家庭でしいたけの栽培をしよう
ご自宅でしいたけの栽培にチャレンジしてみましょう。しいたけ栽培には「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類がありますが、この記事ではおもに原木栽培について解説します。決して難易度が低いとはいえませんが、初心者の方でも丁寧な管理を心がければ、立派なしいたけの収穫も夢ではありません。まずはしいたけ栽培の3つの楽しみを見てゆきましょう。
①育てる楽しみ
しいたけは栽培を始めてから収穫できるまで、通常2回の夏を越さなければなりません。そのため地道で丁寧な管理が必要です。大きく育ったしいたけを収穫する日を想像しながら、焦らずゆっくりと栽培を楽しみましょう。
②収穫する楽しみ
収穫はしいたけ栽培のなかでもいちばんの楽しみといえるかもしれません。長い時間をかけて育てた苦労が報われる瞬間です。ご家庭のイベントとして親子で収穫を楽しめば、お子さんにとっても貴重な体験になるでしょう。
③食べる楽しみ
収穫し終わったしいたけはおいしくいただきましょう。上手に栽培できたしいたけは味も食感も格別です。少しくらい見た目が不格好でも、ご自身で育てたしいたけには特別な味わいを感じるでしょう。
家庭でしいたけの原木栽培<条件>
しいたけの栽培がうまくいくかどうかは、栽培する場所の温度や湿度などの環境条件に大きく影響されます。かならず直射日光の当たらない場所で育てましょう。また適度に雨に濡れたほうが大きく育ちます。庭がある場合は風通しのよい木陰が最適ですが、ベランダで栽培する場合は遮光ネットなどを使って環境を整えましょう。
家庭でしいたけの原木栽培<時期>
しいたけの栽培は通常、2~3月頃に「植菌」や「駒打ち」と呼ばれるしいたけ菌の植え付け作業を行い、2回の夏を越したあと、10月頃に最初の収穫をむかえます。収穫は1度きりではないので、収穫後もしっかり管理しましょう。収穫時期は春と秋の2回あり、春に収穫されたしいたけは「春子」、秋に収穫されたしいたけは「秋子」と呼ばれます。
家庭でしいたけの原木栽培<準備>
しいたけ栽培の準備を始めましょう。しいたけの原木栽培はややDIY的な作業を含んでいます。特別な技術は必要ありませんが、ドリルを使った作業などはケガをしないよう十分に注意してください。道具を購入したら、使い方をしっかり確認しておきましょう。
原木
原木はホームセンターや通販で購入できます。原木にはコナラやクヌギなどいくつか種類がありますが、かならずしいたけ栽培用として販売されているものを購入してください。長さ約90cmにカットされたものが一般的です。原木は時間が経過すると雑菌が繁殖してしいたけが育ちにくくなってしまうため、買ったらすぐに使い始めましょう。
ボタニ子
次は駒菌について解説します。