家庭での栽培方法
原木栽培で育てる方法
自宅に、庭などの広いスペースがある方は、原木栽培に挑戦するのもいいでしょう。限りなく自然に近い状況の中で育てるので、収穫時期は春と秋の2回に限られてしまいますが、ゆっくりと育っていく様子を観察できるので、愛着がわくようになります。手間暇かけて納得のいく栽培を行いたいという方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
育て方①材料
まずは、原木と椎茸のタネコマを用意しましょう。ホームセンターなどで販売されていますが、見つからない場合は通信販売でも手に入れることができます。
育て方②方法
まず、大型のドリルなどを使用し、20cmほどの間隔を開けて原木に穴を開け、タネコマをハンマーで打ちこみます。直射日光の当たらない場所を選び、先ほどの原木を並べて、ブルーシートなどで保湿し、準備完了です。収穫できるようになるまでは、半年~5年ほどかかるといわれています。
通信販売では、すでにタネコマが打ち付けられた状態の原木も手に入りますので、家庭にドリルやハンマーがないという方は、こちらを試してみるのもいいかもしれません。
育てるコツ
椎茸の菌はとても弱いため、夏に仕込みをしてしまうと、他の菌に負けてしまうことがあります。原木にタネコマを打つ作業は、秋~初夏までに行うとよいでしょう。また、直射日光に当たることのない、かつ雨が当たる場所を生育場所として選ぶことが大切です。
ボタ爺
ご安心あれ!次の方法なら、家庭のリビングでも育てることができるんじゃ!
菌床栽培で育てる方法
もっと手軽に家庭で椎茸を育ててみたいという方は、菌床栽培にチャレンジするのはいかがでしょうか。特に、栽培が簡単にできるようなキットがおすすめです。場所を取らないため、家庭のリビングなどでも育てることが可能です。椎茸の成長するスピードも速いため、お子さまの食育の教材用としても利用できますよ。ホームセンターや通信販売で手に入れることができます。
育て方
基本的な栽培キットの育て方を紹介します。購入した栽培キットによって、育て方が違う可能性があるので、キットに付いている説明書にそって育てるようにしましょう。
- 菌床を水洗いし、栽培容器や袋に入れます。
- 1日1~2回ほど、霧吹きで菌床を湿らせます。
- 1週間~2週間ほどで椎茸が生えてきます。
- 椎茸のかさが開いてきたら、収穫のタイミングです。
- 収穫後に菌床を2~3週間ほど休ませれば、再度椎茸を育てることもできます。
育てるコツ
椎茸の栽培にちょうどいいとされる気温は、8~25℃前後といわれているので、栽培する季節に気をつけることが大切です。また、栽培場所は、直射日光や暖房の当たらない場所を選び、菌が乾燥しないようにカバーなどで保湿するとよいでしょう。
菌床栽培に向いている季節
椎茸の栽培キットを使用すれば、季節にとらわれず収穫することができます。しかし気温が30℃以上になると、菌が弱ってしまうことや、湿度や温度が高すぎるとカビ発生の原因となることがあるので、夏の栽培は避けたほうが無難でしょう。また、逆に温度が低すぎても発芽しない可能性があるため、冬に椎茸を育てたい場合は、室温を20℃以上に保つようにしてください。
これなら家でも手軽に栽培できそう!
ボタ爺
さっそくチャレンジしてみるのじゃ!
まとめ
椎茸栽培を手間暇かけてじっくり行いたい場合は原木栽培を、手軽に室内で行いたい場合は栽培キットの利用をおすすめします。特に、家庭のリビングなどで育てることができる栽培キットは、お子さまの食育教材としてもぴったりです。ぜひご家族でチャレンジしてみてくださいね。
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けっこうタイヘンかも…。それに、庭がない場合はどうしたらいいの?