イキシアとは
イキシアは南アフリカが原産の、春の暖かい時期に開花する球根植物です。針金のように細い茎と優雅な花姿が特徴で、見る人にぱっと華やいだ印象を与えます。比較的丈夫な性質で、球根も増えやすく、冬の寒さにさえ気をつければ初心者でも育てやすい花です。50種類以上の園芸品種を持ち、色や大きさもいろいろなものがありますよ。
園芸分類 | 草花、秋植え球根 |
形態 | 多年草 |
原産地 | 南アフリカ |
開花の時期 | 4月~5月 |
花の色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、紫、ミックスなど |
暑さ / 寒さ | 強い / 普通 |
特徴 | 夏の時期は落葉性 |
育て方のポイント
冬場に温暖で、よく日の当たる環境を好みます。水やり・肥料は少なめで構いません。病気や害虫にも比較的強く、球根は自然に分球してどんどん増えてゆきます。初心者でも育てやすい部類といえるでしょう。寒さにはやや弱いので、冬場の温度管理だけ注意してくださいね。
イキシアの特徴
イキシアは草丈がある程度まで伸びるので、群生させると美しく、寄せ植えでもすらりとした花姿で存在感を発揮します。切り花やアレンジメントとしても使い勝手のよい花です。名前の由来や花言葉について、くわしく見てみましょう。
イキシアの特徴①花のようす
草丈はだいたい20cm~50cm程度のものが多いです。針金に似た華奢な葉をたくさんつけ、その間から茎が伸びてゆきます。花はスイセンに似た形をしていて、1本の枝に縦に連なってたくさんの花をつける特徴があります。夜間や雨の降っているときには花を閉じ、日が当たるとまた花を開く「就眠運動」という性質を持っています。
イキシアの特徴②名前の由来
学名のイキシアは「Ixia」と表記し、ギリシャ語の「ixos:鳥もち」が語源です。茎から粘りけのある液を出すことにちなんでこの名前がつきました。また、槍のような葉とスイセンのような花であることから槍水仙(ヤリズイセン)の別名でも呼ばれています。どちらも外見上の特徴からつけられた名前ですね。
イキシアの特徴③花言葉
イキシアの花言葉は「秘めた恋」「団結」、そして「誇り高い」です。暗いときにはそっと花を閉じる控えめな様子から、秘密の恋を連想したのかもしれませんね。また、まっすぐに伸びる花茎にたくさんの花が集まって咲くことから、「誇り高い」「団結」といった花言葉がつけられたとされています。
ボタニ子
次のページでは、イキシアの種類について紹介します。