチックタイプのほうが軽くて便利です。好みのデザインや質感、重さで決めましょう。
プランターの選び方③すのこの有無
枝豆のプランター栽培には、水はけをよくし根腐れ防止に効果的な「すのこつきのプランター」がおすすめです。すのこは鉢底石の代わりにもなるため、すのこ付きタイプのプランターを使う方は鉢底石は必要ありません。
【アイリスオーヤマ】ベジタブルプランター680
アイリスオーヤマ プランター
参考価格: 1,500円
アイリスオーヤマのベジタブルプランター680は、大容量にもかかわらずコンパクトでベランダに置いても邪魔になりにくいサイズ感が魅力のプランターです。すのこ付きで通気性と排水性に優れ、根腐れ防止に効果的です。
サイズ | 幅68cm×奥行34cm×高さ26cm |
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容量 | 37L |
必要なもの③用土
用土を自作する場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1に用土10Lあたり約20gの化成肥料を元肥として混ぜましょう。枝豆は酸性土壌が苦手なことから、さらに苦土石灰を用土10Lあたり約10g混ぜ込んでください。苦土石灰は馴染むのに時間がかかるため、植え付けの1~2週間前には土作りを済ませましょう。
ボタニ子
用土の自作が大変なら、市販の元肥入りの野菜用培養土を使うのが簡単でおすすめだよ!
必要なもの④肥料
元肥には緩効性化成肥料が、追肥には液肥が使いやすくておすすめです。窒素が多い肥料は実つきを悪くする恐れがあります。窒素成分よりも、根や実を育てるカリとリン酸を多く含む肥料を選んでください。
ボタ爺
枝豆は自ら窒素肥料を作り出す「根粒菌(こんりゅうきん)」が根に付着しやすいんじゃ!自分で窒素を作るから、窒素肥料の与え過ぎには気をつけるんじゃよ!
必要なもの⑤鉢底石とネット
プランターの底には、ナメクジなどの害虫の侵入を防ぎ土漏れを防ぐ役割を果たす鉢底ネットが必要です。鉢底ネットを敷いたら、その上には鉢底石をのせます。鉢底石には水はけや通気性をよくする働きがあるため、忘れずに入れましょう。すのこつきプランターを使う場合は、通気性の確保ができます。そのため、ネットを敷くだけで問題ありません。
必要なもの⑥管理用品
枝豆の管理には、水やり用の「じょうろ」、土や肥料をすくう「スコップ」、剪定や収穫の際に使う「剪定ばさみ」が必要です。基本的には家にあるもので構いません。新たに購入する場合は、じょうろならシャワータイプ、スコップならプランターで使いやすい小さめのもの、剪定ばさみは枝も切れるタイプがおすすめです。
枝豆のプランター栽培で、支柱は必要ですか?
一般的に枝豆の栽培には支柱は必要ありません。特にプランターで育てる場合は、それほど大きく成長しないため、支柱がなくても倒れる心配がないからです。ぐらつきが気になるようであればもちろん支柱を立てても構いません。30cm以上の高さの支柱を株元に挿して固定してください。
枝豆のプランターでの栽培方法【プランター準備~植え付け】
プランター準備
プランターに鉢底ネットと石を敷き、そこに用意した用土を入れましょう。プランターの上から3cmを目安に土の量を調整してください。あまり土を入れ過ぎるとウォータースペースを確保できなくなるため注意が必要です。
種まき
ポットまきする場合
枝豆の種まきには、2号~3号ポットを使いましょう。赤玉土などの清潔な用土を入れたら、直径3~4cm、深さ2cmほどの穴を開けます。穴の中に3~4粒の種をまいたら、元の高さまで覆土して完了です。ひとつのポットから1~2つの苗が育てられます。植え付けたい株数にあわせて種まきしてください。
直まきする場合
プランターに直まきする場合、株間を15cmとり、3カ所に深さ2cmのこぶし大の穴を開けます。穴の中に3~4粒の種をまいたら、元の高さまで覆土してください。置き場所にもよりますがポットまきよりも温度が下がりやすいため、必要に応じてホットキャップをかぶせましょう。
発芽までの管理
枝豆の発芽適温は25℃~30℃と高めです。発芽までの間は特に日当たりのよい場所で管理しましょう。4月初旬に種まきをする場合、日によっては肌寒いときがあるため、必要に応じて室内に移動させるのがおすすめです。乾燥しないように気がけて水やりしてください。
鳥害対策
環境にもよりますがベランダや庭で栽培する場合でも、鳥害被害が起きる場合があるため注意しましょう。枝豆の種は「豆」で、種まき以降は鳥にねらわれやすいです。種まき後は表面を寒冷紗で覆うか、透明なキャップをかぶせて対応してください。発芽してしまえば鳥害被害は起きなくなります。
ボタニ子
透明なキャップは、野菜や果物の容器やペットボトルの端を切ったもので十分だよ!
間引き
1回目
種まき後2~3週間で発芽します。子葉が開き始めたタイミングで間引きしましょう。1カ所につき元気なものを2本残して残りは全て間引いてください。1本だけを残す方法でも構いませんが、枝豆は2本残したほうがお互い競合しあい、根の張りも実のつきもよくなります。
2回目
直まきの場合は、2回目の間引きが必要です。残した苗のうち、1カ所につき元気なものを1個残して残りは間引きましょう。根が絡まりあっている可能性が高いので、引っ張らずに優しくほぐしながら間引いてください。ポットまきの場合は植え付け時に選別して植えられるため、2回目の間引きは必要ありません。
植え付け
ポットまきで育てた苗は本葉が4~5枚になったら、育ちのよいものを選んでプランターに植え付けます。苗を植え付けるときは、準備したプランターに苗よりも少し大きめの穴を、株間を15cmとり3カ所開けましょう。ポットから根鉢を崩さないように苗を取り出し、穴に植え付けてください。優しく土をかけて軽く押さえたら完了です。
ボタニ子
次も引き続き枝豆のプランターでの栽培方法について説明していくよ!
出典:写真AC