ハエトリグサとは?捕虫葉としての特徴・仕組みや育て方をご紹介!

ハエトリグサとは?捕虫葉としての特徴・仕組みや育て方をご紹介!

ハエトリグサはウツボカズラなどとおなじ肉食植物です。室内で日当たりのよい場所で育てられます。変わった形の葉には感覚毛が付いていて、虫が触れると感知してとらえる食虫植物です。個性的な肉食植物のハエトリグサの特徴や仕組み、育て方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハエトリグサとは
  2. 2.ハエトリグサの特徴
  3. 3.ハエトリグサの仕組み
  4. 4.ハエトリグサの種類
  5. 5.ハエトリグサの育て方
  6. 6.まとめ

ハエトリグサの育て方

出典:写真AC

肉食植物全般にいえることですが、ハエトリグサも見た目が個性的なので育て方が難しいと思われがちです。ところが意外にも初心者でも育てやすい食虫植物です。ハエトリグサの育て方にはひとつ注意があります。捕虫葉は人の手で触っても閉じるのでつい楽しくなって何度も触ってしまいがちですが、1つの捕虫葉が開閉できるのは膨大な体力を使うのでせいぜい4~5回です。あまりにも繰り返すと株がつかれて枯れてしまいますので優しく扱って下さい。

ハエトリグサの育て方①管理場所

出典:flickr

ハエトリグサはとても日光を好む植物です。真夏の異常な暑さの場合は無理ですが、それ以外の春から秋にかけては1日6時間くらい直射日光にあてましょう。日当たりのよい窓際でも大丈夫です。真夏は午前中だけ日光浴させて午後は50%くらいの遮光をするかカーテン越しに日が当たる場所におきます。プランターや鉢植えの場合移動が簡単なので、日中は日に十分当ててください。風通しが悪いと蒸れて根が傷む原因になります。

ハエトリグサの育て方②水やり

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ハエトリグサはテラリウムでもそだてられます。水苔などに十分水をふくませるとよいでしょう。水分がとても重要な植物ですので季節を問わず切らさないようにしてください。毎日たっぷり水やりをするのもよいですが、腰水をするのがおすすめです。ただし日光を好みますので夏場の腰水はぬるくなりがちです。水が暖かくなるようでしたら、ときどき冷たい水にとりかえてください。とりかえるのが難しいときは氷をひとついれてください。

ハエトリグサの育て方③肥料

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ハエトリグサは肉食植物です。しかし、つねに食虫していないと生きられないというわけではありません。食虫はいわば肥料のようなものです。やせた土地によく育つ食虫植物ですので、無理に虫を与える必要はありません。しっかり光合成ができる場所で管理すれば、生成した糖分を栄養にして生きていけます。むしろ無理に虫を与えると肥料過多でかれてしまうこともあります。どうしてもあげたい場合はアリは避けましょう。アリ酸で葉が枯れることがあります。

ハエトリグサの育て方④冬越え

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冬場は葉が枯れるので、株がかれてしまったのではと思われがちですが、球根で冬眠しています。霜があたらない程度の寒い場所で水分を切らさないように管理しましょう。暖かい部屋だと冬がきたと認識できず、冬眠させないと衰弱死してしまうこともあります。ベランダでもいいですが、室内なら窓際などの温度が低い場所に置くのがおすすめです。湿地の植物ですので冬眠中も水やりや腰水はかかさずにあげます。

ハエトリグサの育て方⑤増やし方

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ハエトリグサは個性的な捕虫葉からは想像もできないような可憐な花を咲かせます。そこから自家受粉で黒いごまのような種ができます。種から増やすことも可能ではありますが、植えるまでに濡らして冷蔵庫で1カ月低温処理してなど非常に面倒です。さらに親株にまで成長するのに3~4年かかりますので株分けがおすすめです。12~2月の冬眠時期に球根をいくつかに分け、それまで付いていた水苔をきれいに洗います。新しい水苔をよくぬらしてくるみあたらしい鉢に植え付けます。

ハエトリグサの育て方⑥植え替え

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土に植える場合は、酸性がよいので、鹿沼土やパーライト、ピートモスや赤玉土を混ぜて使います。初心者の場合は水苔だけの方が扱いやすいです。肥料のところでも先述しましたが、痩せた土でも十分育ちますので肥料はいりません。植え替えは冬眠中の12~2月ごろ行います。鉢から株を取りだして古い水苔や土を水で洗いおとします。細かい部分はピンセットを使うとよいでしょう。新しい水苔で根をしっかりつつみ鉢と同じ大きさにして植え付けます。

まとめ

出典:写真AC

開いた捕虫葉のトゲが、まつげに見えることからヴィーナスフライトラップと呼ばれるハエトリグサの特徴や仕組みをご紹介しました。ダーウィンが「世界で最も不思議な草」と称したように、たしかに不思議な仕組みではありますが、観葉植物として育てるのに難しいことはありません。水を切らさず、日当たりと風通しの良い場所に置いておけばよく育ちます。株分けも簡単にできますし、赤や緑、両方の色をもつものなど魅力的な食虫植物です。お部屋の個性的なインテリアとして育ててみてはいかがでしょうか。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドやミカンなどを含めガジュマルやコウモリラン、トックリランやクワズイモなど、現在20鉢の観葉植物と暮らしています。挿し木で増やしたウツボカズラが新しいつぼをつけ始めました。

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