ディスキディアヌンムラリアは観葉植物ですが、葉に厚みがあり多肉植物のようにも見えます。育て方は多肉植物に似ているツル性の多年草で、斑入りのバリエガータや緑だけのもの、ピンクの斑入りなどがあるのが特徴です。ディスキディアヌンムラリアは育て方が難しくなく、個性的な姿から人気が高い観葉植物です。
園芸部類 | 観葉植物 |
形態 | ツル性、多年草、着生植物 |
樹高・草丈 | 剪定しなければかなり伸びる |
花の色 | 白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | ハンギンググリーン |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ディスキディアヌンムラリアは、貯水葉がなくコインのように丸い葉にふっくらとした厚みがあるのが特徴です。ディスキディアヌンムラリアはツル性なため、ハンギンググリーンとして部屋を彩るインテリアとして人気があります。原産国の熱帯地域では直射日光の当たらない樹木や岩などに着生しているため、木漏れ日程度の光と湿度を好みます。
参考価格: 2,550円
ディスキディア・ペクテノイデスは別名をカンガルーポケットといいます。貯水葉(貯水嚢)を持つディスキディアの種類で、この中にアリが巣を作ることもあることから「アリ植物」と呼ばれることもあります。
参考価格: 4,700円
ディスキディア・ベンガレンシスは青みがかったエメラルドグリーンのものと、バリエガータというクリーム色やピンク色の斑入りのものがあります。葉が卵型で先がとがっており、貯水葉はなく肉厚な葉が特徴的です。
参考価格: 1,990円
ディスキディア・ルスキフォリアは小さなハート形の葉がたくさんつくことから、別名をミリオンハートといいます。ディスキディアに多い特徴で、ルスキフォリアの葉もふっくらとした厚みがあります。ミリオンと別名がつくほど多くのかわいらしいハート型の葉を付けるので、人気の品種の一つです。ディスキディア・ルスキフォリアにも貯水葉はありません。
植え付け時期 | 4月~5月 |
植え替えの時期 | 4月~9月 |
休眠の時期 | 10月~3月 |
剪定の時期 | 4月~9月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6月~8月頃 |
ディスキディアヌンムラリアの栽培適期は、4月~9月にかけてです。植え付けや植え替えは、暑くなる夏を避けたほうが株にかかる負担が少ないです。冬は休眠期に入るため植え付けや植え替えは避け、あたたかくなった春に行いましょう。
ディスキディアヌンムラリアはツル性の着生植物なため、グランドカバーとして露地植えするよりもハンギンググリーンとして鉢植えにするのがおすすめです。葉を垂れ下げることができれば、プランターでもボリュームのあるハンギンググリーンになります。ディスキディアヌンムラリアは耐寒性が低いので、日本の冬を屋外で越冬するのは難しいでしょう。そのためにも、移動が可能な鉢植えやプランター植えにしてください。
ディスキディアヌンムラリアは春~秋にかけては、直射日光を避けた風通しのよい室内で育てましょう。休眠期になる冬は5℃~10℃をキープし、できれば15℃くらいの室内で育てます。
ディスキディアヌンムラリアは、着生植物で自生地では岩や木の幹などに着生して育ってきました。岩や木の幹には直射日光があたりづらく、日当たりは木漏れ日程度です。そのためできる限り似た環境をつくってあげるとよいでしょう。屋外で育てる時期は、直射日光の当たらない日陰に置いてください。休眠期の冬はエアコンの風を避け、レースのカーテン越しの日当たりがある暖かい場所に置きます。
ディスキディアヌンムラリアは観葉植物ですが、多肉植物用の用土や水苔、ラン用の用土などがおすすめです。水はけを考えて市販の用土に、赤玉土やバーミキュライトなどを混ぜこんでもよいでしょう。
ディスキディアヌンムラリアは、乾燥気味に育てるのがコツです。根から水を吸い上げるよりも、葉から吸収することが多いため、葉水を頻繁に与えましょう。乾湿のメリハリが大切なので春~秋にかけては鉢を持ったときに軽いなと感じたり、葉の表面がしわしわになってきたりしたら、鉢底から水があふれ出るほど水やりをしましょう。鉢の中の空気の入れ替えや、不純物の排出を助ける役割をします。
ディスキディアヌンムラリアは、冬の休眠期に入ると水の吸い上げが鈍くなるため、水やりしすぎると根腐れの原因になります。冬は水やりを少なくしても、耐乾性が強いので越冬できます。葉がしわしわになってきたら、葉水をしましょう。葉のしわしわが気になる場合は、月に1回ほど水やりをしてください。
ディスキディアヌンムラリアはあまり肥料を必要としませんが春~秋にかけての成長期に月1~2回、希釈した液肥を水やりのときに与えてください。緩効性化成肥料を置き肥するのもよいでしょう。
ディスキディアヌンムラリアは、あまりにも葉が混みあって蒸れるとまれにカイガラムシがつくことがあります。混み合った葉は適度に剪定し、日常的に葉水をすることで予防できます。
病気の心配はほとんどありません。
ディスキディアヌンムラリアの花はとても小さく、ほんの少し口のあいた白いベル状なのが特徴です。とても小さい花のため花後の管理はとくに必要ありません。
ディスキディアヌンムラリアの鉢底から根が出てきたら、根詰まりのサインなので植え替えの時期です。大体1~2年に1回植え替えをします。一回り大きな鉢に底石を敷き、とり出したディスキディアヌンムラリアをそっと置きます。隙間に用土を入れたら、鉢底から細かい土が出るまでたっぷりと水やりしてください。
ディスキディアヌンムラリアは放っておくととても長く伸びます。葉先のほうの元気がなくなったり、株の形を整えたりしたい場合は適宜剪定してください。切り戻すことで株の元気がよくなり、新しい芽も出てきますよ。
ディスキディアヌンムラリアは熱帯の植物なため、ある程度の耐暑性があります。しかし直射日光や近年の日本の酷暑は厳しいので、明るい日陰で管理するか、直射日光が当たる場合は寒冷紗で日光を遮りましょう。室内で育てている場合は、西日やエアコンの風が直接当たらない場所で管理します。
ディスキディアヌンムラリアは寒さに弱いので、冬の休眠期は室内で管理します。日中は、レースのカーテン越しに日当たりのある暖かい場所に置き、夜は冷気が入ってくる窓の近くは避けましょう。空調の風が直接あたらない場所で管理するのも大切です。
ディスキディアヌンムラリアの増やし方は、挿し木が簡単でおすすめです。剪定したときに出る元気のよい茎を、切り口が斜めになるよう10cm程度切ります。下葉を半分ほどとったら半日水揚げさせたのち、発根誘発剤をつけます。挿し木用の用土や細かいバーミキュライトを水で湿らせてから、茎が潰れないように細い棒で穴を開けてそっと挿し木するのが簡単な増やし方です。
参考価格: 7,240円
7cmほどの吊り下げポットに入ったディスキディアヌンムラリアのバリエガータです。環境の変化や一時的な水切れのため、葉が落ちることがありますが、水やりのコツと日当たりに注意すれば育て方は難しくありません。
育てやすさ | ★★★★☆ |
---|
鉢のサイズ | 2.5号(7.5cm) |
---|---|
鉢の素材 | プラスチック |