ハエトリグサとは?捕虫葉としての特徴・仕組みや育て方をご紹介!

ハエトリグサとは?捕虫葉としての特徴・仕組みや育て方をご紹介!

ハエトリグサはウツボカズラなどとおなじ肉食植物です。室内で日当たりのよい場所で育てられます。変わった形の葉には感覚毛が付いていて、虫が触れると感知してとらえる食虫植物です。個性的な肉食植物のハエトリグサの特徴や仕組み、育て方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハエトリグサとは
  2. 2.ハエトリグサの特徴
  3. 3.ハエトリグサの仕組み
  4. 4.ハエトリグサの種類
  5. 5.ハエトリグサの育て方
  6. 6.まとめ

ハエトリグサとは

出典:flickr

ハエトリグサとはウツボカズラやモウセンゴケなどとならぶ有名な食虫植物です。ぱっくりとひらいた捕虫葉で虫をとらえます。肉食植物で昆虫やなめくじ、小型の爬虫類なども捕虫葉でとらえて栄養にしてしまいます。普通の植物とはちがう仕組みをもつハエトリグサの特徴や育て方をご紹介します。少々グロテスクな外見をしていますが、知れば知るほどおもしろい食虫植物ですので、チャンスがあれば生活をともにするのも楽しいでしょう。

基本情報

学名 Dionaea muscipula
科属性 ウツボカズラ目 モウセンゴケ科 ハエトリグサ属
形態 多年草
原産地 温帯地域 ノースカロライナ サウスカロライナ
開花時期 5~7月
日照量 多い
耐寒性 強い
草高 5~10cm
水分 多湿
花言葉 嘘 魔性の愛
別名 ハエジゴク ハエトリソウ ディオネア

ハエトリグサの特徴

出典:写真AC

ハエトリグサの特徴は手のひらを開いたような、あるいは、たくさんのとげがついた二枚貝のような捕虫葉があることです。他の食虫植物は虫を誘い込むために香りを出したり、蜜を分泌したりするなどの工夫をし、待つのが主流です。それにたいしてハエトリグサは待つだけでなく、アクティブに動きます。ハエトリグサの捕虫葉の形から、ぱくぱくと虫を食べるイメージがありますが、実は非常にデリケートで計算された動きをするのも特徴です。

ハエトリグサの仕組み

出典:写真AC

ハエトリグサはほかの食虫植物が落とし穴を使ったり、粘着質な液体を使ったりして獲物をしとめるのに対して、自分の捕虫葉でまさに、捕まえる、人間でいうとつかみとるという方法をとります。そのために補虫葉の先は種類によって長さが違いますが、針のような状態になっています。捕まえた獲物を外に出さないための工夫です。捕虫葉は一度閉めるのに膨大なエネルギーを必要とします。1つの葉でせいぜい4回か5回で枯れてしまいます。

形状

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ハエトリグサの補虫葉の内側にはそれぞれ左右に3本ずつか4本ずつの感覚毛というものが生えてるのです。獲物がこれに一度さわっても捕虫葉は閉まらない仕組みになっています。上記のように1回閉めるのに非常に体力を消耗するので、雨粒での誤作動や取り逃がす失敗を避けるためです。一度触って20秒以内にもう一度触ると0.2~0.5秒の速さで捕虫葉が閉まります。確実に葉の中央の場所に獲物がきたときに捕獲するためです。

捕食

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獲物をちょうどよい場所で捕虫葉におさめられたら、1日かけて完全に葉を閉じる仕組みです。そのあと押しつぶしながら葉から消化液を分泌し、10日ほどかけて消化します。食べ終わったら開いて死骸を捨てます。もしも、獲物をとり逃してしまった場合は半日から3日ほどかけてまた、捕虫葉を開きなおさなければなりません。大きすぎて捕中葉がしまらない獲物の場合は葉そのものが落ちてしまうこともあります。原産地の自生地は養分の少ないところに生えているのでこのような進化をしました。

生え方

エレクタ系

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エレクタ系とは、地面から立ち上がるように茎が上へ伸び、その先に補虫葉が上向きにひろがります。捕虫葉が地面から離れて育ち光合成がしやすく、高い位置にいる虫を補虫することができます。マスシプラやビックジョーズなどがこの種類です。

ロゼット系

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ロゼットとは、八重咲のバラのはなの形状を表すことばです。タンポポやオオバコのように葉が地面に貼りつくように広がる育ち方をします。短い茎が見えず葉の付け根が大きく広がって地面を覆います。ロゼット系の植物は背丈を伸ばすことができません。そのためできるだけ葉を広げて光合成をおこないます。

ハエトリグサの種類

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不思議な生体をもつハエトリグサは多少の大きさの違いはありますが、大きく形態が異なることはありません。そのなかでも交配種ができたり、捕虫葉の色が違ったりするので100種類ほど自生しているといわれています。原産国や天候、生えてる場所によっても多少個性が変わるようです。エレクタ系かロゼット系かによっても見た目が変わります。特徴的なものもありますのでいくつかご紹介します。

マスシプラ

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別名「赤い龍」と呼ばれるハエトリグサです。捕虫葉も茎も葉もトゲもすべて赤く存在感があります。日照条件などで赤紫や赤褐色になる個体もあるのが特徴です。捕虫葉の大きさは3~4cmほどまで育ちます。日照時間がしっかりとれていれば色もより鮮やかになります。

デンテート・トラップス

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捕虫葉のトゲの部分が小さく三角になっているのが特徴です。歯のような形をしていることから「歯のある」という意味のdentateと言う名前になりました。トゲは短めのエレクタ系のハエトリグサです。

ソウトゥース

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ソウは英語でのこぎりを意味しトゥースは歯なのでその名前の通りです。捕虫葉のトゲの部分が短くなり、ぎざぎざとのこぎりの歯のような形をしていることからこの名前になりました。

続いて、ハエトリグサの育て方をご紹介します。

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ハエトリグサの育て方

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