スミチオン乳剤の使い方の注意点
人や自然に優しい農薬ということで、発売以来人気があるスミチオン乳剤ですが、毒性の高い成が含まれていますので、使い方には十分な注意が必要です。そこで初めて使う人でも安心できるよう、スミチオン乳剤の使い方の注意点をポイント別に解説します。
手袋をつける
スミチオン乳剤は希釈して散布する使用方法が一般的ななので、散布作業中に薬剤が肌に付着する場合があります。人体への被害が少ないとはいえスミチオン乳剤にも毒性はあるので、皮膚に付着すると炎症を起こす場合があります。特に皮膚が弱い場合はかぶれやすいので、薬剤が浸透しにくいゴム手袋がおすすめです。
農薬用のマスクを着用
散布作業中は誤飲を防ぐためにマスクを着用するのが使い方の基本ですが、病気の感染予防などで使う一般的なマスクでは、毒性の強い微粒子の農薬を完全に防御するのは難しいです。そのため散布する際には、農薬用のマスクを着用するようにしましょう。
正しい使い方をする
スミチオン乳剤に限らず農薬を使う場合の使い方の基本は、注意事項をよく読み正しい使い方をすることです。人や環境への影響が比較的少ないスミチオン乳剤ですが、害が少ないのは正しい使い方をした場合に限られます。間違った使い方が原因の死亡事故も起きていますので、必ず正しい使い方をするようにしましょう。
希釈倍数を守る
希釈して使うスミチオン乳剤は、対象となる作物や害虫によって希釈倍数に細かな指定があります。同じ害虫を駆除するにも作物の種類が違うと希釈倍数が変わりますし、正しい希釈倍数を守らないと薬害になります。なお希釈倍数を指定以上に増やしても、駆除の効果がアップすることはありません。
散布後の噴霧器は徹底洗浄する
広範囲にスミチオン乳剤を散布する場合は噴霧器を使うのが一般的ですし、希釈した液剤は使い切るのが農薬のまき方の基本です。ただし使い切った後の噴霧器に液剤が残っていると、薬剤の混用と同じ状態がおこります。そのため散布後の噴霧器は少なくとも2回~3回は洗浄し、洗浄後は完全に乾かしてから収納してください。
スミチオン乳剤のおすすめ商品
スミチオン乳剤はあくまでも商品名ですので、市場に流通しているものの中には別の名前が付けられていることもあり種類も豊富です。そこでここでは効果・価格・使用方法などが高く評価されている、プロにも家庭用にもおすすめのスミチオン乳剤をご紹介します。
スミチオン乳剤
スミチオン乳剤 500ml
参考価格: 1,248円
さまざまな害虫の駆除に効果を発揮するスミチオン乳剤のロングセラー商品です。害虫の成虫だけでなく卵にも効果がありますし、直接害虫に散布する駆除方法だけでなく、散布剤が付いた葉を食べる害虫の駆除もできるためおすすめです。なお一般的な使用方法は散布・空中散布ですが、害虫によっては吹き付け処理で行うこともあります。
おすすめのタイプ | プロ用 |
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有効成分 | MEP50% |
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主な適用害虫 | アブラムシ:/カキミガ/テントウムシダマシ/ナシグンバイムシ/シンガレセンチュウ |
使用方法 | 散布/空中散布/吹き付け処理 |
殺虫剤・害虫駆除スミチオン乳剤
殺虫剤 害虫 駆除 スミチオン乳剤 100ml 住友化学園芸
参考価格: 462円
家庭菜園や園芸用におすすめのスミチオン乳剤です。100mlボトルですが薄めて散布するので、使いやすく手ごろな値段で購入できる点が家庭用の殺虫剤としておすすめです。野菜や花などに多い害虫に幅広く効果を発揮しますが、中でもアブラムシ・アメリカシロヒトリ・毛虫に特化して作用します。
おすすめのタイプ | 家庭用 |
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有効成分 | MEP |
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主な適用害虫 | アブラムシ/アメリカシロヒトリ/スリップス/カイガラムシ/毛虫/アオムシ |
使用方法 | 散布 |
まとめ
効果が高く人や環境への影響も低いスミチオン乳剤は、プロの間でも長年愛用者が多いおすすめの殺虫剤です。ただし使い方や散布方法を誤ると、薬害や中毒症状の原因にもなります。なおスミチオン乳剤には特定の害虫駆除に特化した姉妹品も多いので、商品選びの場合は姉妹品も一緒に検討するのがおすすめです。