パキラを挿し木で増やす方法!失敗しないためのポイントをご紹介!

パキラを挿し木で増やす方法!失敗しないためのポイントをご紹介!

パキラは非常に人気の高い観葉植物です。存在感がありながら、どんなインテリアにもマッチし、部屋の雰囲気をぐっとよくしてくれますよね。強健な植物なので、挿し木で増やすのもとても簡単です。今回はパキラを挿し木で増やす方法についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.人気の観葉植物"パキラ"について
  2. 2.剪定と挿し穂の準備
  3. 3.挿し木での増やし方①土を使う
  4. 4.挿し木での増やし方②水挿し
  5. 5.挿し木での増やし方③ハイドロボールを使う
  6. 6.パキラは接ぎ木もできる
  7. 7.まとめ

挿し木での増やし方①土を使う

土を使った挿し木は、最も一般的な方法といえます。ポイントはホームセンターなどで購入した清潔な新しい土を使用する点です。

準備するもの

  • 挿し穂
  • 植木鉢
  • 土(バーミキュライト、小粒赤玉土など)
  • 棒(挿し穴をあけるため)
  • じょうろ

手順①土の準備

まず植木鉢に土を入れます。バーミキュライトなど保水性が高い土を選ぶとよいでしょう。挿し木にしたばかりのパキラは根も張っていないので、土を乾かすと枯れてしまう恐れもあります。挿し穂を挿す前にしっかり吸水させておきましょう。

手順②棒で土に穴をあける

挿し木をする際、挿し穂を強引に挿し込んでしまうと切り口がつぶれたり、傷んだりする恐れもあります。棒や割りばしなどを使って穴をあけ、そこに挿し込むとよいでしょう。挿し穂の上部が重く不安定なときは、斜めに穴をあけて挿し穂が植木鉢の縁に寄り掛かる形で挿し木してもかまいません。

手順③たっぷり水を与える

穴をあけて挿したら株元の土を軽く押さえ、しっかり水やりしましょう。その後は風通しのよい場所に置き、乾かさないように注意して水やりをしてください。ただし乾燥していないのにあまり水をやりすぎると根腐れを起こすこともあります。気候や湿度を見て水の量は調節してください。またパキラは日当たりのよい場所を好みますが、挿し木して間もないうちに強烈な日光を浴びると枯れることもあるため気をつけてください。

挿し木での増やし方②水挿し

パキラは、水耕栽培でも株分け可能な植物です。挿し木の時期は夏場になりますから、水耕栽培で育てると涼しげなインテリアとしても楽しめます。

準備するもの

  • 挿し穂
  • 容器(発根の様子がよくわかるため透明のものがおすすめ)

手順①容器に水を入れて穂を挿す

水を入れた細長い瓶などに挿し穂を挿して日当たりのよい場所に置いておけば、およそ2週間ほどで新しい根が出てきます。水耕栽培での挿し木は非常に簡単なので、初めて挿し木にチャレンジする方にもおすすめです。

手順②水は毎日交換

水耕栽培で挿し木する場合、水の交換が重要になります。一日一回交換してあげるとよいでしょう。汚れた水で栽培すると根腐れや他の病気にもなりかねません。

挿し木での増やし方③ハイドロボールを使う

"ハイドロボール"という園芸資材をご存じですか。ハイドロボールは人工的に作られた土で、観葉植物を育てるときによく利用されている資材です。土よりも扱いやすく、劣化しにくいといった特徴があります。ハイドロボールを使用する栽培方法は"ハイドロカルチャー"と呼ばれ、管理の簡単さやインテリア性の高さで人気を集めています。

準備するもの

  • 挿し穂
  • ハイドロボール
  • 容器(水を入れるため穴がない容器にする。また水位を確認する必要があるので透明が望ましい)
  • 根腐れ防止剤(イオン交換樹脂剤、珪酸塩白土、焼成ゼオライトなど)

手順①ハイドロボールの準備

まずハイドロボールについた細かい汚れを落とすため、流水で軽く洗います。根腐れ防止剤のラベルをよく読み、適切な量を容器の底に敷いたら、その上からハイドロボールを入れてください。

手順②挿し穂を植えて水を与える

ハイドロボールが準備できたら、パキラの挿し穂をぐらつかないように植え付けてください。植えられたら容器の下1/4程度まで水を注ぎます。ハイドロカルチャーは土での栽培のように水が外に流れ出ることもなく、水耕栽培のように水を交換することもありません。したがって根はとても根腐れを起こしやすい環境にあるので、根腐れ防止剤は必ず準備しましょう。

長く育てるなら栄養剤を入れて

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ハイドロカルチャーで長期間栽培を楽しみたい場合は、栄養剤を入れるとよいでしょう。ハイドロボールには栄養成分は含まれていません。ハイドロカルチャーのための液体肥料を使うのが望ましいでしょう。また根腐れ防止剤に"イオン交換栄養樹脂"を使用する場合はその資材が肥料の役割もかねているので、最初の施肥は必要ありません。

パキラは接ぎ木もできる

接ぎ木とは、2つ以上の植物の切断面をつなぎ合わせ、1本の木にしてしまう方法のことです。切断面どうしを専用のクリップで挟んだりテープをまいたりして固定しておけば、傷口がふさがって1つの個体になってしまいます。

別種を接ぎ木して楽しめる

パキラにはさまざまな品種があります。葉が白いもの、斑があるもの、葉先が丸いものなど異なった種類のパキラを一本の木に接ぎ木することも可能です。接ぎ木で自分だけのオリジナルの観葉植物を育ててみてはいかがですか。

まとめ

Photo by wootil

パキラを挿し木で株分けする場合、土、水、ハイドロボールとそれぞれ異なる資材をつかった3通りの方法があります。それぞれ挿し木を成功させるためのポイントが異なるので、要点をおさえて自分に合った方法でぜひチャレンジしてみてください。挿し木から発根して立派な木に育っていく様子は、生命の神秘を感じさせてくれます。

マリ
ライター

マリ

元農家ライター。野菜づくりの楽しさや役立つ情報を発信していけるよう日々勉強中です。

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