園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 20cm以下 |
花の色 | 薄ピンク・白 |
耐寒性 | K5・K7は耐寒性強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | グランドカバー |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
クラピアは、在来種のイワダレソウを品種改良して作り出されたグランドカバープランツです。地表を這うように伸びていき、芝生の10倍のスピードで成長するほどの繁殖力です。葉が小さく密生するため雑草の抑制効果があります。踏んでも大丈夫で、むしろ踏むことで密に茂ります。5月~9月ごろに小さな花が咲きますが、種子ができないため近隣の土地へ種が飛ぶ心配がありません。
クラピアは繁殖力が大変強く、思いがけない場所まで広がってしまうことがあります。広がってしまってから引き抜くのは大変な作業です。広い場所や囲まれた場所など、植える先をよく考えましょう。
イワダレソウは日本にも自生している植物です。本州南岸から南の海岸に生えています。イワダレソウの園芸品種はなく、スーパーイワダレソウとして流通しているのはクラピアです。
ヒメイワダレソウ
参考価格: 2,780円
ヒメイワダレソウ(リッピア)は、南アメリカに分布する外来種の園芸品種です。繁殖力はクリピア以上に強く他の植物を飲み込んでしまうほどです。見た目はクリピアによく似ていますが、種ができるなど性質が違うので購入の際はよく確認してください。
サイズ | 9.0cmポット入り×20個 |
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植え付け時期 | 4月~9月 |
開花時期 | 5月~9月 |
刈り込み時期 | 6月~7月、背が伸びた時 |
クラピアの植え付け時期は?
クラピアの植え付け時期は4月~9月が適していますが、なかでも6月~7月が最適です。
クラピアの刈り込み時期は?
6月~7月頃に刈り込みをします。また、背が伸びてきたらその都度刈り込みます。蜂が来るのを避けるため花を咲かせたくない場合は月1回程度刈り込むとよいでしょう。
庭や駐車場などの広い場所にグランドカバーとして植えます。1㎡に4株の割合で植えると2ヶ月くらいで全面を覆います。
日当たりのよい場所に植えます。日陰でも育ちますが成長に時間がかかり、上に伸びて徒長してしまいます。
クラピアは土を選ばずよく育つ植物ですが、成長を早め病気を防ぐためには育てやすい用土を準備することが大切です。土は根張りをよくするためにあらかじめよく耕し、土地改良剤を混ぜておきます。水はけが悪いと病気になりやすいので、粘土質の場合は川砂を混ぜ込んで平らにならします。逆に砂地の場合は、腐葉土や堆肥を多めに入れましょう。
クラピア栽培では、植え付けてから2週間の水やりが重要です。毎日観察して土が乾いたら水やりをします。午前中に根の下まで水がしっかりしみこむように株の周辺にもたっぷり水をかけます。夏場など乾きやすい時期は、毎日水やりをしましょう。水やりが大変な場合は、梅雨の時期に植え付けるのもよい方法です。しっかり根付いたら水やりの必要はありません。
元肥として、緩効性肥料を与えます。植え付け後の成長が遅い場合には、追肥をすると成長が早くなります。また、花が少なくなったり葉が黄色くなってきた場合は肥料切れをしているため、追肥をしましょう。順調に成長している場合は、2~3年ほど追肥がいりません。
クラピアにはナメクジ・ダンゴムシ・コガネムシなどの害虫が発生する場合がありますが、成長が早いためあまり目立ちません。刈り込んで風通しをよくすると害虫予防になります。また、花を目当てにくるミツバチが気になる場合は、月1回程度刈り込むとよいでしょう。
クラピアの一部分が枯れて白くなっている場合は白絹病です。病気にかかった部分を取り除き熱湯をかけましょう。高温多湿により発生するため、刈り込んで風通しをよくして予防します。
植える前にまず雑草をすべて取り去り、その後根張りよくするため土を耕します。どちらも植え付け後のクラピアの成長に影響を及ぼします。土台作りのためにしっかり準備しましょう。
1㎡に4株、株間50cmくらいを目安に植えます。苗より深く大きめの穴を掘って元肥を入れます。やや深めに植え付けたら、水をたっぷりと与えましょう。
植え付けてから根付くまでの2週間は、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。その後は、雑草を見つけたら抜き取ります。条件のよい場所ならば約2カ月ほどで、植え付けた全面が覆われます。
クラピアは踏み付けることで密になります。植え付け後、根付いてある程度広がってきたら、時々踏みましょう。ただし、自動車などで頻繁に踏み付けられると枯れてしまいます。
梅雨の前後の6月~7月ごろ刈り込みをします。蒸れを防ぐとともに、枝分かれして密に茂らせます。また、背が伸びてきたら随時刈り込みましょう。
クラピアは常緑ではありません。11月~3月に休眠期に入ります。気温が10℃以下になると次第に茶色くなり地上部は枯れていきます。クラピアK5・K7は耐寒性があるため、-10℃までは冬越しが可能です。
春になり気温が上がってくると芽吹き始め緑が戻ってきます。同時に雑草も生えてくるため、この春先にこまめに草取りをするとその後の管理が楽になります。
クラピアは、挿し木や株分けで増やせます。挿し木は、根のついたランナーを切り取って植えます。株分けは、株を掘り上げたものをそのまま別の場所へ植えるだけです。どちらも植え付け後はたっぷり水やりをして根付くまで乾燥に注意します。
クラピアは、種苗法による登録品種です。増やしたクラピアを他人に譲ったり、販売したりする行為は違法です。増やした苗は自宅のみで使用しましょう。
クラピアK7
参考価格: 22,000円
クラピアK7は、2019年発売の新品種です。これまでの品種と比べて花が少なく、花の背丈が低いことが特徴です。花は白、耐寒性があります。
おすすめ点 | 完全直裁マニュアル付き |
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規格 | 9cmポット40株入り |
クラピアはこれまでに、S1・S2・K5・K7の4種類が発売されており、現在もさらに改良が続けられています。S1・S2は花が多く、K5・K7は花が少なめで、それぞれの花の色も多少違います。
クラピアは、通販で購入ができます。園芸店やホームセンターでは販売していません。園芸店などで安く販売されているのはヒメイワダレソウ(リッピア)です。性質が違うため、注意しましょう。
出典:AC写真