ルリマツリは、プルンバーゴとも呼ばれる常緑性低木です。6月~10月ごろに涼しげな青色の花を次々と咲かせる育てやすい植物です。
園芸部類 | 樹木 |
形態 | 常緑性低木 |
樹高・草丈 | 30cm~100cm以上 |
花の色 | 青、白、紫 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 半つる性 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ルリマツリは手毬状に青色の花を咲かせる低木です。生育旺盛で育てやすく6月~10月ごろまで繰り返し開花します。半つる性なので長く伸びた枝をオベリスクなどに這わせて楽しむこともできます。南アフリカ原産で暑さには大変強く猛暑でも心配はいりません。しかし、寒さには弱いため、寒冷地では冬期は室内で管理します。
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ルリマツリ・アルバは、花色が白のルリマツリです。真っ白な花が涼しげな印象を与えます。育て方は青色のルリマツリと変わりません。青色のルリマツリと並べて植えても素敵です。
サイズ | 3~3.5号ポット入り |
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植え付け時期 | 4月中旬~6月 |
開花時期 | 6月~10月 |
剪定の時期 | 花後、気が付いた時いつでも可 |
追肥の時期 | 5月~10月 |
ルリマツリの開花時期は?
6月~10月までの間に繰り返し開花します。気温によっては、5月~11月まで咲く場合もあり、長期間花を楽しめます。
ルリマツリの剪定の時期は?
花が終わったら花の咲いた枝先を剪定します。また、枝が伸びすぎた時などその都度いつ剪定してかまいません。いつどこを剪定しても枯れない逞しさをもっています。
露地植えにすると枝を伸ばしてよく広がるため、ある程度のスペースが確保できる場所を選びます。暖地では樹高が2m、幅が3mほどになることもあります。ただし、寒さには弱いため露地植えのまま冬越しができるのは関東以西の暖かい地域です。
ルリマツリは鉢植え栽培も可能です。生育旺盛のため、大きめの鉢に植えます。根詰まりを起こしやすく、年に1回は植え替えをしましょう。寒冷地では、冬は室内で管理します。
春~秋は屋外で栽培します。寒冷地では冬期間のみ屋内で管理しましょう。関東以西の暖かい地域では冬も戸外での越冬が可能です。
ルリマツリは日当たりと風通しのよい環境が適しています。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。夏の暑さには強いですが、鉢植えの場合は半日陰に移動して乾燥しすぎないように気をつけましょう。
用土は、水はけのよい土が適しています。庭植えにする場合は、庭土に腐葉土と堆肥や緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう。鉢植えの場合は、赤玉土小粒と腐葉土を7:3で混ぜた土に緩効性肥料を入れて使用するか、市販の培養土でもかまいません。
露地植えの場合は水やりは必要ありません。真夏に乾燥するようなら水やりをします。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。冬の間は、成長が止まっているのため乾燥気味に管理します。
5月~9月の生育期間中は、定期的に肥料を与えます。液肥の場合は1週間に1回、緩効性肥料の場合は1カ月に1回が目安です。肥料が足りなくなると花付きが悪くなります。
風通しが悪いとカイガラムシ・アブラムシなど害虫が発生することがあります。見つけ次第ハブラシなどでこすり落とします。枝が密集する場合は剪定をして風通しをよくしましょう。また、夏の乾燥期にはハダニが発生することがあります。葉の裏に水をかけて予防します。
ルリマツリは丈夫で、かかりやすい病気は特にはありません。
花が終わったら、花のついている茎を切り戻ししましょう。茎についているつぼみや新芽の上で切ります。切り戻すことで、新たな花が次々と咲きます。
園芸店では、ルリマツリのポット苗や鉢苗が流通しています。葉がきれいな緑色をしている元気な苗を選びましょう。
ルリマツリの植え付けの適期は、4月後半~6月です。露地植えの場合は、植え付け前に腐葉土・緩効性肥料をあらかじめ混ぜ込んでおき、苗の根鉢より一回り大きい穴を掘って苗を植え付けます。鉢植えの場合は、やや大きめの鉢に植え付けましょう。支柱などを用意して枝を誘引します。
ルリマツリは半つる性の植物で、枝をあちこちへと伸ばしながら成長します。そのままにしているとまとまりがつかなくなるため、あんどん仕立て用の支柱、オベリクス、フェンスなどに誘引するとよいでしょう。そのほか、スタンダード仕立てやボール状に仕立てることもできます。
鉢植えの場合は、生育旺盛のため年に1回は植え替えましょう。植え替えの適期は4月~6月ごろです。鉢から苗を取り出して土を半分ほど崩して、枯れた根や長すぎる根を切り落とします。鉢を大きくしたくない場合は、根鉢を元の大きさより1/3ほど小さくします。
ルリマツリは、枝をあちこちへと長く伸ばす性質があり、剪定が重要です。剪定の時期や方法は特になく、いつでも気が付いたときに気になる部分を剪定しても枯れる心配はありません。花芽が付いている時期は、花芽の上で剪定するように注意さえすれば花が咲かないということもありません。
ルリマツリは地植えで栽培すると枝をよく伸ばして広がります。伸びすぎた枝を新芽や花芽の上や、密集した部分の枝を根元から切って、好みの樹形に整えられます。おすすめの剪定時期は花後です。全体の花が終わりになってきたら、株を全体的に枝の1/3~半分ぐらいに剪定すると、樹形が整い次の開花も揃います。花芽を残すように切ることがコツです。
鉢植えの場合も、花が終わった後に剪定しましょう。株全体を1/3~半分くらいの長さで枝を剪定します。花芽を残してボール状になるように整えるとコンパクトに花をたくさん楽しめます。
ルリマツリは耐寒性が弱く、寒冷地では室内で管理します。地植えの場合は、霜が降りる前に掘り出して鉢上げします。枝を切り詰めてから室内に入れると場所を取りません。鉢植えの場合も株が大きい場合は枝を切り詰めてから室内に入れるとよいでしょう。関東以西では戸外で越冬可能です。
ルリマツリは常緑性低木ですが、気温が低い場合に落葉することがあります。枯れたように見えますが、春になり暖かくなると芽吹く場合があります。落葉しても春までは時々水やりをして様子を見ましょう。
ルリマツリは挿し木で増やせます。5~9月ごろが適期です。枝先の柔らかい部分と木質化した部分以外の枝を7~10cmぐらいに切って、挿し木用の用土に挿します。明るい日陰で乾燥しないように管理しましょう。
出典:写真AC