サンスベリア・ファーンウッドの育て方
サンスベリア・ファーンウッドは、ゆっくり成長するため管理も楽で手がかかりません。また、とても丈夫で枯れにくい植物なので、観葉植物をあまり育てたことがない方でも、安心して育てられます。育て方のポイントをまとめてみました。
育て方①育てる場所
サンスベリア・ファーンウッドは、風通しのよい明るい室内でも生育しますが、より元気な株にしたいのであれば、5~9月の間は日当たりと風通しのよい屋外で育てるとよいでしょう。ただし、真夏などの日差しが強い時期は適度な遮光対策を施し、直射日光を避けるようにします。気温が低い季節は室内に入れて管理しましょう。
- 気温が10°Cくらいになったら、室内で管理するのがおすすめです。
育て方②土と肥料
土
サンスベリア・ファーンウッドを育てるには、水はけのよい土が適しています。水はけが悪いと根腐れをおこすことがあるため、サンスベリア専用の土や観葉植物用の土がおすすめです。
肥料
肥料は、暖かい季節に(5~9月頃)1か月に2回くらい、液体肥料を与えます。または、月に1回、固形肥料を与えてもよいです。
育て方③水の与え方
サンスベリア・ファーンウッドの水やりは、気温が15°C以上で鉢の土が乾いていたときに行います。気温が低いときに水を与えてしまうと、根腐れをおこしてしまう恐れがあるためです。乾燥にはとても強い植物ですので、葉がしわしわになったくらいでは枯れることはありません。乾燥させることで、耐寒性もより高まります。しわしわになった葉は、水を与えて元の状態に戻します。
育て方④植え替え
鉢植えで育てている植物は、長い間植え替えをしないと、根詰まりを起こすことがあります。サンスベリア・ファーンウッドの植え替えに適した時期は、5~8月頃です。鉢土を少し落としてから、新しい土を入れた一回り大きな鉢に植え替えるようにします。植え替え時の土はとても重要なので、必ず適したものを選びましょう。
ボタニ子
育て方⑤害虫被害
サンスベリア・ファーンウッドは、アブラムシやカイガラムシの被害にあうことがあります。アブラムシもカイガラムシも、植物の汁を吸い、生育をはばむ害虫です。数が少ない段階であれば、歯ブラシなどを使ってこすり落とすこともできるので、これらの害虫をみつけたら早めに対処するようにしましょう。
育て方⑥病気
サンスベリア・ファーンウッドは、気温の低い時期に葉が倒れると、そのまま枯れてしまうことがあります。このように葉が倒れるときは立枯病を疑いましょう。水やりの際、水が葉にかからないようにすることで、立枯病を予防できます。水を与えるときには注意しましょう。
サンスベリア・ファーンウッドの手入れ
サンスベリア・ファーンウッドも他の観葉植物と同じように、葉にホコリが付着します。そのため日常的な手入れとして、葉をきれいにする作業が必要です。葉をきれいにするときは、湿らせた軍手やキッチンペーパーなどを使うと簡単です。葉が変色し弱ってしまった時などは、根元から剪定することもありますが、基本的には剪定作業も不要です。
サンスベリア・ファーンウッドの増やし方
サンスベリア・ファーンウッドを増やす方法は、株分けと挿し木です。株分けとは根の部分をカットして株を増やす方法です。挿し木の場合はカットした部分によって方法が異なります。観葉植物を増やすために用いられる挿し木の種類には、茎挿し、芽挿し、葉挿しなどがあります。挿し木や株分けに適した時期は5~9月頃です。ここでは株分けの方法をご紹介します。
株分けの方法
- サンスベリア・ファーンウッドを鉢から取り出す。
- 土を落としながら根をほぐす。
- ハサミやナイフを使い、子株を切り分ける。(子株がなければ、根茎を切り分ける。)
- 分けた株の切り口を半日から1日くらい乾燥させる。
- 新しい土を入れた鉢に植え付ける。
- 明るい日陰に置く。
まとめ
縞模様にも見える緑の葉が美しいサンスベリア・ファーンウッドは、手入れも育て方も簡単な植物です。とても珍しい品種で流通量が少ないため、店頭でひんぱんにみかけることはありませんが、ネットショップなどで販売されていることがあります。入手したい場合は、ネットショップの情報を時々チェックするようにしましょう。
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必ず、水はけのよい土に植え替えるようにしましょう。サンスベリア専用土や観葉植物用の土は、植え替え時にもおすすめです。