園芸部類 | シダ、コケ |
形態 | 多年草 |
樹高 | 80cm~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
トクサは茎の表面に縦向きの筋がはいっています。茎のザラザラとした特徴をいかして、古くから木製品などを研磨するヤスリとしても利用されてきました。また、別名のハミガキグサ(歯磨草)という名前のとおり、歯磨きにも使用されていたといいます。
ミズトクサは、水辺や湿地で育つ種類です。高さは20cm~80cmほどで、ほかの品種よりも少し淡い緑色をしています。栽培の際は、水切れしないように注意が必要です。
ヒメトクサは、高さが10cm~20cmほどで茎も細いため、コンパクトで繊細な印象の品種です。苔玉や盆栽に寄せ植えにして楽しむのも人気があります。
植え付け時期 | 4月~7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 7月~8月 |
トクサは真夏の直射日光には弱いですが、基本的に日当たりのよい場所でよく育ちます。そのため成長期である春頃に栽培をはじめると育てやすいでしょう。耐寒性があるため冬でも育てることはできますが、気温が0℃以下になる場合は室内に移動させないと冬越しは難しいです。
トクサの苗を選ぶときは、茎がまっすぐにのびて見栄えがよいか、また枝分かれしてないかなどをチェックしましょう。トクサは茎の先端が傷んでいるとそれ以上のびることができず、枝分かれすることがあるためです。また、害虫がついてないかどうかもよく確認してください。
トクサはあまり土をえらびません。鉢やプランター植えにする場合は、市販されている培養土や、赤玉土に植え付けるとよいでしょう。地植えにする場合は、水はけのよい場所に植え付けてください。
トクサは繁殖力がつよく、地植えにするとどんどん地下茎をのばしていきます。また0℃以下になる冬場は室内に移動させたほうがよいでしょう。そのため増えすぎないように管理したり冬越しさせたりするためには、プランターや鉢植えで育てるのがおすすめです。地植えする場合も、プランターごと植えるとつよすぎる繁殖力をおさえることができますよ。
トクサは、苗の根を傷つけないようにていねいに植え付けます。植え付けの適期は4月~7月です。真夏のあいだでも植え付けはできますが、猛暑日はさけてください。
トクサは日光を好みますが、ある程度の耐陰性があるので室内でも栽培が可能です。室内で管理する場合は、窓辺など日光をとりこめる場所がよいでしょう。
トクサは日当たりのよい場所で管理すると元気に育ちます。しかし、西日や真夏の直射日光には弱いので避けましょう。またつよい風にあたると、茎が折れることもあるので注意が必要です。冬場に気温が5℃以下になるようであれば、室内にとりこんでください。
トクサの成長期にあたる春~秋のあいだは、土が乾いたら鉢底から水がでるまでたっぷりと水をあたえてください。冬は生育がゆるやかになるので、水やりはひかえめにしましょう。土が乾いてから数日してから水やりをする程度で大丈夫です。
トクサはあまり肥料を必要としない植物です。しかし成長促進のために肥料をあたえる場合は、緩効性化成肥料や液肥がよいでしょう。適期は春~秋の成長期のあいだです。
トクサがかかりやい病気はとくにありません。害虫にもつよく、育てやすい植物といえるでしょう。冬は霜にあたって枯れないように温度管理して、根腐れを防ぐためにも水やりは控えめにしてください。
トクサは繁殖力がつよく、おなじ鉢に植えたままにしていると根づまりをおこします。1年~2年を目安にひと回り大きい鉢に植え替えましょう。植え替えの適期は、3月~6月頃です。
トクサは基本的に剪定の必要がありません。しかし、折れて傷んだり枝分かれして見栄えが悪かったりする茎は剪定して、かたちをととのえましょう。しっかりとつよめに剪定しても、成長期になると新芽がたくさんでてきます。
トクサの増やし方は、株分けや挿し木にする方法があります。株分けは、植え替えのついでに地下茎を数本つけて切り分けるとよいでしょう。あとは植え付けと同じ手順です。挿し木にする増やし方も手軽で、切り落とした茎を水につけ、土に挿したら日陰で発根させます。