サンセベリア植え替え方法②鉢の交換
株分け以外でも、植え替えの方法はあります。住環境などを考慮して選びましょう。
大鉢に育てたいときは鉢の交換
鉢の数を増やさず、大きく仕立て上げたいときには鉢の交換がおすすめです。年数を重ねて少しずつ鉢を大きくすることで、とても見ごたえのあるトラノオに成長します。
植え替えの手順①一回り大きな鉢を用意する
空鉢は水洗いをして汚れを落とします。素焼き鉢の場合は、バケツの水に沈めて水分を吸わせておきましょう。
植え替えの手順②鉢底にゴロ土と用土を入れる。
水はけを高め、乾燥気味の環境にするために、鉢底にゴロ石を多めに入れておきます。その上に鉢の1/3くらいまで用土を中高に盛っておきましょう。
植え替えの手順③植え替える株を鉢から抜く
鉢の周りを軽く叩いてから、株を鉢からそっと抜きます。サンセベリアを持って強引に引き抜かないように気を付けましょう。
植え替えの手順④古い根を切り詰める
鉢から抜いた株の古い土を落とします。また、底の根についた古土を1/3ほど割り箸などでほぐしてから、長く伸びた古い根をはさみで切り詰めます。黒く腐った根は必ず元から切り落としましょう。
植え替えの手順⑤株を植えて土を落ち着かせる
株を鉢の中心に据えたら、土入れか大きめのスプーンなどを使い、すき間ができないように、用土を入れていきます。植え終わったら、鉢を2~3回床に軽く落として用土を落ち着かせます。
サンセベリアの植え替えに必要な用土の作り方
サンセベリアの植え替えでは、どのような土を選んでもよいというわけではありません。どのような土を使うのがベストなのか、詳しくご紹介します。
自分で用土を作る
植え替えに新しい用土は必要不可欠です。サンセベリア専用の土も販売していますが、植物の性質に合わせた配合を知っていれば、簡単に用土を作れます。ぜひ、用土作りにチャレンジしてみましょう。
水はけの良い用土の作り方
サンセベリアは、乾燥に強く加湿に弱い性質があることから、排水のよい用土が適しています。「赤玉土8:腐葉土1:川砂1」の割合がおすすめです。それぞれをしっかりとかき混ぜ、ムラのないようにしましょう。鉢を置く環境に合わせて、オリジナルの用土を作ってみてもよいかもしれません。
サンセベリア専用の土を使う
鉢の大きさがそれほど大きくなく少量の用土しか必要ない場合や、時間がない方、初心者の方などは専用の土を購入するというのも一つの方法です。専用の土のため、失敗がなく安心です。
サンセベリア植え替え後の管理
サンセベリアの植え替えが完了したら、気になるのはその後の管理です。いつも通りに水を与えてよいのか、日当たりのよい場所に置いてよいものか悩む方も多いでしょう。ここでは、そんな疑問にお答えしていきます。
植え替え後の水やり
植え替え直後には、たっぷりと鉢の底から流れ出るほどに水を与えます。それ以後は乾燥気味を心がけ、水やりは控えましょう。植え替え後の水やりは、基本しなくもよいと考えて問題ありません。加湿にすると新根が発生しにくいため注意してください。
植え替え後の置き場所
植え替え後は2週間ほど、風が当たらない半日陰に置いて、株の勢いが回復するのを待ちます。新芽が動き始めたのを確認できたら、前の置き場所に戻しましょう。
植え替え後の肥料
植え替え後は、水だけでなく肥料を与えることも禁物です。植え替え前の管理と同様に、鉢土が乾いたら水やりをするという管理をします。
まとめ
サンセベリアは水やりの方法や植え替えの方法さえ知っていれば、初心者の方でもとても育てやすい観葉植物といえます。数年でトラノオの名にふさわしい大株に育てることも可能です。おしゃれな器で小分けにして育てるのも素敵ですね。マイナスイオンを発生させて空気清浄効果の高いサンセベリアを部屋いっぱいに飾って、心も体もリフレッシュしましょう。
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出典:写真AC