スミチオン乳剤の使い方【芝生編】
庭の芝生に穴が開いている場合、コガネムシが発生している可能性が高いです。このような場合もスミチオン乳剤を散布すると、芝生を傷めずコガネムシだけを駆除することができます。そこで庭の芝生へのまき方と注意点をまとめてみました。
散布に適した時期
コガネムシは1匹の成虫から20個~30個の卵を1度に産み、孵化するまでわずか1~2週間しかかかりません。そのため産卵期の6月~8月にスミチオン乳剤を散布するのが、芝生へのまき方の基本です。なお1匹の成虫から100個~200個の卵が産まれるので、産卵期間中は継続して散布すると効果が実感できます。
ジョウロで散布する使い方がおすすめ
自宅の庭に使う場合、ジョウロでまく散布方法がおすすめです。ジョーロなら芝生に均等に薬剤を散布できますし、水やりなどでよく使う道具なので初心者でも安心して散布できます。またジョウロは口が広いので、希釈した薬剤を移す際もこぼす心配がありません。
散布後は徹底的に洗浄すること
ジョウロでの散布方法は簡単なので初心者にもおすすめですが、使用したジョウロの洗浄は徹底的に行ってください。洗浄が不十分だとスミチオン乳剤の成分がジョウロに残りますし、その状態で水やりをすると散布が不要な植物にも薬剤の成分が作用します。
効果の持続期間
コガネムシの駆除としてスミチオン乳剤を芝生に使用した場合、約2週間が効果の持続期間の目安です。ただしコガネムシの産卵期間は約2か月間続くので、産卵期間中は薬剤の効果が切れないように2週間ごとを目安に散布するとよいでしょう。
スミチオン乳剤の使い方【毛虫編】
さまざまな害虫の駆除に効果があるスミチオン乳液は、毛虫の駆除剤にも使えます。ただし毛虫の駆除にスミチオン乳液を使う場合は、芝生に使う場合とは違う注意点があります。そこで毛虫の駆除を目的に使う場合の散布方法や注意点を解説します。
ピンポイントで駆除する散布方法を選ぶ
狭い範囲で毛虫が発生している場合は、発生している範囲だけをピンポイントで散布するのがおすすめです。そのため100円ショップなどで購入できるスプレーボトルを使うと、狙った場所だけ殺虫剤を塗布することができるので薬害がおきる心配がありません。
樹木にはあまり効果が期待できない
樹木に寄生した毛虫の駆除にスミチオン乳剤を使うこともできますが、作物や植物に散布したときのような効果は期待できません。なお樹木の毛虫に特化したスミチオンの専用剤があるので、樹木の毛虫が対象であればスミチオン乳剤よりも専用剤がおすすめです。
効果の持続期間
毛虫の駆除目的で希釈したスミチオン乳剤は、効果が持続する期間の目安が10日~2週間です。もちろん毛虫の成長レベルによっても効果に違いはありますが、スミチオン乳剤の毒性が人体に影響のないレベルまで消えるのに10日前後かかるので、毛虫の完全駆除を目指すなら10日ごとを目安に散布するとよいでしょう。
ボタ爺
次はスミオチン乳剤の使い方の注意点を紹介するぞ!