ウツボカズラの育て方!代表品種と初心者でもわかる栽培のコツを解説!

ウツボカズラの育て方!代表品種と初心者でもわかる栽培のコツを解説!

ウツボカズラは熱帯地方原産の食虫植物です。栽培が難しそうに思われるウツボカズラですが、初心者でも育て方が簡単な種類があります。種類によっては室内で越冬することも可能です。奇妙で魅惑的な食虫植物、ウツボカズラの育て方、植え替え、栽培方法などを解説します。

記事の目次

  1. 1.ウツボカズラとは
  2. 2.ウツボカズラの特徴
  3. 3.ウツボカズラの代表品種
  4. 4.ウツボカズラの育て方
  5. 5.まとめ

ウツボカズラとは

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ウツボカズラとは熱帯アジアやオセアニア北部、セイシェルやソロモンといった諸島に生息する食虫植物です。現地では雑草扱いされています。やせた土地でも繁殖するために食虫するように進化しました。虫や小動物からも栄養を補給する植物です。葉の中央から先にかけてつるが伸び、その先に補虫袋ができます。甘い匂いに誘われて落ちた虫や小動物を消化します。花言葉は「罠」「絡みつく視線」「油断」「危険」です。

基本情報

科名属名 ウツボカズラ科ウツボカズラ属
学名 ネペンテス
原産 東南アジア オセアニア マレーシア スマトラ 
ソロモン マダガスカル セイシェル ボルネオ
植生 常緑つる性食虫植物 多年草
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

ウツボカズラの特徴

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ウツボカズラの特徴は、なんといっても食虫するのに必要な独特のフォルムの補虫袋です。補虫袋は10~30cmの大きさです。蓋、入り口、袋があり、基本的に一度落ちてきた獲物は逃がしません。緑色、緑に赤い斑が入るもの、赤、赤紫と色もバリエーションに富んでいます。現地では、蓋があいていない新鮮なものは中に虫が入っていないため、液体は飲み水の代わりになります。

栄養を得る方法

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補虫袋の蓋の裏には甘い香りを放つ密腺があります。舐めると酔ったような状態になり落下します。雨宿りで裏にとまって水滴で一緒に落ちても同じです。滑りやすい入口のエリには返しという下向きのとげがついています。袋の内側はろうを塗ったように滑り、さらに小さいうろこ状のものがたくさんあります。登ってきてもはがれ落ちるため助かりません。万が一登れてもエリにはばまれて落ち、消化液で消化され栄養となります。

食器にもなる

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マレーシアやボルネオなどでは、ウツボカズラの補虫袋に米を入れて炊きます。赤豆、鶏肉など他の食材を一緒に入れて蒸すこともあります。日本でも笹の葉にもち米や具材などを包んで蒸したちまきがありますし、バナナの葉で芋を蒸したりする料理もあります。食べるときは、バナナの皮をむくようにします。料理には手のひらサイズのウツボカズラを使うことが多いです。

雌雄異株

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多くの植物は一株でたねを作りますが、ウツボカズラは雄株と雌株があります。雄株には雄花が、雌株には雌花が咲きます。身近なところでは、イチョウの木も同じです。自生している環境では受粉してたねができますが、観葉植物として一株で室内栽培している場合、たねはできません。たねを作って繁殖させたい場合はもう一株必要です。

ウツボカズラの代表品種

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ウツボカズラは、70~90種類あります。耐寒性が弱い熱帯地域に生息するものから、標高1500m付近の低温乾燥地域に生息する種類、3000mの冷涼多湿な場所に生息する種類などです。種類によって、補虫袋の色や形、大きさなどに違いがあります。日本で出回っているものは初心者でも栽培しやすい熱帯地方のものが多いです。そんなウツボカズラの代表的な種類を紹介します。

ネペンテス・アラタ(ヒョウタンウツボカズラ)

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「ウツボカズラといえばアラタ」というくらい代表的な種類です。ホームセンターなどの植物コーナーなどでも見かけます。初心者でも栽培がしやすく、室内であれば越冬もできます。交雑しやすいせいか、突然変異をおこしやすい種類です。他の種類と一緒に栽培するとたねができることがあります。アラタには補虫袋が鮮やかな赤のレッドアラタという種類もあります。蓋が枯れる、袋が茶色くなるなどしたらカットしたほうがきれいです。

ネペンテス・レディラック

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レディラックは小ぶりでくびれのない、丸い形の真赤な補虫袋をつけます。緑と赤は補色のため、深い緑の葉に綺麗な赤い補虫袋を持つレディラックはとても映えます。レディラックはアンプラリア(ツボウツボカズラ)とベントリコーサの交雑種です。ハイブリットで初心者でも栽培しやすく、丈夫です。春から秋にかけては屋外でも育ちますが、冬は室内で管理します。蓋が枯れることもあるため保湿しましょう。

ネペンテス・ジェントル

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ジェントルはウツボカズラの中でも大型の補虫袋をつけます。大きさは20~30cmで、緑と赤のまだら模様の派手な補虫袋です。ジェントルはフスカとマキシマの交雑種と言われるため「耐暑性が低いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、ハイブリットならではの丈夫さで、35℃以上でも元気に育ちます。冬場はほかのウツボカズラと同じようにジェントルも室内で保湿保温をします。

ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)

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ツボウツボカズラの補虫袋は地面に敷き詰めたようにできます。これを「地上袋」「グランドピッチャー」と呼びます。くびれのない丸い補虫袋をたくさんつくる種類です。地面にできるため、アリなどが甘い香りにさそわれて寄ってきます。ツボウツボカズラの越冬は13℃前後でもできますが、日照時間が少なかったり、日当たりが悪かったりする場所では20℃以上をキープするようにしましょう。

続いて、ウツボカズラの育て方をご紹介します。

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ウツボカズラの育て方

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