リナリアは、色鮮やかな花が魅力の草花です。長く伸びた茎に小花をライン状に咲かせます。風にそよぐ姿が可憐で、地植えや寄せ植えなどガーデニングに人気です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草、一年草 |
樹高・草丈 | 30~100cm |
花の色 | 紫系、ピンク系、白、黄色 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 落葉性、開花期間が長い |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
リナリアは、開花期が長いのが特徴です。春に植え付けたものは夏の初めまで楽しめます。比較的栽培も容易でガーデニング初心者にも取り入れやすくおすすめです。
リナリア 姫金魚草 種 【 グッピー 混合 】 小袋 ( リナリア 姫金魚草の種 花の種 )
参考価格: 220円
グッピーシリーズは、草丈約20cmの小型の品種です。生育が早く、暖地では秋の終わりから早春まで開花します。
リナリア 姫金魚草 種 【 マロッカナ混合 】 小袋 ( リナリア 姫金魚草の種 花の種 )
参考価格: 165円
マロッカナは、モロッコ原産の固有種です。草丈はグッピーシリーズよりも高く、大きいものは100cmくらいまで成長します。
植え付け時期 | 4月、10~11月頃 |
種まきの時期 | 9月下旬頃 |
肥料の時期 | 4月、10~11月頃 |
剪定の時期 | 5月、11~12月頃 |
花が咲く時期/開花時期 | 3~7月頃、12月 |
リナリアの植え付け時期は?
リナリアの植え付けは、春と秋に行います。多年草・一年草共に春にたくさんの種類が出回ります。一年草の苗は秋にも手に入るため、秋にも植え付け可能です。
リナリアの開花時期は?
リナリアの開花時期は、春に植え付けたものは春~夏の初めまでです。秋に植え付けた株は、冬に開花します。
9~10月頃に出回るリナリアは、10月中旬~下旬までに植え付けます。植え付けが遅くなると、根が霜で傷み株が枯れるなどの弊害が出ます。秋の植え付けは、入手したら早めに行いましょう。
リナリアは、地植え・鉢植えどちらでも栽培可能です。一年草は鉢植えでコンパクトに育てれば、植え替え作業もしやすいです。多年草は毎年発芽するため、地植えにして成長を楽しむのもよいでしょう。
リナリアは、屋外栽培が基本です。日光をあびてのびのびと育てましょう。
リナリアは、過湿が苦手なため風通しのよい場所で管理しましょう。日当たりは半日陰程度でも育ちますが、湿気の多い場所は株が弱る、枯れるなどの可能性があります。通気をよくすることが重要です。
用土は、水はけのよい土が適しています。配合する場合は、赤玉土6:腐葉土3:軽石1の割合が目安です。市販の草花用の培養土は手軽でおすすめです。
水やりは、鉢植えの場合土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。地植えの場合は、真夏を除いて降雨でも十分育つため特に必要ありません。比較的乾燥を好む性質を持ち、水の与え過ぎには注意が必要です。
肥料は、多年草・一年草共に植え付け時に、元肥として暖効性化成肥料を施します。さらに多年草の場合は、同じ株で毎年花を咲かせるため、たくさんの養分が必要です。春の開花前に追肥しましょう。
害虫は、アブラムシ、イモムシが発生する可能性があります。アブラムシは主に茎や新芽、蕾につき、イモムシは葉を食害します。見つけ次第薬剤などを使って早めに退治しましょう。
病気は、苗立枯病にかかる心配があります。未熟な苗が枯れる病気で、主に過湿が原因です。風通しをよくする、水を与え過ぎないなどの注意が必要です。
花後は、花がら摘みをします。咲き終えた花を茎の根元から切り取りましょう。花がら摘みをすることで、脇芽が出て2番花が楽しめ、蒸れ対策にもなります。
種まきは、9月下旬頃に行います。種を土の上にまき、薄く土をかけます。地中深く種を埋めてしまうと、発芽しない可能性があるため、極浅く植え付けましょう。
こぼれ種でも増えるの?
リナリアは、こぼれ種でもよく増えます。多年草の場合は、株分けでも増やせますが、こぼれ種で増やせば自然な景観をつくりだせ、ナチュラルガーデンやワイルドガーデンにおすすめです。種まきの手間もはぶけます。
苗は、根がよくはり葉がいきいきとしたものを選びましょう。根がよくはり葉がいきいきとした株は、植え付け後の定着がよく、花もたくさん咲かせます。
植え替えは、多年草の場合に必要です。地植えは株が大きくなり混み合ってきたら、株分けも兼ねて植え替えます。鉢植えも根詰まりを予防するため、2~3年に1回植え替えましょう。
剪定は花後に必要です。リナリアは過湿が苦手で、株が込みあい通気が悪くなると、病気や害虫が発生する、また枯れるなどの原因になります。茎が込みあっている場所は、茎を間引く透かし剪定をしましょう。
夏越しは、蒸れに注意が必要です。蒸れは枯れる原因になります。多年草の地植えは、株が込み合っている部分は、透かし剪定などして風通しをよくしましょう。一年草は、夏の盛りの前に花を咲き終えるため夏越しの作業は必要ありませんが、梅雨時期の蒸れは株が弱る原因になります。
リナリア(多年草)の冬越しは特に必要ありません。冬季に地上部は枯れますが、翌年再び発芽します。秋に植え付けた若い株は、不織布で土の表面を覆うなどして管理すれば、葉や株が傷みません。
リナリア(多年草)の増やし方は株分けです。よく成長した株を、生育期に入る前の早春に行います。堀り上げた株をやさしく分けて植え付けます。あまりこまかく分けてしまうと花が咲かない、枯れるなどの弊害が出るため、注意しましょう。
出典:写真AC