ダスティミラーの葉には深い切れ込みが入り、絨毛で覆われています。美しいシルバーリーフが魅力です。寒さに強く越冬できるため、冬の寂しくなった庭におすすめです。初夏には黄色い花色の小花を次々と咲かせます。寄せ植えでは主役の花を引き立たせる脇役として活躍します。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10~60cm |
花の色 | 黄色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 常緑性・初心者でも育てやすい・シルバーリーフ |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ダスティーミラーは初夏になると、茎の先端に1.5cmほどの小さな黄色い花をまとまって咲かせます。開花時期に次々と開花しますよ。
ダスティミラーの葉や茎には絨毛が密生していて、葉色は青みをおびた白銀色です。その粉をかぶったような白い草姿から、「ほこりまみれの粉屋」という意味の英名「Dustymiller」がつけられました。和名「白妙菊」も白い草姿からつけられています。
ダスティミラー シルバーダスト
参考価格: 1,899円
シルバーダストは多く流通している一般的なダスティミラーです。シルバーダストは矮性品種です。
サントリナ
参考価格: 640円
別名「コットンラベンダー」という常緑性の低木です。5~6月には黄色の花を咲かせます。葉や花の香りが強く、防虫効果があるといわれています。
植え付け時期 | 9~6月 |
植え替えの時期 | 9~6月 |
肥料の時期 | 3~10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6~8月頃 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け 植え替え |
○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ||
開花期間 | ● | ● | ● | |||||||||
肥料 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
成長期 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
休眠期 |
ダスティミラーの成長期は、3~10月の暖かい時期です。植え付けなどは通年できますが、耐暑性がやや弱いため、真夏は避けましょう。
ダスティミラーは庭植えや鉢植えで栽培できます。鉢植えの場合は、苗よりもひと回り大きな鉢を用意して植え付けます。
ダスティミラーが好む栽培環境は、日当たりと水はけのよい場所です。半日陰でも育ちますが、葉色が悪くなったり徒長したりします。きれいな葉色のためにも日当たりのよい場所で管理しましょう。高温多湿を嫌うことから、風通しのよさも大切です。
ダスティミラーは通気性と水はけのよい土で栽培します。鉢植えの場合は赤玉土6と腐葉土4の割合で土をつくるか、市販の草花用培養土を使用します。地植えの場合は、水はけをよくするために土を耕してから腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。
ダスティミラーは乾燥気味の環境を好むため、水やりのときには必ず土の状態を確認してから与えます。鉢植えの場合は土が完全に乾いてから与えましょう。地植えの場合は降雨のみで問題ありません。
鉢植え・庭植えともに、元肥として緩効性の肥料を与えましょう。追肥は3~10月の成長期に2カ月に1回置き肥します。寄せ植えにしている場合は、ダスティミラーの追肥よりほかの植物の追肥にあわせて与えてください。
ダスティミラーには、アブラムシがつくことがあります。見つけた場合は早めに薬剤で駆除しましょう。
ダスティミラーは丈夫なため、病気の発生はほとんどありません。
ダスティミラーの株を弱らせないために、本来は蕾を取り除きます。開花させた場合は、花後、枯れ始める前に取り除きましょう。
ダスティミラーは、真夏と真冬以外いつでも種まきが可能です。種はとても細かく好光性種子のため、ピートパンに薄くばらまいて水は底面給水させましょう。発芽後、本葉2~3枚の頃に土に植え付けます。
ダスティミラーの苗は、葉色がきれいなものを選びましょう。また下葉が黄色くなっている苗や、株元がぐらぐらしているものは根がしっかりしていないため避けてください。
鉢植えで栽培している場合は2~3年で根詰まりするため植え替えます。植え替えの時期は年間を通して行えます。
ダスティミラーは、蒸れ防止と形を整えるために茎を剪定します。きれいな葉色を保つために、剪定は欠かさないよう気をつけましょう。剪定をすると新芽が育ち、きれいな葉色を保てます。切った茎を挿し木にすることも可能です。
ダスティミラーは高温多湿にやや弱いため、夏越しには注意が必要です。初夏に花を咲かせると株が弱って夏越しが難しくなります。蕾を見つけたら、その下の節で切り取りましょう。また葉や茎が混みあって風通しが悪いようなら、剪定をして風通しをよくします。
ダスティミラーの耐寒温度は-10℃のため、冬越しの対策は必要ありません。ただし土が乾ききったら、冬も水やりしましょう。霜にあたっても大丈夫です。
数年経つと、ダスティミラーの株は大きくなり、葉色も悪くなってきます。新旧交代の意味も込め、挿し木で増やしていくことをおすすめします。
ダスティミラーの挿し木に適した時期は、4~6月または9~10月です。茎の先端を10cmほど切り取り、下葉を取り除いて挿し穂を作ります。その後、水揚げをして挿し木にしましょう。明るい日陰で水やりをすると約1カ月ほどで発根します。土は挿し木用の土か、養分のない用土を使用します。初心者の場合は、秋に挿し木をしたほうが成功率が高いためおすすめです。