園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 50~100cm |
花の色 | 黄色、緑 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 観賞用、食用(実) |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ホウキグサは、ころんと丸い形の木姿と細く繊細な枝が特徴の草花です。夏に黄緑色の花を咲かせ、秋には真っ赤に紅葉するため、観賞用としてよく使用されます。また、実は「とんぶり」として食用になったり、枝は掃除用具のほうきの材料になったりと、さまざまなことに利用されています。
ハナホウキギは、紅葉が美しく、秋になると真っ赤に色づくので観賞用として主に流通しています。草丈がコンパクトなので、庭植えだけではなく鉢植えでも育てられることが特徴です。
植え付け時期 | 7~9月頃 |
肥料の時期 | 6~8月頃 |
紅葉の時期 | 10~11月頃 |
花が咲く時期/開花時期 | 9月頃 |
ホウキグサは気温が上がってきた4月下旬~5月上旬が種まきの適期です。それ以降でも種をまくことができますが、ホウキグサは一年草なので、晩秋~冬の季節には枯れてしまいます。なるべく早めに種をまいたほうが、成長後の木姿を長く楽しめます。発芽に適した気温は15℃以上なので、春に気温が安定してきたら種まきを行いましょう。
ホウキグサは庭植え、鉢植えのどちらでも問題なく育てられます。
ホウキグサは、室内・屋外どちらでも育てられます。草丈も50~100cmほどなので、置き場所にも困りません。
ホウキグサは、日当たりがよく水はけのいい場所を好みます。室内で育てるときは、日当たりのいい窓辺やベランダがおすすめです。湿度に弱いので、風通しのいい場所を選んで鉢を置きましょう。庭植えにする場合も同様に、日当たりと風通しに気をつけて植えつけます。
ホウキグサは水はけのいい土を好みます。自分で用土を配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものがよいでしょう。庭植えの場合は、あまり肥沃な土に植えると徒長してしまうことがあるので、砂地や砂利が混じった土のほうが木姿がよくなります。
ホウキグサは多湿が苦手なので、庭植えの場合は水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すくらいにたっぷりと与えましょう。気温が高い昼間に水やりをすると株が蒸れてしまうので、気温が低い朝か、夕方以降に水を与えるのがポイントです。
ホウキグサはほとんど肥料を必要としません。しかし、庭植えの場合で株を大きく育てたい場合は、6~7月に数回に分けて肥料を与えましょう。鉢植えの場合は6~8月に3回ほど液体肥料を与えるか、月1回置き肥を与えます。ただ、ホウキグサは肥料が多すぎると徒長して木姿が乱れてしまいます。そのため成長の具合を見ながら、必要に応じて肥料を与えることをおすすめします。
ホウキグサは害虫被害はほとんどありません。
ホウキグサの主な病気は灰色カビ病です。日当たりが悪い場所で育てられている場合や、多湿・多肥で株が弱っていると発症しやすくなるため、注意が必要です。ホウキグサの置き場所に気をつけることと、湿度管理、肥料の与えすぎに気をつけることで予防できます。
ホウキグサは冬には自然と枯れおちます。そのため、特に花後の管理は必要ありません。ホウキグサを再び育てたい場合は、紅葉のあとになる実から種を収穫しておきましょう。
ホウキグサの発芽温度は15℃以上なので、気温が高くなってきた4月後半~5月に種まきを行います。種をまくときは、成長後のことを考えて株同士の間隔を20~30cmほど開けておきましょう。芽吹いたら状態のいいものを2~3本残して間引きます。
ホウキグサの苗は、枝葉の色が鮮やかでみずみずしいものを選びましょう。すでに変色していたり、株の根元が乾燥しているものは株の状態がよくなく、枯れてしまっている可能性があるので、注意が必要です。
ホウキグサは直根性のため、根が傷つくと枯れてしまいます。そのため、植え替えはできるだけ避けましょう。どうしても植え替えを行う場合は、根を崩さないようにそっと植え替えます。
ホウキグサは剪定をしなくても木姿が整います。枝が乱れている部分を適宜整える程度で問題ありません。
ホウキグサは、梅雨の時期や真夏の蒸し暑い季節に株が弱りやすくなります。鉢植えで育てている場合は、風通しのいい場所に移して対処しましょう。庭植えの場合は特に対策は必要ありません。
ホウキグサは一年草なので、冬には枯れてしまいます。そのため、冬越しの対策は不要です。
ホウキグサは種まきでの増やし方が一般的です。紅葉のあとに実がつくので、その実から種を収穫しておきましょう。種は紙袋などに入れて風通しのいい場所に保管し、4~5月の気温が高くなってきた時期に種まきをします。また、ホウキグサは挿し木でも増やすことはできますが、木姿が整わないため、おすすめしません。種から育てるほうがよいでしょう。