ネコヤナギは日本や中国、朝鮮半島など、アジア全般に自生している植物です。丈夫なため冬越しや夏越しもいらず、初心者でも簡単に育てることができます。また、植え付けなども簡単なため庭木として使われることがよくあります。
園芸部類 | 低木 |
形態 | 冬季落葉 |
樹高・草丈 | 1m〜3m |
花の色 | ピンク、白 |
耐寒性 | 高い |
耐暑性 | 高い |
特性・用途 | 乾燥に弱い |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ネコヤナギの特徴の1つに、銀色の毛の生えた花穂があります。ネコヤナギの花穂は主に枝の上部に生え、春になると小さな花を多く咲かせることで有名です。
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姫ネコヤナギはもっとも多く流通している品種で、主に盆栽などに使用されます。あまり大きくならないためコンパクトに育てられ、簡単に枯れることもないため初心者にも人気です。
レア度 | ★☆☆ |
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サイズ | 2.5号ポット(直径7.5cm) |
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ピンクネコヤナギ 5号鉢植え
参考価格: 1,485円
ピンクネコヤナギは姫ネコヤナギが変異したもので、花穂が銀ではなくピンクになっています。花穂は優しい色合いのため切り花などに利用されることもあり、庭園などに植えられることもあります。
レア度 | ★★☆ |
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サイズ | 5号鉢 |
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植え付け時期 | 1〜3月頃 |
植え替えの時期 | 1〜3月頃 |
肥料の時期 | 2月頃 |
剪定の時期 | 4〜5月頃 |
花が咲く時期/開花時期 | 3〜4月頃 |
ネコヤナギの栽培適期は、3月頃です。この時期はネコヤナギの成長期であり、栄養を貯める時期でもあります。そのため植え替えや植え付けなどが簡単で、少し失敗して枯れてしまっても回復してくれます。
ネコヤナギは、主に鉢植えで栽培します。根を深く張って成長する種類の植物なので、大きめの鉢で栽培すると枯れることなく元気に育ってくれます。
ネコヤナギは基本的に屋外で栽培します。室内で栽培することも可能ですが、日光不足に陥りがちなので、日に何度かしっかりと日光を当てるとよいでしょう。
日光が足りないと細く育ってしまうので、なるべく日当たりのよい場所に置いてください。また、1.5mほどまで成長することもあるため、置き場所は広い方がよいです。
ネコヤナギはさらさらとした用土よりも、粘土質の用土を好みます。そのため、赤玉土などを使用すると良く育つでしょう。また、少し腐葉土を混ぜるとさらに栽培に適した用土になります。
ネコヤナギは川辺などに自生することもあり、湿気を好みます。水やりは用土が乾燥していたらたっぷりとやってください。しかし、あまりにも水をやりすぎると枯れてしまうため、梅雨などの水やりは控えめにするとよいです。
ネコヤナギはとても丈夫なので、基本的には肥料がなくとも大きく育ちます。しかし、発育状態が悪い場合には、2月〜3月に有機質肥料をやるとよいでしょう。
ネコヤナギには、春先にアブラムシなどの害虫が寄ってくる場合があります。何もしないとあっという間に葉を食べられてしまうので、防虫ネットや防虫剤で早めの予防を心がけましょう。
ネコヤナギは、梅雨に「うどんこ病」という病気にかかりやすくなります。うどんこ病が進むと葉がカビで覆われてしまうため、一気にネコヤナギが弱ってしまいます。もしうどんこ病にかかった葉を見つけたら、すぐに取り除いてください。
ネコヤナギの花穂には、特に花後の管理はいりません。
ネコヤナギの苗を選ぶときには、花穂によく注目するとよいです。花穂の毛が極端に少なかったり、汚い色になってしまっている場合は、ネコヤナギが弱っている可能性があります。なるべく花穂の色がよく、綺麗な苗を選ぶようにするとよいでしょう。
ネコヤナギの育苗をするときのポイントは、日光にたっぷりと当てることです。ネコヤナギは湿気と同じく日光も好むため、日光を当てると健康に育ちます。逆に日光がたりないと「徒長枝」と呼ばれる状態になってしまうため、そうならないように気をつけましょう。
ネコヤナギは多くの根をはるため、1年に1度ほど植え替えをすると根腐れを防げます。また、植え替えのときに1回り大きな鉢に植え替えるとさらに大きく育つでしょう。
ネコヤナギの剪定は、4月下旬〜5月上旬に行うとよいでしょう。ネコヤナギの剪定は形を整える程度でよいので、毎年剪定をしないようにしてください。毎年剪定してしまうと樹勢が衰えてしまうので、隔年で行うと適切です。
ネコヤナギの増やし方は、「挿し木」です。3月頃に枝を30cmほどに切り、切り口に水分を吸わせて水揚げをすれば挿し穂の準備ができます。その挿し穂を用土に挿し、明るい場所で管理をすると数ヶ月後に発根します。