サラセニアの育て方!人気の食虫植物の栽培管理のポイントを解説!

サラセニアの育て方!人気の食虫植物の栽培管理のポイントを解説!

サラセニアは食虫植物一種。食虫植物と聞いてあなたはどんなイメージを持ちますか?不気味?魅力的?数ある食虫植物の中でも比較的育てやすいサラセニア。春には花を咲かせ見るものを楽しませてくれます。今回は、サラセニアの栽培管理のポイントをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サラセニアとは
  2. 2.サラセニアの特徴
  3. 3.サラセニアの育て方①:環境
  4. 4.サラセニアの育て方②:水やり
  5. 5.サラセニアの育て方③:肥料と昆虫
  6. 6.サラセニアの育て方④:土
  7. 7.サラセニアの育て方⑤:病気と害虫
  8. 8.サラセニアの育て方⑥:植え替え
  9. 9.サラセニアの育て方⑦:増やし方
  10. 10.サラセニアの育て方⑨:庭植え
  11. 11.サラセニアの育て方⑩:お手入れ
  12. 12.サラセニアの花言葉
  13. 13.まとめ

サラセニアとは

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サラセニアは北アメリカ南部、東部の湿地に自生する食虫植物です。和名はヘイシソウ(瓶子草)。筒状の葉が酒器の瓶子に似ていることから瓶子草と名付けられました。捕虫葉と呼ばれる筒状の葉には蜜腺があり、そこから出る匂いでおびき寄せた昆虫を食べるのです。

サラセニアの特徴

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サラセニアの捕虫葉は小さいもので10cm 、大きいもので1mにもなります。筒の底には消化酵素をふくむ分泌液があり、落ちた昆虫を溶かし栄養に代えます。サラセニアには特別派手な動きはなく、ひたすら筒状の葉の中に昆虫が落ちるのを待ちます。食虫植物ですが、昆虫を食べる必要はなく日光と水やりだけで元気に育つので、園芸初心者の方にも育てやすい植物です。

サラセニアの基本情報

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耐寒性があり初心者でも育てやすい

生育期は春先で、ユニークな花を咲かせるので観葉植物としても人気があります。サラセニアには特徴的な筒状の葉があります。その表面には血管のように葉脈が張り巡り日光に葉が当たると網目状の葉脈が透けて見え、とても妖艶な雰囲気を醸し出します。日光が好きで耐寒性があり他の食虫植物に比べ育てやすいです。

昆虫を食べる仕組み

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筒状の葉に昆虫を落として食べる

サラセニアは匂いのでる捕虫葉に昆虫をおびき寄せ、筒の中に滑り込ませます。筒の中は下向きに毛が生えてい虫昆虫は1度落ちたら脱出は不可能です。サラセニアの葉上部は蓋に似た形をしていますが開閉することはなく、筒の中に雨水が混入しないように構造されたものです。昆虫を食べる植物とはいえ、動物のように食べるわけではないので見た目での変化はありません。

サラセニアの育て方①:環境

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植物にはそれぞれ好む環境があります。同じ品種でも好みの環境は異なり似ているからといって同じ環境下で育つとは限りません。サラセニアの好む環境とはどのような環境なのでしょうか?

サラセニア購入時の注意点

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苗の臭いをチェック!

購入前に用土の臭いをチェックしましょう。ホームセンターなど大量にさまざまな植物が売られている場所では適切な管理をされていない場合があります。苗が入っている用土が不潔で根が腐っていると嫌な臭いがするので、そのような苗は避けましょう。​

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育てやすいといわれるサラセニア。しかし、いざサラセニアを購入したものの育て方を間違え枯らしてしまっては悲しすぎますよね。でも、大丈夫。ちょっとしたコツを守るだけでサラセニアは元気に育てることができます。

サラセニアの栽培環境

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日当たりよく風通しのよい場所に

1年を通し、日光がよくあたり風通しのよい場所を好みます。原則、肥料は必要ありません。耐暑性、耐寒性に優れ真夏は遮光の必要なく元気に育ちますし、冬期でも屋外での生育が可能です。冬場、うっかり室内にしまい忘れたとしても枯れる心配がないので他の食虫植物に比べ非常に育てやすいです。庭植えの場合は、常に湿り気のある場所か、こまめな水やりをし、日光がよく当たる場所へ植えましょう。

サラセニアの育て方②:水やり

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植物を育てるために必要なものは水です。しかし、どの植物も水やりをすればさえ育つものではありません。サラセニアはどのような水やり方法が適切なのか説明します。

サラセニアの水やり

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サラセニアは乾燥に注意

サラセニアは水のある環境を好むため、用土は常に湿らせましょう。鉢植えの場合、水やりは一般的に「腰水」での管理がおすすめです。サラセニアは新鮮で冷たい水を好みます。夏場な土が痛みやすいので鉢の上からも水やりをし、土の中の老廃物を流しましょう。暖かい時期に腰水の管理を怠るとボウフラが発生し、水が不潔になるので注意が必要です。

腰水

  • 腰水とは受け皿に水を溜め根から水を吸収させるやり方

冬期の水やりも忘れてはいけません。冬は休眠状態になり、筒状の葉は枯れてしまいますが根は生きているので水の管理を怠ってはいけません。ただし、成長期の春から秋の水やりは1日1回から2回を目安とすると、成長期に比べ休眠期の水やりは少な目におこないます。

サラセニアの育て方③:肥料と昆虫

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植物には少なからず肥料が必要ですね。食虫植物であるサラセニアにもそれは当てはまるのでしょうか?それとも、人工的にでも昆虫を食べるようにさせた方がよいのでしょうか?

サラセニアの肥料

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肥料も昆虫も必要なし

肥料は必要ありません。肥料を与えてしまうと栄養過多で枯れてしまいます。また、食虫植物だからと必ずしも昆虫を食べる必要もありません。昆虫を人工的に食べると、消化に力を使いすぎ枯れる要因になります。もともと、栄養のない土地で育つように進化したので痩せた土地でも元気に育ちます。原則、他の食虫植物と同様に肥料、昆虫は食べることなく元気に育ちます。肥料も昆虫も必要ないので初心者にはとても育てやすい植物です。

ボタニ子

ボタニ子

肥料をあげる場合は、薄めた液体肥料を少量、春と秋に1回づつあげましょう。

サラセニアの育て方④:土

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食虫植物に限らず植物にはそれぞれ好む土があります。また、水だけで育つ植物もあり、必ずしも土が必要ともいえません。サラセニアはどのような土を好むのでしょうか?

サラセニアの用土

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サラセニアには酸性用土を

酸性土壌を好むサラセニア。鉢植えの場合は、水苔を単体もしくは鹿沼土小粒、赤玉土小粒、ピートモス、パーライトを等配合した土がおすすめです。水苔単体でも悪くはないのですが、サラセニアはほかの食虫植物とちがい、根がとても発達するため、根が水苔にからまり水苔から外すさい、根を傷つける危険があります。土であれば植え替えが容易です。水苔で育てる場合は水の管理が簡単になります。水苔を水の中に入れその後、適度に絞りましょう。

サラセニアの育て方⑤:病気と害虫

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植物を育てるにあたり困ることは病気と害虫です。植物により効果的な解決法はさまざまです。食虫植物であるサラセニアはどのような解決法があるのでしょうか?

病気

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ウイルス病

サラセニアの伸びてくる葉が正常に伸びていない場合、ウイルス病に感染している可能性があります。しばらく様子を見て正常な葉が伸びてこなければ、残念ですが処分しましょう。枯れ葉を剪定するときに使用するハサミが不潔でウイルスが付着していると切り口から感染するので剪定の際は、充分注意しましょう。

害虫

アブラムシとハダニに注意

害虫で注意すべきはアブラムシとハダニです。風通しが悪くなるとアブラムシが増え、空気が乾燥しすぎるとハダニが発生します。アブラムシ対策にはサラセニアの葉が密集しすぎないよう剪定したり植え替えをすることで予防できます。ハダニ対策にはサラセニアの葉が乾燥しないようこまめに霧吹きなどで葉を湿らせてあげましょう。

ボタニ子

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次のページではサラセニアの植え替えと増やし方、日常のお手入れについて説明します!

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サラセニアの育て方⑥:植え替え

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