園芸分類 | 多肉植物 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | ~1.2m |
花の色 | 淡いピンク色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
子宝草は、子宝弁慶草(コダカラベンケイソウ)と胡蝶の舞(コチョウノマイ)という種類のカランコエをかけあわせて生まれた品種です。葉のふちからたくさん出る子株で増えるので、子宝草という名前がつけられました。また、ある程度成長すると淡いピンク色の花が咲きます。育てやすい多肉植物として栽培初心者にも人気です。
シコロベンケイ(コダカラベンケイソウ)3号 3株セット[子宝弁慶草・葉っぱの隅に子株ができる]
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子宝弁慶草は、錣弁慶(シコロベンケイ)ともよばれます。子宝草は、子宝弁慶草と胡蝶の舞という品種とかけあわせた品種です。子宝草とくらべて葉が細長く、先端はとがっているのが特徴です。
(観葉植物)マザーリーフ(セイロンベンケイソウ) 3号(1ポット)
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セイロンベンケイは、マザーリーフという名前でも知られています。子宝草とはちがって、葉が茎についているあいだは子株がつきません。葉が茎からはなれると、葉のふちから小さな双葉の芽が出てくるのが特徴です。
子宝草に子株がつかない原因は?
子宝草に子株がつかない場合、もしかするとそれはセイロンベンケイかもしれません。見た目がよく似ているだけでなく、同じ名前で販売されていることもあります。いくら育てても子株がつかなくても土の上に葉を置いてみて芽が出たら、それはセイロンベンケイでしょう。
子宝草の成長期にあたる春と秋は日当たりのよい場所に置き、土が乾いたら水をしっかり与えましょう。暑さには強いですが、夏場は成長がゆるやかになります。直射日光をさけて管理してください。また冬は休眠期なので、日当たりのよい室内で管理しましょう。
子宝草は冬の寒さに弱く、真夏の強い直射日光も苦手なので、庭植えではなく季節ごとに移動させやすい鉢植えがおすすめです。生育環境の相性がよいほかの多肉植物と寄せ植えにするのもいいですね。
子宝草は、季節ごとに室内と屋外を移動させるのが適しています。1年を通して室内で育てる場合は、日光の当たる明るくて風通しのよい窓辺などに置きましょう。冬の寒さには弱く、屋外では枯れてしまうこともあるので、冬は室内の暖かい場所で管理してください。
春の暖かい時期は屋外で日光に当て、夏は直射日光をさけるために半日陰や明るい室内に移動させましょう。秋は屋外で日光に当てて、気温が下がってきたら室内に取り入れます。冬は10℃以上の暖かい室内で冬越しさせてください。
子宝草は、水はけのよい用土を好みます。配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせましょう。市販されている多肉植物用の培養土も利用できますよ。
水やりは、土が乾いてからたっぷりと与えましょう。春と秋は成長期なのでしっかりと水やりが必要ですが、夏は少し控えめに水やりをします。休眠期の冬は、1カ月に2回ほどのペースまで水やりを減らしてください。
子宝草は肥料がなくても育ちます。しかし、4月~10月ごろに液体肥料を与えると子株が育ちやすくなりますよ。
子宝草につきやすい害虫は、ハダニやナメクジです。ハダニを見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。ナメクジは葉を食べてしまうので、すぐ取り除いてください。
子宝草がかかりやすい病気はあまりありませんが、水やりが多すぎると根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。水やりは、土の乾き具合をみながらするようにしましょう。
子宝草の苗を入手する適期は、気温の寒暖差がゆるやかな春や秋です。葉がしっかり肉厚でハリがある株を選びましょう。葉にシワがある苗は水分不足です。また根もとの下葉が枯れていると、根腐れをおこしている可能性もあるのでさけましょう。
子宝草は、おなじ鉢に植えたままにしていると根腐れを起こすことがあるため、2年~3年に1回は植え替えが必要です。枯れたり腐ったりしている根をとりのぞき、ひと回り大きめの鉢に植え替えます。植え替え後の1カ月は、水やりの量をひかえめにしてください。
子宝草の花芽は、一般的に植え付け後2年~3年目からつきはじめます。花芽が出るのは12月中旬以降で、開花時期は花茎が50cmほどになる2月中旬ごろ~5月ごろまでです。花後は残っている葉の上で切り落として新芽を育てられますが、子株をつかって株を更新するほうが樹形を整えやすいでしょう。
夏場は直射日光をさけて、風通しのよい半日陰で育てましょう。水やりは春や秋よりひかえめにして、朝や夕方など涼しい時間帯に与えてください。
子宝草は10℃以下になると冬越ししにくくなってしまいます。冬のあいだは室内の暖かく風通しのよい場所で管理しましょう。
冬に葉が赤くなる原因は?
葉が冬場に赤くなるのは、水分不足や気温の低さが原因です。一度赤くなった葉が緑色にもどることはありませんが、葉が赤くなったら水やりの量を増やしたり、暖かい場所に移動させたりしましょう。
子宝草は、葉のふちにつく子株から増やせます。ハサミで切り取った子株を土に植え、1週間おきに水やりをしましょう。植え付け後1カ月したら通常の育て方で管理してください。
子宝草の茎を10cmほどでカットして、挿し穂を用意しましょう。切り口を1時間ほど吸水させてから赤玉土に植え付けます。発根・発芽するまで、1週間に1回のペースで水やりをしてください。
葉挿しは、葉を数枚とって水に浮かべておくか、土の上に置いて軽く土をかぶせておき、葉のふちから根や新芽をだす方法です。