塊根植物(コーデックス)と多肉植物の違い
塊根植物と多肉植物の違いをご紹介するにあたり、まずは多肉植物の代表的な姿をご覧ください。
代表的な多肉植物
塊根植物ではありません。多肉植物愛好家のなかでは人気のハオルチア属です。ハオルチアは主に南アフリカ原産です。見た目も大きく違いますし、幹や根も肥大しません。
塊根植物ではありません。アロエの仲間で、多肉植物として扱われます。主に、アフリカやマダガスカルが主な原産地です。これも、見た目も違いますし幹や根も肥大しません。
主にメキシコを中心とした中南米原産のエケベリアの仲間です。これも、塊根植物とはかけ離れた見た目です。
塊根植物と多肉植物の違い
多肉植物とは、幹や根、葉に水分をたくわえる組織を持ち、乾燥地域に自生する植物です。塊根植物は、その多肉植物のなかのひとつのジャンルと考えておいてください。多肉植物と塊根植物の違いでいちばんわかりやすいのがその見た目です。また、多肉植物の原産地は北米から南米、アフリカ大陸にも広がることもあり、そこに分類される種類が豊富です。さらには、塊根部分(幹や根)が太るかどうかという点もあります。幹や根が太るものを塊根植物という一方、多肉植物の場合は太らないものが大半です。なお、サボテンも多肉植物に分類されます。サボテンは、とげが生える場所(アレオーレ)を持つ点で、その他の多肉植物とは異なります。
塊根植物(コーデックス)の育て方・栽培方法
塊根植物はどのように育てたらいいでしょうか。下の表を参考にしてください。とりわけ水やりの頻度は地域差があるため目安としてお考えください。
成長期(夏型種) | 4月~10月頃 11月~3月頃は休眠 |
成長期(冬型種) | 11月~3月頃 4月~10月頃は休眠 |
置き場所 | 成長期は戸外やハウス、休眠期は室内が無難 |
水やり | シーズン中は2週間に1回程度、それ以外は控える |
日当たり | とても好みますのでどんどん日光を当てましょう |
まとめ
塊根植物について、その種類や特徴、多肉植物との違い、育て方はおおまかにでもおわかりいただけましたでしょうか?最後に、今回ご紹介した塊根植物の種類と特徴、多肉植物との違いをまとめましたのでご参照ください。
塊根植物の種類や特徴
名称 | 主な特徴 | 属名 |
ラメリー | 夏型で成長が速く育てやすい | パキポディウム |
ギガス | 夏型で希少種だが育てやすい | ドルステニア |
グラウカ | 夏型で成長が速く育てやすい | アデニア |
ミラビリス | 夏型で成長が速く育てやすい | フィランサス |
アラビクム | 夏型で寒さに弱い | アデニウム |
フロリアノポリス | 夏型で成長が速く育てやすい | シンニンギア |
ユーフォルビオイデス | 冬型で寒さに強い | オトンナ |
塊根植物と多肉植物の違い
塊根植物 | 多肉植物 | |
原産地 | 主にアフリカ、マダガスカル | アフリカやマダガスカル、北米~南米も含まれる |
幹や根が肥大する | する | ほぼしない |
代表種 | パキポディウム、アデニウム、ドルステニアなど | ハオルチア、アガベ、ガステリア、アロエなど(サボテンも含まれる) |
育てやすさ | 多くは丈夫で育てやすい | 繊細なものも散見 |
価格 | 比較的高価 | 安価から高価までさまざま |
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ハオルチア交配種