サンスベリアの増やし方！葉挿しで上手に発根・成長させるコツは？

葉挿しでの増やし方のもうひとつは土挿しです。葉挿しに適した土を用意する必要はありますが、水挿し同様にコツさえ覚えれば簡単な方法です。

1. 植木鉢とサンスベリア用もしくは多肉植物用の土を用意します。
2. 土を鉢の半分くらいまで入れます。
3. 土挿しの仕方も水挿し同様、切り分けて乾燥させておいた葉の葉先側（葉が伸びていく方向）を上にして土に挿しこみます。土挿しの場合、葉の1/3程度挿しこむと良いです。

サンスベリアは湿気も苦手です。葉挿しに使用する土は水はけと通気性が良い土を選ぶようにしましょう。通常の培養土は保水性があるので、サンスベリアの土挿しには向いていません。通常の培養土を使用する場合は、川砂や赤玉土などをブレンドすると良いです。

サンスベリアは非常に乾燥に強い植物です。葉挿し後に水をやりすぎると根が出る前に腐って枯れる可能性が高くなります。土がカラカラに乾燥しているくらいが丁度良いです。葉挿し後（土挿し）数日間は水やりせず経過観察します。土が完全に乾燥したら鉢底から水が出るくらいたっぷり与えるのがコツです。

発根したら新芽が出るまで、あまりいじらずにコツをおさえてしっかり経過観察していくのが上手に育てるポイントです。

葉挿し後は、うまくいくと約1～2ヶ月くらいで発根します。水挿しの場合はそれより少し遅くなることが多いです。土挿しで根が出たかの確認方法は、葉が枯れていないかと、葉先をもって軽く引っ張ったとき抵抗感があれば発根しています。

無事に発根してから新芽が出るまでの期間は、平均すると約3か月～6ヶ月と長めです。冬期間をまたぐとさらに長くなる場合があります。葉挿し後、根が出てから新芽が出るまでは、経過観察を忘れず、じっくり気長にお世話するのがポイントです。

新芽が出て無事に育ったらいよいよ植え付け（定植）作業です。葉挿しの時期同様に5月から9月頃に行います。休眠期にあたる冬期間（11月から3月頃）は避けましょう。

植え替えを上手に行うコツは、使用する土選びです。サンスベリア用の土があれば良いですが、無い場合はとにかく水はけと通気性の良い土を選びましょう。水はけが良く扱いやすい赤玉土をブレンドするのもおすすめです。

多湿が苦手なサンスベリアにとって枯れる一番の原因が、水のやり過ぎによるものです。植物を育てていると、つい水をやり過ぎてしまいますが、サンスベリアのように乾燥に強い植物は土が乾燥して数日経過していても平気です。特に11月～3月頃の寒い時期は水やりには十分注意しましょう。

サンスベリアの肥料には固形や液体がありますが、肥料を与えなくても元気に育つ植物です。特に、葉挿し後や植え替え後は、根が定着しておらず肥料やけをおこす可能性があります。定植後、根が落ち着いた生育期（5～9月）に固形肥料を2ヶ月に1回程度で十分です。

サンスベリアの葉挿しはコツさえ覚えれば簡単にできますが、一つだけ注意点があります。それは、サンスベリアの特徴ともいえる葉の模様が消えてしまうことです。緑色だけでも十分きれいな植物ですが、縞模様が好きな方は株分けがおすすめです。

手順通りに葉挿しを行ったのに、根が出ない場合の原因です。11月～3月の冬期間は休眠期です。成長するのを休んでいる期間に葉挿しを行うと、根が出ないことが多いです。そのため、葉挿しは冬季を除いて春から秋に行うのが望ましいです。

葉挿し後は特に水やりに注意が必要です。乾燥していると根が出ないのではないかと不安になり、水をやりすぎてしまう傾向があります。水やりの仕方を間違えてしまうと、根が出ないどころか葉が腐って枯れることもあるので気をつけましょう。

切り分けた葉の切り口は清潔にしておく必要があります。根が出てくるのは切り口の部分です。汚れている葉は発根しにくいです。また、乾燥が不十分だと葉が腐る原因にもなります。切り口は慎重に扱うのが葉挿しで上手に発根させ増やすコツです。

丈夫で育てやすいうえに、インテリア植物としても人気が高いサンスベリア。葉挿しのやり方もコツさえつかめば、簡単に発根させ増やすことができます。一番注意が必要なのは水のやり方です。乾燥にはとても強いので頻繁に水やりをする必要はありません。無事に新芽が出た後は、管理の仕方を参考に元気なサンスベリアを育ててくださいね。