園芸分類 | 水生植物 |
樹高・草丈 | 10cm〜40cm |
花の色 | 白 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
特性・用途 | 水草、観葉植物 |
栽培難易度 | ★★★★★ |
ウォーターマッシュルームは水草、鉢植えで育てられる植物です。北アメリカ原産で水草として日本を含め、世界各国に輸出されました。とても丈夫な植物で旺盛に成長し、一部では野生化しています。水槽での水草、ビオトープのグリーン、室内の観葉植物として簡単な管理で育てられます。類似の品種としては同じチドメグサ属のブラジルチドメグサがあります。
ウォーターマッシュルームは地下茎(ランナー)を伸ばして増え、暖かくなる3月ごろから旺盛に新芽を伸ばし、5月〜6月ごろに開花します。栽培環境によりますが、水温が下がり日照時間が少なくなる秋〜冬の間は大きく成長することはありません。
ウォーターマッシュルームは水槽の水草、ビオトープなどのグリーン、室内で観葉植物として栽培できます。丈夫で育てやすいので、環境にあった栽培方法を選んでください。
淡水で水槽やガラスの器などで育てます。水の中では根が浮いてしまい、茎と根が絡まりやすく、押さえるために根の部分を砂などに埋めて固定するのがおすすめです。地下茎(ランナー)を伸ばして増えるので、適当な株の大きさに切って水槽内でレイアウトしてみましょう。
ウォーターマッシュルームは、丈夫なのでいろいろな用土に植えて育てられます。鉢を水の入ったスイレン鉢のような器に入れてもよいでしょう。土に植えると水草よりも茎が伸び、葉も大きくなります。寄せ植えにも使えますが、ウォーターマッシュルームと同様の性質の植物と一緒に植えてください。水苔で根を包むようにしても育てられますが、カビには注意しましょう。
室内の水槽で育てる場合は、水温が30℃を超えないように注意してください。屋外で育てる場合は、冬、気温が5℃以下になる地域では屋内に取り込みましょう。地植えでも気温が高い地方では育ちますが、夏の時期の乾燥や直射日光や西日の当たる場所を避けて植えてください。
室内での置き場所は、明るい窓辺などでエアコンの風が直接当たらない場所がよいでしょう。屋外で育てる場合は、風通しがよく、直射日光が3時間ほど当たる場所が適しています。
ウォーターマッシュルームは丈夫で生育旺盛です。用土は育てる場所によって選びましょう。
ウォーターマッシュルームを育てる場合は、水の管理が大切です。水栽培の場合は水が汚れたら替えてください。鉢植えの場合は水切れを起こさないように水やりをします。根の部分が乾燥しないように注意しましょう。
ウォーターマッシュルームには、新芽の伸びる時期の4月~9月に2000倍に希釈した液体肥料を1カ月に1回程度与えましょう。もともと丈夫で旺盛に成長するので、大きくなりすぎるようなら施肥を中止してください。
ウォーターマッシュルームは、病気や害虫の被害がほとんどありません。ただし水に浸した状態で育てるので、カビには気を付けましょう。水苔を使用する場合は傷む前に取り換えてください。
購入するウォーターマッシュルームの苗は、葉がいきいきとして根元がしっかりしている株を選んでください。
新芽の伸びる前の時期、2月〜3月に植え替えます。株分けと同時に行いましょう。
ウォーターマッシュルームの株が混んできたら、適宜剪定します。水栽培の場合は地下茎(ランナー)を切り離し、株分けをしてもよいでしょう。花後には花茎を切り取ってしまいましょう。
真夏時期にウォーターマッシュルームを屋外で育てている場合は、直射日光が長時間あたる場所に置くことや強い西日を避けましょう。室内では水温が30℃を超えないようにしてください。
屋外では、凍らないように軒下や屋内への取り込んでください。葉が枯れても根は生きているので、水やりは忘れず乾燥に注意しましょう。
ウォーターマッシュルームは株分けによる増やし方が簡単です。ウォーターマッシュルームは地下茎(ランナー)を伸ばしてどんどん株を大きくしていくので、伸びたところを切って増やしましょう。花後に種ができることはありません。
出典:写真AC