しいたけを栽培してみよう
焼くのはもちろん、ホイル焼きや鍋に入れるなど、たくさんの調理方法でおいしく食べられるしいたけは、人気の食材です。たくさん食べたいところですが、大きくて肉厚のものはめったになく、あっても値が張ります。無限にしいたけを食べたい方には、ご家庭でのしいたけ栽培をおすすめします。
しいたけの栽培方法
本来のしいたけの栽培方法は「原木栽培」といい、しいたけの種菌を1cmくらいに切って、乾燥させたクヌギやコナラなどを使った原木に植えつけられます。原木の置き場所確保や温度管理、湿度調整などコツが必要で、家庭での栽培・収穫は難しいです。また、収穫できるまで数年かかる場合もあります。
しいたけを家庭で簡単に栽培するには
しいたけを家庭で簡単に栽培するなら、「しいたけ栽培キット」がおすすめです。おがくずなどを培地にしてしいたけの種菌を植えつけ、培養して簡単にしいたけを栽培、収穫できるようにしているもので、コツがわかれば何回も繰り返し美味しいしいたけが味わえます。さらにどのように栽培するかもわかるので、お子さんの食育にもなると人気です。
しいたけ栽培キットでの栽培方法①準備
しいたけ栽培キットは、通販などで簡単に手に入ります。キットが届いたら、すぐに菌床が入った袋をやさしく開け、取り出します。すると菌が酸素に触れ、しいたけの発芽が促進されます。袋から菌床を取り出したら、表面をさっと流水で流します。このときはごしごしこすらないのがコツです。
置く場所
しいたけ栽培キットを置いておく場所は、直射日光の当たらない場所が適しています。付属の容器や栽培袋、または厚めでしっかりしたビニール袋に入れておきましょう。袋の場合はしいたけが呼吸できるよう、しっかり閉めずにすき間を作り、洗濯ばさみやクリップなどで軽くとめるのがコツです。
水やり
1日に1~2回くらいの割合で表面がしっとりとするよう、霧吹きで水やりをします。霧吹きがなければ、シャワーやじょうろなどで全体を軽く濡らすのがおすすめです。容器やビニール袋が常に少し曇っているくらいの湿度をキープしましょう。
しいたけ栽培キットでの栽培方法②発芽~1回目の収穫
気温や時期にもよりますが、袋を開けてから早ければ2日、遅くても5日前後でしいたけが発芽することが多いようです。生長が早いので、発芽したらあっという間に大きくなります。水やりなどの管理を毎日しっかりして、しいたけの生長を観察していきましょう。
間引き
大きいしいたけを収穫したいときは、かさが親指の先より大きくなったら10個くらい間引くといいでしょう。小さくてハサミでは切りづらいので指で間引きしますが、その時に菌床が痛んでしまうので、2回目以降の収穫数は少なくなる可能性があります。収穫量を上げたい、という場合は間引きを控えめにしましょう。
ボタ爺
次ページからはさっそく1回目の収穫じゃ!