ほうれん草を育てる管理のコツ
ほうれん草を育てる際の管理のコツをご紹介します。
ポイント①用土作りの方法
ほうれん草は酸性土にとても弱いため、用土作りが大切になります。またほうれん草は連作障害を起こすことも覚えておきましょう。
適切なpH6.5~7.0の用土にする
ほうれん草の用土に適切なpHは6.5~7.0といわれています。酸性度が高いと発育が悪くなってしまったり、ほうれん草の葉が黄色くなってしまう原因になります。畑では植える2週間前から土作りをし、苦土石灰と堆肥を混ぜて中和するようにしましょう。
連作障害を避ける
連作障害(れんさくしょうがい)とは、同じ作物を同じ土で作り続けることにより発育不良になってしまうことです。ほうれん草も同様に、同じ場所で作り続けることを避けて、1年間は同じ場所で栽培することを避けるようにしましょう。
ほうれん草を育てる用土作りの方法
- 適切なpHは6.5~7.0
- 連作障害を避けるため1年は同じ場所で栽培しない
ポイント②発芽させる方法
ほうれん草は不織布の使用や、種まき前に種を水にさらしておくことで発芽しやすくなります。発芽しない原因は、気温が適していないことや環境が悪いことが考えられます。
発芽させてから種まきする
ほうれん草はあらかじめ芽出しさせてから種まきすることで、発芽させることができます。寒さが厳しい月など温度管理が難しい場合は、水に濡らした布に種を包んで日陰で数日おき、芽や根が出た状態で種まきするようにしましょう。
15~20度の最適気温を保つ
ほうれん草が発芽しない理由に気温が考えられます。ほうれん草は寒さに強いですが、低温下では発芽しないことがあります。また25度以上を超えると発芽と発育不良を起こすことがあるので、気温が15~20度の最適気温であるか確認するようにしましょう。種まき後は不織布をかけることで、保温や風よけ、霜よけ、日よけの効果が期待できます。11月以降の遅まきは寒さに負けないように、種まき後布や新聞紙をかけて保温すると発芽しやすくなります。
ボタ爺
保温目的や風から守るために種まきした全体に不織布(ふしょくふ)をかけて固定することを、べたがけといいます。
秋まきは種を水につけておく
秋に種まきをする場合で、まだ気温が高い9月上旬ころは、一晩水につけてから種まきすると発芽がよくなります。水で濡らした布やガーゼなどに包んでおくとよいでしょう。
種まき後は雨と風にあたらないようにする
ほうれん草の発芽日数は、種まきから3~5日後です。ほうれん草は強い雨にあたると腰が折れることがあるので、発芽したばかりのころは雨にあたらない場所に置くようにしましょう。また発芽前は風にあたることもよくないため、風にもあたらないように発芽まで布や新聞紙で保護しておきましょう。
- 発芽させてから種まきする
- 気温は15~20度が最適気温にする
- 9月頃は水につけてから種まきする
- 11月頃は種まき後不織布などで保温する
- 雨と風にあたらないようにする
ポイント③トウ立ちしない方法
ほうれん草は日に長くあたるとトウ立ちしてしまいます。トウ立ちとは、アブラナ科の野菜などで花や茎が伸びてくることです。トウ立ちして花が咲いてしまうと株の勢いがなくなってしまうため、日に当たる時間に注意しましょう。
春まきの場合はトウ立ちしにくい品種を選ぶ
ほうれん草を春まきする場合は、トウ立ちしにいくい品種を選びましょう。東洋種はトウ立ちしやすいため、西洋種か交配種を使用するようにします。
日が長くあたらないようにする
ほうれん草は半日蔭でも十分に育つため、日に当たりすぎにないように注意しましょう。布や段ボールを使用して遮光したり、夜間街灯や光があたる場所は避けるようにします。
トウ立ちしない方法
- 春まきは東洋種を避ける
- 日にあたる時間を短く遮光する
- 夜間の街灯や光に注意する
ポイント④おいしいほうれん草を作る方法
種まき前の用土作りと追肥が大切
葉が黄色い場合は養分が不足している、もしくは用土の酸性になっていることが考えられます。種まき前の用土作りが大切なので、pHを測定し酸性であれば、苦土石灰を使用し中和するようにします。養分不足である場合は追肥で改善することがありますので、追肥をして様子をみましょう。
寒い環境で育てる
ほうれん草は寒い環境で育つことで葉に糖分を集めようとするため、甘くておいしいほうれん草を作ることができます。
おいしいほうれん草を作る方法
- 用土作りしっかり行う
- 追肥を行う
- 寒い環境で育てる
まとめ
栄養価も高くいろいろな料理ができるほうれん草がご自宅で栽培できると、とっても嬉しいですよね。種まきの時期も春と秋と多いので、家庭菜園の野菜としてぜひ育ててみてください。
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出典:写真AC