イソトマの育て方!水やりの頻度や切り戻しの注意点は? | 植物図鑑

イソトマの花
イソトマの群生
学名isotoma axillaris
和名星薊(ほしあざみ)
別名ローレンティア、ロレンティア、ブルースター
英名Laurentia
科・属名キキョウ科・イソトマ属
原産地地中海沿岸、アフリカ、オーストラリア、アメリカ
花言葉嬉しい知らせ、強烈な誘惑、神聖なる思い出、心を開く、猛毒

イソトマの特徴

Photo by pika1935

基本情報

園芸部類 草花
形態 多年草(一年草扱い)
樹高・草丈 20~40cm
花の色 白、ピンク、紫、青
耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い
特性・用途 観賞用
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

イソトマは、開花時期がとても長いことが特徴です。春に植え付けを行えば、初夏から秋まで美しい青やピンクの花が楽しめます。しかし、茎を切ったときに出る知るには毒性があり、肌についた場合はかぶれてしまうことがありますので、手入れの時には十分な注意が必要です。

名前の由来

イソトマは、ギリシャ語で「均等な」「等しい」という意味の言葉です。イソトマの5枚の花びらが規則正しく均等に別れていることから、このような名前をつけられたといわれています。

イソトマの代表品種・種類

①イソトマ・アバンギャルド

イソトマ・アバンギャルド

参考価格: 385円

出典: 楽天
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楽天385円

大輪の花を咲かせるイソトマです。花色が青、ピンク、白とさまざまあるため、お好みの色で育てられます。

イソトマの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期(目安)

種まき時期 4~5月
植え付け時期 5~6月
肥料の時期 4~6月、9月
花が咲く時期/開花時期 4~9月頃

栽培スケジュールカレンダー

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                    
植え付け                    
開花期間            
肥料                
剪定                    
○は適期、●は最適期

栽培適期は?

イソトマは暖かくなった春から秋にかけての栽培が適期です。イソトマは、本来多年草の草花ですが、耐寒性が低いため、日本の冬は越えられません。そのため、一年草として扱われます。

イソトマの育て方②栽培環境

出典:写真AC

栽培方法(鉢植え/庭植え)

イソトマは、地植え、鉢植えどちらにも適した植物です。地植えの場合は、株が広がるように育つため、花壇の縁隠しにぴったりです。鉢植えの場合は、寄せ植えにしたり、ハンギングにしたりなど幅広く栽培できます。ご自宅の環境にあった方法で育てられますよ。

育てる場所

室内/屋外

イソトマは、室内、屋外のどちらでも育てられます。

置き場所・日当たり

イソトマは太陽の光を好みますので、日当たりがいい場所で育てましょう。室内であれば南側の窓辺、屋外であれば風通しのいい日光の当たる場所が最適です。耐寒性が低いので、気温が下がりやすい場所や、室外機の近くに置くことは避けたほうがいいでしょう。

用土

用土は、赤玉土と腐葉土を混ぜ、肥料を加えたものか、市販の花用培養土を使いましょう。

イソトマの育て方③管理のポイント

出典:写真AC

水やり

イソトマは乾燥気味に育てたほうがきれいな花を咲かせますので、水やりの頻度は少なめで問題ありません。土の表面が乾燥してきたタイミングでたっぷりと水を与えましょう。水のやりすぎは葉の変色や根腐れの原因になるので、注意が必要です。

肥料

イソトマは開花時期が長いため、春~初夏は肥料は定期的に与えましょう。ただし、真夏は株が弱るので、気温が高い時期は肥料を施すのは避けたほうが無難です。

害虫対策

イソトマには害虫被害はほとんどありません。

病気対策

イソトマがかかりやすい病気は、灰色カビ病です。温度が低く、湿度が高いと発生しやすくなるので、梅雨の時期は注意しましょう。もし病気にかかってしまったら、広がらないように部位をすみやかに取り除いて対処します。

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花後の管理

イソトマは、一年草として育てる場合は花後の管理は特に必要ありません。もし多年草として冬越しをさせたい場合は、株を切り戻し、室内で管理しましょう。

イソトマの育て方④詳しい栽培方法

出典:写真AC

(種から育てる場合)種まき

イソトマの種まきは4月~5月に行います。イソトマの種は光がないと育たないため、種まきをしたあと土はやや薄めに覆いましょう。

(苗から育てる場合)苗の選び方

イソトマの苗は、茎がしっかりとしていて、本数が多いものを選びましょう。また、ひょろひょろと細長い茎が出ているものや、葉が変色しているものは避けたほうが無難です。

切り戻し

イソトマは開花時期が長いため、一度花が終わったタイミングで切り戻しを行うと、再び花を楽しめます。株の高さの半分ほどを目安に切り戻しましょう。剪定するときは、茎の汁が直接肌につかないように注意してください。

夏越し

イソトマは耐暑性が高い草花ですが、湿度には弱いです。真夏の間は西日の当たりにくい風通しのいい場所で管理しましょう。地植えの場合は西日が当たらないように、シェードなどを設置して日よけにすることをおすすめします。難しい場合は、極力風通しがよくなるように、混みあった葉を適時剪定しましょう。

冬越し

イソトマを多年草として育てる場合のみ、冬越しの準備をしましょう。花が終わった秋頃に、草丈の半分ほどの位置で切り戻し、鉢を室内の日当たりのいい場所に置き、管理します。

増やし方

イソトマの増やし方は、種まきか挿し芽の2種類です。種まきで増やす場合は、花後に種を採取しましょう。挿し芽で増やす場合は切り戻しした際の太めの茎を使います。茎先から7cmほどの長さで切り、用土に挿して増やしましょう。

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