枝豆のプランターでの栽培方法【日常管理】
置き場所
枝豆は日光が大好きな野菜です。種まき~収穫まで、日当たりのよい場所で育てましょう。多湿状態が続くと根腐れを起こすため、風通しのよい場所に置いてください。
水やり
枝豆は乾燥が苦手な野菜のため、土表面が乾いたらその都度水やりしてください。夏の暑い時期には乾燥しやすく葉がしおれやすいため注意しましょう。開花時期以降は、水が足りないと実つきが悪く大きく育ちません。この時期は特に気がけて水を与えてください。
追肥
枝豆は元肥をしっかりと施しておけば、たくさんの追肥を与える必要はありません。花が咲き始める時期になったら、1~2週間に1回を目安に水代わりに液肥を与えてください。ただし、「草丈が30cmから伸びない」「全体的に葉が黄色く変色している」ときは肥料切れを起こしているため、開花時期以外も様子を見ながら追肥を与えましょう。
害虫対策
枝豆につきやすい害虫には、アブラムシ、ハダニ、カメムシ、フタスジウリハムシなどが挙げられます。いずれも吸汁加害や食害を引き起こすため、見つけ次第すぐに捕殺しましょう。特にカメムシは、さやがつき始めると幼虫も成虫も実を吸汁し実の成長を妨げます。捕殺が難しければ薬剤の使用も効果的でおすすめです。
【住友化学園芸】ベニカ水溶剤
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ベニカ水溶剤は、野菜や果物に幅広く使える殺虫剤です。有効成分が葉や茎を通して植物体内に行き渡り、殺虫効果が持続するのが魅力です。吸汁するアブラムシを始め、食害するケムシ類や甲虫類にも効果を発揮するため、複数の害虫被害を同時に食い止められます。
内容量 | 0.5g×10袋 |
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有効成分 | クチアニジン |
適応害虫 | アブラムシ、カメムシ、ウリハムシなど |
病気対策
枝豆に発生しやすい病気は、うどん粉病、灰色カビ病、ベト病などです。いずれもカビやウイルスが原因の病気で、多湿状態や害虫からの媒介で引き起こされることが多いです。通気性の確保に努め、こまめな害虫駆除に努めましょう。薬剤散布も効果的でおすすめです。
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カリグリーンは人にも環境にも優しい炭酸水素カリウムが主成分の殺菌剤です。特に発病後の治療効果は高く、収穫前日まで使えるのも魅力です。ミツバチなどの有益昆虫には害がなく、オーガニック栽培でも安心して使えます。
内容量 | 1.2g×10袋 |
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有効成分 | 炭酸水素カリウム |
適応病気 | うどん粉病、灰色カビ病など |
枝豆のプランターでの栽培方法【摘心~結実】
摘心
本葉が6~8枚ほどになった頃が摘心の時期です。主枝の先の頂芽を摘み取りましょう。枝豆は葉や枝の付け根に実をつけるため、頂芽を摘み取ると栄養分が側枝に流れ、葉や枝の成長が促され収穫量の増加につながります。また、上への成長をストップさせることで、株が大きくなりすぎず倒れる心配もなくなります。
開花
枝豆は花がたくさんつきますが、落ちるものも多いです。開花時期には肥料を施し水をたっぷりと与え、よりたくさんの花を咲かせましょう。枝豆は1つの花に雄しべと雌しべがあるため、人工授粉の必要はありません。
枝豆に実がつきません。なぜでしょうか?
枝豆に実がつかない主な原因は「日照不足」「水不足」「窒素肥料の与え過ぎ」などが考えられます。日当たりのよい場所で管理し、乾燥に気をつけてこまめな水やりをしましょう。窒素肥料が多いと葉や茎ばかりが伸びて実は成長しません。肥料の種類も見直してみてください。
枝豆のプランターでの栽培方法【収穫】
収穫のタイミング
枝豆は未熟な状態の実を収穫する実もの野菜のひとつで、実がまだ青い時期に収穫をします。枝豆の花は同時に咲かずにバラバラに咲くため、全ての実が同時には大きくなりません。育ったものを個別に収穫するか、全体の8割ほどのさやがぷっくりと膨れてきたタイミングで一気に収穫しましょう。
収穫方法
ベランダでの家庭菜園の場合は、こまめな収穫がおすすめです。膨らんださやを根元からはさみで切り取りましょう。こまめに切り取ることで、その分長く収穫を楽しめます。一気に収穫したい方は、株ごと根元から刈り取っても構いません。
収穫後の注意点
枝豆は収穫後どんどんと味や品質が落ちていきます。収穫後はその日のうちか、できる限り早めに食べきりましょう。どうしても保存したいときは、短期間であれば冷蔵庫の野菜室、長期間であれば茹でてから冷凍庫に入れてください。
枝豆を楽しく育てておいしく食べよう!
枝豆は手間がかからず、必要なものさえ揃えれば家庭菜園初心者でも簡単に育てられます。自分で種から育てた枝豆の味は格別です。夏のビールのお供にはもちろん、子供のおやつにも重宝する枝豆を、ぜひ楽しく育ててみてくださいね。
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出典:写真AC