スミチオン乳剤の使い方！薬剤の効果・特徴や正しい散布方法をご紹介！

害虫駆除に効果が高いスミチオン乳剤は、使い方・散布方法のほかにも、希釈倍数や散布できる期間など、細かな部分まで注意があります。特にスミチオン乳剤は希釈タイプの農薬なので、駆除の対象となる作物・植物や害虫の種類ごとに定められた希釈倍数を守らないと、薬害の原因になります。

スミチオン乳剤は噴霧器を使ったまき方が一般的なのですが、希釈する際は指定された倍数を守らなければいけません。しかも希釈倍数は作物や害虫によって異なるので、注意書きの倍数を確認し、正しい希釈倍数で希釈してください。なおその際には計量カップなどで正確な量を測ることも、正しいまき方の基本です。

農薬には散布できる時期にも指定があります。特に作物に使う場合は、散布から収穫まで一定期間あけるよう指示されています。さらに散布から収穫までの期間は、作物の種類などによっても異なりますので、使用期間に関する注意事項を確認することも安全なまき方の基本です。

一般的な農薬のまき方には「散布」「空中散布」「吹き付け処理」の3種類がありますが、希釈するまき方が多いスミチオン乳剤の場合は、散布するまき方が多いです。なお散布するまき方の場合は蓄圧式噴霧器を使うと、作業の効率がよく塗布ムラがおこりにくいので駆除効果もアップします。

狭い範囲や家庭用として使う場合は、容量が大きい噴霧器のまき方はあまり効率的ではありません。そのため家庭用の場合は農薬専用の噴霧器を使わずに、100円ショップなどで購入できるスプレーボトルを使うまき方がおすすめです。ただし使用したスプレーボトルを農薬散布以外の用途に使うのはおすすめしません。

農業・園芸だけでなくさまざまな害虫の駆除に効果があるスミチオン乳剤ですが、効果の持続期間は「どこに散布するか」「どんな種類の害虫を駆除するのか」で変わります。そのため継続して使用する際には必ず注意事項を確認し、薬害がおこらないように注意しましょう。