パキラの植え替えタイミング
パキラを育てるうえで、植え替えは必須です。パキラはその大きさから、根も勢いよく生育します。放っておくと鉢の中で根が伸びる場所がなくなり、根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりを起こすと生育が悪くなり、いずれ枯れてしまいます。パキラを順調に生育させるためにも、まずは植え替えのタイミングを抑えましょう。
植え替えの時期
パキラの植え替えに最適な時期は、ある程度気温が高く湿度がそこまで高くない5月~7月、9月~10月です。寒さが苦手なため、寒い時期の植え替えは避けましょう。最低気温が15℃を上回る時期になったら植え替えのタイミングですので、暖かい時期に植え替えが必要と覚えておくといいでしょう。
植え替えのサイン
パキラの植え替えのタイミングは以下の5つです。1つでもあてはまればすぐに植え替えましょう。
- サイズが大きくなり、植木鉢とのバランスが悪くなっている
- 購入して2年以上経過している
- 植木鉢の底から根が張り出している
- 水やりをしても水が浸み込まない
- 葉の張りが失われ、葉の色も悪くなっている
パキラの植え替えポイント
パキラを植え替えるとき、ポイントを抑えていれば成功率はぐっと上がります。ここからは、パキラ植え替えのときのポイントを2つ紹介します。しっかりおさえて、実践してみましょう。
ポイント①土選び
パキラは適した土に植え替えることで、より元気で美しく育ってくれます。市販の観葉植物用の土、または赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土に植え替えましょう。土の配合には時間がかかりますが、パキラを元気に育てるには大切な作業の1つです。
ポイント②植木鉢の大きさ
パキラを植え替えたときに植木鉢のサイズが小さすぎると、中で根詰まりを起こして生育が悪くなります。そのため、今まで使っていた鉢より1回り大きなサイズの植木鉢に植え替えましょう。ただし、大きすぎる植木鉢だと土の量に対して根の量が少なくなってパキラの吸水量が減少し、土が乾かず根腐れを起こしてしまいます。あくまで根詰まり防止のため、今よりも1回り大きなサイズの植木鉢に植え替えましょう。
パキラの植え替え方法
パキラの植え替えはポイントとタイミングを間違えなければ難しいものではありません。それでは、ポイントと植え替えのタイミングをおさえたところで、植え替え方法について説明します。必要なものを用意して、手順通り丁寧に行い、新しい鉢にパキラがしっかりと根付くようにしましょう。
必要なもの
まずは道具を揃えましょう。パキラの植え替えで必要なものは以下の通りです。
- 観葉植物の土、または自分で作った土
- 根切りばさみ
- ジョウロ
- 一回り大きな植木鉢
- スコップ
やり方①根の整理
パキラの植え替えは、まず植木鉢から優しく取り出して、根に付いている土を払います。優しくほぐすようにして、全体の1/3ほどの土を落とします。そして、傷んだ根があればはさみで切り落としましょう。また、置き場所との兼ね合いで株の大きさを現状ままにしたければ、長すぎる根も一緒に切って元の植木鉢に植え直します。
やり方②新しい鉢に植えつける
次の作業ではパキラを新しい鉢に植えつけます。まずは植木鉢の底に土を入れ、それからパキラを入れます。そしてパキラが傾かないよう調節したら、土を入れていきます。パキラの根が細かく、土がなかなか隙間に入らないため、植木鉢を揺すりながら土を入れるのがポイントです。隙間がないように土を入れて、パキラがしっかりと根付くように心がけましょう。
やり方③水やり
パキラの植え替え後は水やりをしましょう。普段のやり方と違い、細かい根の隙間にも水が行き渡るように、鉢全体にたっぷりと水をあげます。水が引いた後に土が沈むようであれば、新たに土を足してください。このようにパキラがしっかりと根付くように水やりをして、パキラの植え替えは完了です。
出典:写真AC