ヒポエステスの育て方!切り戻し剪定のコツや挿し木での増やし方 | 植物図鑑

学名Hypoestes phyllostachya
和名ソバカスソウ
別名
英名Hypoestes
科・属名キツネノマゴ科・ヒポエステス属
原産地マダガスカル
花言葉美の秘密、すべての人々への優しさ

ヒポエステスの特徴

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

マダガスカルが原産のヒポエステスは、卵型の葉にピンク色や白色の斑模様が特徴の植物です。いつでも美しい葉を楽しめるのが魅力で、観葉植物や寄せ植えの材料などに利用されています。

基本情報

園芸部類 草花
形態 低木
樹高・草丈 5cm〜80cm
花の色 紫、白
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 観葉植物、カラーリーフ、ハンキング
栽培難易度 ★☆☆☆☆

特徴

ヒポエステスは班入りの葉が美しく、花壇に彩りを添えたり、アクセントとして植えられたりしている人気の植物です。開花時期には、紫色や白色の筒状をした小さな花を咲かせます。土を使わないハイドロカルチャーにも人気の植物です。

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ヒポエステスとは?白やピンク色の葉が印象的な観葉植物の特徴を紹介!
店先でピンクの葉をつけた植物を見かけたら、それはヒポエステスかもしれません。よく見ると葉の部分すべてがピンクではないとわかりますが、一見しただけではピンクの葉をもつ珍しい植物のようです。ヒポエステスには他にも種類があります。今回はそんなヒポエステスの紹介です。

ヒポエステスの代表品種・種類

①ホワイト・スポット

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ホワイト・スポットは、濃い緑色の葉に清涼感のある白色の班が入る品種です。耐暑性が強く、夏の花壇に涼しげな印象を与えてくれます。

②スプラッシュ・ピンク

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スプラッシュ・ピンクはピンク色の班が入る品種で、管理場所や日光の当たり具合によってピンク色の濃さが異なります。緑色とピンク色のコントラストが魅力的な品種です。

ヒポエステスの育て方①時期

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 5月〜8月
種まきの時期 4月〜5月
剪定の時期 5月〜8月
花が咲く時期/開花時期 5月〜6月

栽培スケジュールカレンダー

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
             
開花期間                    
肥料            
成長期            
休眠期                  
○は適期、●は最適期

ヒポエステスの育て方②栽培環境

栽培方法

プランター/鉢植え/露地

ヒポエステスは地植えでも鉢植えでも育てられます。しかし耐寒性が弱いので、初心者は鉢植えにして、気温によって置き場所を移動できるようにすると安心です。プランターや鉢植えにする場合は、株間を20cmほどあけて植え付けましょう。また、茎が伸びる性質をいかしてハンキング仕立てにするのもおすすめです。

育てる場所

置き場所・日当たり

ヒポエステスは、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。多湿が苦手なため、ジメジメとした場所で育てると病気や害虫被害を受けやすくなります。日当たりが悪い場所で管理すると、葉色が悪くなったり、葉付きが悪くなったりするので注意が必要です。

用土

ヒポエステスは、排水性の高い用土で育てます。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。また、ハイドロボールを使用して「ハイドロカルチャー」としても育てられます。

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ハイドロボールとは?どんな種類がある?どんな観葉植物に使うべき?
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ヒポエステスの育て方③管理のポイント

水やり

ヒポエステスを地植えで育てている場合は、雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。鉢植えやハンキングの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。冬場は休眠期に入りあまり水を吸わなくなるので、水やりを控えめにしてやや乾燥気味に育てるのがポイントです。

肥料

ヒポエステスの成長期にあたる4月〜9月にかけて、肥料切れを起こさないように管理しましょう。2ヵ月に1度の割合で、ヒポエステスの株元に規定の分量の置き肥を施します。また、植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。

害虫対策

ハダニ・ナメクジ

ハダニは葉の裏側に発生しやすく、発見が遅れると大量発生してしまう恐れのある害虫です。水が苦手な性質を利用して定期的に葉水を行うと予防ができます。ナメクジは梅雨時期など、湿度の高い時期に発生しやすいのが特徴です。見つけ次第すぐに箸などを使って引き剥がし駆除してください。

病気対策

炭そ病

炭そ病は、春〜秋にかけて発生しやすい病気です。感染した部分が灰色や黒色に変色し、楕円形状に腐敗していきます。カビが原因で発生するため、風通しをよくしたり水はけのよい用土で育てたりして予防しましょう。

花後の管理

ヒポエステスは葉が特徴的な植物ですが、5月〜6月にかけて小さな筒状の花を咲かせます。花がらをそのままにしておくとカビが発生する原因になるため、花後にしっかりと花がら摘みを行いながら育てましょう。

ヒポエステスの育て方④詳しい栽培方法

種まき

ヒポエステスの種まきは4月〜5月が適期です。種がとても小さいので、あらかじめ用土を濡らしておくと種まき後の水やりで種が流れてしまうのを防げます。濡らした用土に、指で1cmほどの穴をあけてから種まきをしていきましょう。ヒポエステスの種は、浅植えにするのがポイントです。

苗の選び方

ポット苗の状態で購入する場合は、葉が変色していたり虫に食われたりしていない健康な苗を選びましょう。

植え替え

ヒポエステスを地植えで育てている場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために2年〜3年に1度は植え替えを行いましょう。また、植え替えのときに葉が多すぎるようならば、株の半分程度まで切り戻してから植え替えると成長しやすくなります。

剪定

ヒポエステスの成長期にあたる4月〜9月にかけて、茎が伸びすぎている部分や葉が込み入っている部分を、こまめに剪定してください。

増やし方

挿し木

ヒポエステスは挿し木で簡単に増やせます。挿し木に適した時期は5月〜8月のため、剪定で切り落とした茎を使用しても構いません。先端から15cmほどの長さで切り取り、下に付いている余分な葉を取り除いてから、赤玉土などの挿し木用の用土に挿します。水切れに注意して、風通しのよい日陰で管理しましょう。

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ヒポエステスの育て方!根詰まりしないための植え替えのコツなど解説!
ヒポエステスは、緑色に斑入りで赤や白・ピンクの葉が華やかな観葉植物です。育て方も難しくなく、風水にも効果があるとされ、室内インテリアとしても人気ですよ。植え替えすると根詰まりせず長く楽しめます。ヒポエステスの育て方や増やし方を覚えて、管理を楽しみましょう。