なるきのこDXとは
「なるきのこDX」とは、カネコ種苗株式会社から10月上旬~3月下旬までの期間に発売されている、原木を使ったしいたけ栽培キットです。コツを掴んで上手に栽培すれば、家庭でもおいしい原木栽培のしいたけを収穫することができます。ここでは、なるきのこDXの特徴と美味しい原木栽培しいたけを収穫する方法をご紹介します。
しいたけについて
しいたけは和食には欠かせない食材です。独特の味や風味があり、旨味成分のグルタミン酸を含みます。また料理の具としてだけでなく、だしをとるための重用な食材にもなっています。しいたけの栽培方法は主に人工栽培で、収穫までの期間が短く室内での栽培がしやすい菌床栽培と原木栽培があります。
原木栽培とは
原木栽培は、伐採されたほだ木(丸太)に直接種菌を埋め込んで栽培する方法です。原木栽培に使われるほだ木は、秋から冬の間に伐採され適度に乾燥させたもので、翌春に種菌を打ち込み菌を繁殖させると、約1~1年半で収穫します。山間部など自然の中での栽培となるため、気候や害虫などの影響を受けやすいのが特徴です。
なるきのこDXの特徴
なるきのこDXは、原木栽培と菌床栽培の利点をうまく活かした商品です。原木栽培だと収穫までに長期間かかりますが、なるきのこDXを使えば、菌床栽培のように短期間で収穫でき、上手な湿度と温度の管理で家庭でもおいしいしいたけが収穫できます。また、原木の栄養と菌が残っている間は、何度でも収穫できるのも特徴です。
なるきのこDXの使い方
キットの中には、種菌が打ち込まれている原木・ビニール袋・説明書が入っています。乾燥を防ぐために霧吹きを使いますが、キットには含まれていないので別に準備しましょう。
①原木と水を付属のビニール袋に入れる
付属のビニール袋に原木を入れ、キットが入っていた箱の中に入れます。ビニール袋の口を箱の外に出し、原木の全体が浸かるように水をいれます。この時に含ませる水は16℃以下の冷水にしましょう。ビニール袋の口を閉じて、水が出ないようにしっかり縛ったら、24時間程原木にたっぷり水を含ませます。
②水を捨てて栽培を始める
ビニール袋から原木を出してトレイの上にのせた後は、ビニール袋の中にある水を捨てて原木の上に被せます。ビニール袋の内側は、常に水滴がついている状態を保つようにしましょう。乾燥気味な場合は、内側に霧吹きで水を噴霧します。
③ビニール袋を外す
適度な湿気の中で育てていると、数日後に小さなしいたけが生えてきます。2~3cm程度まで大きくなってきたら、一旦ビニール袋を外してしいたけが大きくなるのを待ちましょう。
④収穫する
収穫のおすすめ時期は、かさの開き始めから完全に開く前までです。かさが開き始めて数日のしいたけは、しっかりとした食感で、もう少し経つと、しっかりとした食感になり、味が濃厚になります。この時期を過ぎると食感も味もおちるので、逃さないように気をつけましょう。
ボタニ子
次はなるキノコDXでしいたけをたくさん発生さえるコツを紹介します!