園芸部類 | 果樹 |
形態 | 落葉高木 |
樹高 | 3~4m |
花の色 | 紫色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
栽培難易度 | ★★★☆☆ |
ポポーの木は、秋に黄緑色の果実をつける温帯性の落葉高木です。耐寒性、耐暑性ともに強く、昭和初期には庭木としてよく利用されていました。果実は200~400gほどで、バナナとマンゴーを足した味と表現されることが多いです。しかし食べ頃が非常に短く、皮が柔らかいので流通に向かず、「幻のフルーツ」と呼ばれています。
【ポポー苗木】 ウェールズ 接木苗 ポポー 【ガーデンストーリーの果樹苗木】
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ウェールズは豊産性の品種で実がたくさんつき、果実も大きいのが特徴です。果実は300~400gで、9月上旬に収穫期を迎えます。耐寒性が強いので全国で栽培可能です。
【ポポー苗木】 NC-1 接木苗 ポポー 【ガーデンストーリーの果樹苗木】
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NC1(エヌシーワン)はカナダで作出された早生種です。果実は400g前後と大きくなり、濃厚な甘さが特徴です。寒さに非常に強いので、北海道でも栽培可能です。
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スイートアリスは、ほかと比べてコンパクトな樹形で、小さなスペースでも育てやすい品種です。豊産性で甘味が強く、果実は200g前後になります。果肉は鮮やかな黄色をしています。
植え付け時期 | 12月(温暖地)・3月(寒冷地) |
花が咲く時期 | 4~5月 |
剪定する時期 | 12~1月 |
実がなる時期 | 5~10月 |
収穫時期 | 9~10月 |
ポポーの木は冬季に落葉するので、植え替えや剪定などの管理は冬の間が適しています。春の開花の前に肥料を与え、開花したら人工授粉を行いましょう。しかし植え付けから3~4年は、充実した株に育てるために結実させずに育てます。
ポポーの木は露地栽培、鉢植えのどちらも可能です。鉢植えの場合は7~8号サイズから始めて、成長とともに鉢上げしていき、最終的には10号以上の鉢が必要となります。
ポポーの木は最終的に樹高3~4mに成長するので、基本的に屋外で栽培します。品種ごとに耐寒性が少しずつ違うため、育てる場所にあわせて品種を選びましょう。耐寒性が強い品種であれば、北海道南部地方でも屋外で栽培可能です。
ポポーは日当たりと風通しがよい場所を好みます。日当たりが悪いと、光合成ができずに果樹の成長が悪くなります。できれば午前中に朝の光がよく当たる南向きの場所がよいでしょう。
ポポーの木は保水性がよく肥沃な用土を好みます。赤玉土1:腐葉土1の割合で混ぜたものを使用してください。幼苗時には水切れに弱いので、植え付け場所や置き場所の環境によってはバーミキュライトを足して保水性を高めましょう。鉢植えの場合は、市販の果樹用の用土を使用しても問題ありません。
露地植えしたポポーの木は、基本的には雨水だけで十分です。しかし幼苗のうちは水切れになると簡単に枯れるので、夏季に晴天が続く場合は水やりをしてください。鉢植えの場合、夏季は朝夕の1日2回の水やりが必要で、それ以外の季節は表土が乾いたら水を与えましょう。
肥料は露地植え、鉢植えの場合ともに植え付け時に元肥として有機質の肥料を与えます。チッ素やリン酸を多く含む牛糞や骨粉が適しています。またお礼肥として9月頃に即効性のある化成肥料を与えましょう。
ポポーの木は害虫の被害を受けることがほとんどない果樹です。そのため特に対策は必要ありません。
ポポーの木は病気にとても強く、病気になることがほとんどない果樹です。そのため特に対策は必要ありません。
ポポーの木の花後の管理は特に必要ありません。花を摘み取ってしまうと、せっかくの果実がならないので注意してください。
園芸店でポポーの木の苗を選ぶ際は、幹に張りがあり根がしっかりと張り巡らされたものを選びましょう。また枝が左右にバランスよく、適度な間隔で生えているもののほうが、後々の樹形を整えやすくなります。
鉢植えの場合は、成長とともに大きな鉢へと植え替えが必要になります。植え替えの適期は、落葉している12月と3月頃です。植え替えを怠ると、根詰まりを起こし成長が悪くなったり、実付きが悪くなったりするので定期的に植え替えましょう。
ポポーの木の剪定は12~1月頃の冬に行います。混み入ってる枝は根元から間引くように剪定してください。残す枝も花芽の位置を確認して、花芽より上で切るとコンパクトな樹形に仕立てられます。
ポポーの木は耐寒性がとても強く、冬越しのための対策は特に必要ありません。冬期は落葉しますが、春になれば新たな葉が芽吹いてきます。
ポポーの木は、1本の木でも結実して果実がなりますが、雌しべと雄しべの成熟するタイミングが異なるので、結実しないことも多いです。確実に結実させるためには、2品種2本以上育てると結実しやすくなります。また1本しかない場合も、先に咲いた花を保存しておき、後から咲いた花に人工授粉させる方法もあります。
ポポーの木は落葉樹なので、秋以降は葉が枯れて次第に落葉するので問題ありません。しかし夏季に枯れる場合は、根詰まりや水切れの可能性が高いです。水やりの回数を増やしても改善されない場合は、一度鉢から抜いて根の状態を確認しましょう。根詰まりしていたら植え替えてください。
出典:写真AC