ほうれん草の基本情報
ほうれん草は、アカザ科の1~2年草の葉物野菜です。原産地はペルシャ地方で、日本には江戸時代の初期に伝わったとされています。葉がギザギザして茎の株元部分が赤いほうが東洋ほうれん草で、葉が丸く厚みのあるほうが西洋ほうれん草です。最近のほうれん草は、東洋種と西洋種を交配したほうれん草が多く、年中市場に出回っています。
ほうれん草の特徴
ほうれん草は年中スーパーに置いていますが、旬は冬場です。冬になるとほうれん草内の栄養分が夏に比べて高くなります。緑黄色野菜の中でも栄養はトップクラスで、「総合栄養野菜」といわれています。花言葉が「健康」「活力」であることから栄養価の高さが特徴の野菜です。
ほうれん草の栄養分
ほうれん草は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カロテンなどのビタミン類と食物繊維、そして鉄分が豊富な緑黄色野菜です。特にカロテンは多く含まれているので、免疫アップ、皮膚や粘膜の保護、呼吸器系を守ってくれる働きをしてくれます。鉄分も他の野菜に比べて多く、ほうれん草内のビタミンCが吸収力を上げてくれます。ちなみにビタミンCは旬の冬になると増えます。
ほうれん草のシュウ酸とは
シュウ酸とは、ほうれん草に含まれるアクの1つで渋みやエグみの原因です。シュウ酸は、摂取しすぎると腸内でカルシウムと結合し石のように固くなります。その結果、腎臓に負担がかかったり尿路結石になったりする可能性があります。そのためほうれん草を調理する際は、基本下処理をしっかりしましょう。シュウ酸は水溶性なので茹でることで除去することが可能です。