リナリアとは?恋の花?花言葉の意味や開花時期などの特徴をご紹介!

リナリアとは?恋の花?花言葉の意味や開花時期などの特徴をご紹介!

リナリアは、姫金魚草とも呼ばれる愛らしい花です。他の花と合わせやすく花束やアレンジメント、寄せ植えに適しています。また、ひとかたまりに群生する姿は可憐です。恋心を伝えるリナリアの花言葉をご存知ですか?リナリアの花言葉や、種類ごとの開花時期をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.リナリアってどんな花?
  2. 2.リナリアの花言葉
  3. 3.リナリアの種類と開花時期
  4. 4.まとめ

リナリアってどんな花?

Photo by T.Kiya

リナリアは、北半球の温帯に育つキンギョソウに似た可憐な花です。公園や街路の花壇に植栽されているのを見かけたことはありませんか?紫やピンク、オレンジ色など花色が豊富で、周辺の環境をさりげなく明るくしてくれます。他の花と合わせやすいのでアレンジメントや寄せ植えにもよく使われています。

基本情報

名前 リナリア、ヒメキンギョソウ、姫金魚草、紫海蘭
学名 Linaria
科/属名 オオバコ科ウンラン属(リナリア属)※
原産地 北半球の温帯
開花時期 3月~7月(種類によっては秋にも咲く)
花色 ピンク、紫、赤、オレンジ、黄色、白
耐寒性 1年草:普通、宿根草:やや強い
※以前は、 ゴマノハグサ科に分類されていました。

リナリアの特徴

すっくと伸びた茎の先に、小さな花を穂状にたくさん咲かせます。花は唇形で、蘭や金魚に似ています。茎には繊毛があり、繊細そうに見えますが意外と丈夫で、風に倒れても折れずに曲がったまま花を咲かせます。葉は、細い披針形で、互い違いにつきます。花後に結実し、熟すると自然に裂けて種がこぼれます。

生育環境

地植えでも鉢植えでもよく育ち、水はけと日当たりのよい場所を好みます。日照時間が不足すると、花付きが悪くなります。日本の高温多湿にやや弱い種類はありますが、全体的に耐寒性はあります。

名前の意味・由来

「リナリア」とは

「リナリア」は、ギリシャ語のlinonが語源といわれています。日本では亜麻と呼ばれる植物を意味し、亜麻の茎から取れる繊維がリネンです。細い葉が、亜麻に似ていることからリナリアと呼ばれました。花は亜麻には似ておらず、分類も異なる植物です。

リナリア属全体の総称ですが、宿根草のみを指すこともあります。その場合には「宿根リナリア」とも呼ばれます。

「ウンラン」とは

属名のリナリアは、日本ではウンラン(海蘭)の名前があります。花が蘭に似ていて海の近くに咲いていたことから付けられたようです。紫のリナリアを「紫海蘭」と呼ぶこともあります。

「ヒメキンギョソウ」とは

ヒメキンギョソウは、花が金魚に似ていて、キンギョソウよりも小さいので、「姫」を付けて呼ばれるようになりました。1年草のマロッカナ種とその交配種を厳密にヒメキンギョソウと呼ぶ場合がありますが、1年草や矮性種のリナリア全体がヒメキンギョソウとして親しまれています。

リナリアの花言葉

花言葉①この恋に気づいて!

「この恋に気づいて」「私の恋を知ってください」は、ストレートな愛の告白ではなく、恋心に気づいてほしいという、控えめな意思表示の花言葉ですね。リナリアは大輪の花ではなく、小さな花が寄せ集まっています。花色もくっきりした色よりもややパステル調が多く、気持ちを奥ゆかしく伝えるのに適した花言葉といえるでしょう。

花言葉②乱れる乙女心

こちらは、可憐なリナリアを乙女にたとえた花言葉です。リナリアの茎は、キンギョソウよりたおやかで、風に揺らぎます。しかし、繊細に見える茎はたくましく、倒れそうになっても折れずに曲がったまま花を咲かせます。あまりポピュラーではありませんが、「断ち難い思い」という花言葉もあります。かき乱された心は少し怖いような、せつないような、揺れ動く乙女心を表していますね。

花言葉③幻想

淡い花色のリナリアが群れ咲いている姿は、夢見るようで幻想的です。「幻想」は、えもいわれぬ美しさを表わす花言葉ですが、つかみどころのない不確かな意味にもなります。贈る時には、美しい花束やアレンジメントにして、ポジティブなメッセージを添えるといいでしょう。

リナリアの種類と開花時期

リナリアには宿根草と1年草の2つのタイプがあります。基本的に1年草は草丈が低く、宿根草は高く育ちます。また、1年草の方が開花時期が早く、早春から咲き始める種類もあります。ですが、矮性や高性など様々な品種が開発されていますので、それぞれの草丈や開花時期をおさえておきましょう。

リナリア・マロッカナ

名前 リナリア・マロッカナ
学名 Linaria maroccana
科/属名 オオバコ科ウンラン属(リナリア属)
開花時期 3月~6月
草丈、形態 25cm~45cm、1年草

マロッカナは、モロッコ原産の1年草です。3月~6月頃に開花し、暖地では2月下旬ころから咲き始めます。花色は淡い紫色がメインで、草丈は中くらいです。マロッカナから多くの1年草園芸品種が生まれ、日本で流通しています。

リナリア・グッピー

名前 リナリア・グッピー
学名 Linaria guppy
科/属名 オオバコ科ウンラン属(リナリア属)
開花時期 3~6月、晩秋
草丈、形態 約20cmの矮性種、1年草

グッピーは、草丈約20cmの矮性品種です。花色が豊富で、ポット苗や鉢物でよく出回っています。秋まきの1年草ですが、早めに種まきされたものは、まず晩秋に咲き、春に再び開花するように改良されています。

リナリア・エルギネア(アエルギネア)

名前 リナリア・エルギネア(アエルギネア)
学名 Linaria aeruginea
科/属名 オオバコ科ウンラン属(リナリア属)
開花時期 5月~9月
草丈、形態 約15cm、宿根草

エルギネアは、スペインなどイベリア半島原産の種類で、シルバーリーフが特徴です。草丈15cmほどのアンティークな花色が多く、「リップルストーン」(写真)や「ネオンライツ」などの園芸品種があります。

リナリア・プルプレア(パープレア)

名前 リナリア・プルプレア(パープレア)
学名 Linaria purpurea
科/属名 オバコ科ウンラン属(リナリア属)
開花時期 4月~7月
草丈、形態 60cm~100cmの高性種、宿根草

プルプレアは、尾のような長い花穂が特徴的で、草丈70cm~100cmになる高性種の宿根草です。アレンジメントや花束にすると見映えがします。花色は紫だけでなく、白やピンク色もあります。

リナリア・ブルガリス

名前 リナリア・ブルガリス、細葉海蘭
学名 Linaria vulgaris
科/属名 オオバコ科ウンラン属(リナリア属)
開花時期 5月~9月
草丈、形態 約60cm、宿根草

ブルガリスは、しっかり直立した茎に白と黄色の花を咲かせる宿根草です。花色から「butter and eggs」の英語名があります。細長い葉が特徴で、日本では、細葉海蘭とも呼ばれます。こぼれ種で増え、野生化して草地や道端に咲いていることもあります。開花時期は遅く、晩春から初秋にかけて咲きます。

まとめ

リナリアは育てやすく、親しみやすい花です。アレンジメントや寄せ植えにするとお互いに引き立て合います。また、群れて咲く姿も可憐です。鉢物も切り花も比較的廉価で、数多く手に入れやすいのも魅力的ですね。こぼれ種で増えるのもありがたいことです。

Sandy
ライター

Sandy

家庭菜園など庭いじりを楽しんでいます。樹木も好きで、様々な木を植えては剪定に追われています。素敵な写真をシェアしてくださる方々に感謝です。

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