玉ねぎの収穫時期はいつ?
玉ねぎの収穫時期は春。北海道などの寒冷地では春から育てて、秋に収穫することもできる野菜です。品種や栽培地域が違えば、収穫時期も大きく異なる玉ねぎ。スペースが限られている家庭菜園では、収穫時期の目安がつけば、次の野菜も育てやすいですよね。ここでは、玉ねぎの収穫時期や、収穫のタイミング、保存方法などをご紹介していきます。
極早生種・早生種の収穫時期
極早生種・早生種は「新玉ねぎ」として食されることが多く、栽培地域にもよりますが、極早生種では3月中旬から4月下旬、早生種では4月中旬から5月中旬頃が収穫時期となります。極早生種・早生種は夏頃までの、短期保存はできるものの、長期保存には適さず、中生種・晩生種のほうが長期保存には向いています。
家庭菜園向きの極早生種・早生種の玉ねぎ | 収穫時期 |
春いちばん(極早生種) | 3月下旬から4月中旬 |
ソニック(早生種) | 4月下旬から5月中旬 |
フォーカス(超極早生種) | 3月中旬から3月下旬 |
貝塚早生(極早生種) | 4月中旬から5月中旬 |
愛知早生白玉葱(早生種) | 3月中旬から4月中旬 |
中生種・晩生種の収穫時期
中生種・晩生種の玉ねぎは、貯蔵期間も長く、家庭菜園でも栽培する人が多い玉ねぎです。収穫時期は5月下旬頃から6月下旬。品種によって貯蔵できる期間に差はありますが、上手に保存すれば半年から9か月間は貯蔵できます。中生種・晩生種は、早生種に比べると栽培期間が長いですが、その分、長期保存がきくので、ある程度まとめて栽培し、保存しておくと、かなり重宝します。
家庭菜園向きの中生種・晩生種の玉ねぎ | 収穫時期 |
ネオアース(中晩生種) | 6月上旬から6月下旬 |
ターボ(中生種) | 5月下旬から6月中旬 |
アトン(中生種) | 5月下旬から6月中旬 |
O・P黄(中生種) | 5月下旬から6月中旬 |
ケルたま(晩生種) | 6月中旬から6月下旬 |
黄玉ねぎと新玉ねぎの違い
家庭菜園で一般的によく作られているのは、黄玉ねぎや白玉ねぎでしょう。貯蔵性がよく、一般に広く流通している玉ねぎです。では、春先になると店頭に並ぶ「新玉ねぎ」とは何が違うのでしょう?じつは、両者の違いは、収穫後に「乾燥させるか、させないか」の違いによるものです。
収穫後の乾燥とは
玉ねぎは貯蔵性をよくするために、収穫後、乾燥をさせてから出荷されます。しかし、新玉ねぎは、収穫後、乾燥をさせずに出荷するため、水分が多く、表皮が湿った状態です。それゆえ、貯蔵性はよいとはいえませんが、新玉ねぎならではの、甘みとみずみずしさがあります。
玉ねぎの収穫の目安は?
玉ねぎの苗は暖かくなると、葉を増やしながら玉が肥大していきます。収穫の目安は、葉が倒伏したときです。玉ねぎは玉が太り、葉が増えなくなると、玉ねぎの葉の付け根部分が空洞となり自身の葉の重さや、風で倒れるようになります。このようにして、玉ねぎの収穫適期は玉ねぎ自身が「そろそろ収穫時期だよ」と、教えてくれるのです。
植え付け直後の玉ねぎが風で倒れる場合
収穫期を迎えた玉ねぎが、自身の葉の重さや、風で倒れるのは、収穫の目安になります。しかし、栽培期間が長い玉ねぎ栽培では、苗を植え付けた直後から、風で倒れることもあります。植え付け直後の苗が、風で倒れる場合は、再度、やさしく植えなおしてあげましょう。
玉ねぎが肥大していないのに風で倒れる場合
玉ねぎの苗がしっかり根付いていても、春一番の強風などで、玉が肥大していないにもかかわらず、苗が風で倒れる場合があります。緑色の葉が折れたくらいなら、そのままにしていても問題ありませんが、葉の付け根部分が完全に折れてしまうと、霜や氷、雪で傷んでしまうこともあるため、風の強い地域では、苗が風で倒れる前に「防風ネット」などを利用し、風対策を施しましょう。
出典:筆者撮影