園芸部類 | 秋植え球根 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 30〜80cm |
花の色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 夏に葉が枯れ落ちる |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
イキシアは秋植え、春咲きの球根植物です。針金のように細い茎に花がたくさんついて咲くことが特徴です。花は明るい日中に開花し、夜間には閉じています。また50以上の園芸品種があり、花色も様々です。南アフリカが原産のことから若干冬の寒さに注意する必要がありますが、育てやすく、球根を増やすことも容易にできます。
イキシアは原種が多く、50種以上の園芸種があります。
花色がエメラルドグリーンで優美な花姿が人気です。
はっきりとしたオレンジ色に黒目が入る小花の品種です。草丈は低めで、花茎が細く直立するので寄せ植えにも適しています。
イキシア・マキュラータ(ピンク、イエロー、ホワイト)。イキシア・マキュラータオレンジの色違いの品種です。
淡青紫色の花を咲かせます。イキシアの中では比較的耐寒性が強い丈夫な品種です。
植え付け時期 | 10月中旬 |
球根を掘り上げる時期 | 5月後半、梅雨前 |
休眠の時期 | 7月〜8月 |
剪定の時期 | 花後、枯れた花を剪定 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜5月頃(日中に開花、夜間は閉花) |
球根の植え付け時期は10月〜11月ですが、地植えの場合11月になってから日の当たる場所に植え付けると最適です。
イキシアは地植えでも鉢植えでもどちらでも育てることができます。
屋外での栽培が適しています。ただし冬の凍結に弱いため、鉢植えの場合、温度の下がる夜間には室内に取り込みます。地植えの場合、マイナスの温度になる地域では栽培が難しいでしょう。
日当たりのよい場所が適しています。花は日があたらないと咲きません。
水はけのよい用土が適しています。草花用の培養土などがよいでしょう。
生育期には土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水やりします。花が終わったら少しずつ水やりの回数を減らし、休眠期(葉が枯れはじめたら)は水を与えず乾燥させておきます。
球根が栄養分を含んでいるので、あまりたくさん与えなくてもよいです。むしろ与え過ぎると球根が腐りやすくなります。葉が出て花が咲くまでの間、月1回ほど液体肥料を与える程度がよいでしょう。
イキシアにつく害虫はほとんどありません。
イキシアはフザリウム腐敗病という病気にかかることがあります。これはフザリウム菌という菌による病気で、球根を腐らせてしまいます。高温多湿、肥料の与え過ぎなどで発生しやすいです。
花後は種をつけないように枯れた花を切り取りましょう。その後球根を腐らせないように、少しずつ水やりの回数を減らします。梅雨前に球根を掘り上げて、秋に植え付けるまで涼しい場所で乾燥状態に管理します。鉢植えの場合は水をやらず乾燥させて、植えっぱなしにしておいてもよいです。
イキシアは地面が凍ると根が傷むので、少し深め(5cmほどの深さ)に植え付けます。球根と球根の間隔は4〜5cmくらい、鉢植えの場合は4号鉢に3球くらいです。
花後に枯れた花を切り取ります。種をつけて、球根に栄養がいかないようにしないためです。
花後に葉が枯れたら球根を掘り上げて乾燥させておきます。鉢植えは、葉が枯れたら雨がかからない場所で水やりをしないで夏越しさせます。
イキシアは南アフリカ原産なので、冬の管理に注意が必要です。葉が凍るような温度になる地域は寒害を受けるので、地植えの場合、日当たりのよい軒下などに植えます。ビニールなどで防寒カバーをかけておいてもよいでしょう。鉢植えの場合は温度の下がる夜間には室内に鉢を取り込みます。
イキシアは球根植物の中でも増やし方が簡単です。イキシアは自然分球で増えるからです。花後、葉が枯れた後に球根を掘り上げると球根が大きくなり、小さな木子(きご)が分球しています。この木子は1〜2年後には花が咲く球根に成長するものです。イキシアは自然に近くに咲く別品種のイキシアと交配するので、この分球は元のイキシアと異なる花を咲かせることがあります。
球根は必ず掘り上げないといけない?
地植えの場合は球根が腐りやすいので、掘り上げたほうがよいです。鉢植えの場合は雨がかからないところで乾燥させて植えっぱなしにすることができます。また連作を嫌う植物なので、2〜3年に1度は植える場所を変えましょう。
種から育てることはできる?
イキシアは種まきで育てることはできます。しかし花を咲かす大きさまで球根を育てるには3〜6年かかるため、あまりおすすめではありません。また球根を育てるために種をつけないように花を切り取るため種の流通もないようです。
出典:写真AC