ニンニクの臭いの原因や継続時間は?
ニンニクは匂いがよく香味野菜として中華やフレンチ、イタリアンとさまざまな料理に使われています。匂いが食欲をそそり味もいいニンニクですが、食べたあとはいつまでも臭いが続くことが多く、周囲の人を不快にすることもあります。
原因
いつまでも続く臭いの原因はアリシンです。ニンニクにはアリインとアリイナーゼという成分が含まれています。この2つの成分自体は臭いを発していません。ニンニクをすりおろしたり切ったりと調理をすることで、アリインとアリイナーゼが反応してアリシンが発生し臭いが出ます。
継続時間
いつまでも続くニンニクの臭いは、口臭と体臭で異なります。口臭の方が早く臭いが消え、体臭は口臭よりも長く臭いが続き翌日まで残ることがあります。
口臭
口の場合、3〜4時間程度ニンニクの臭いが続きます。なぜなら、食べ物を口にすることで、口の中に残った食べかすとアリシンが一緒に臭いを発生させるからです。
体臭
体臭の場合は、個人差がありますが15時間程度続きます。口臭よりも長く臭いが続く原因は、ニンニクを食べることで胃から臭いの原因が体内に吸収され、体全体に行き渡ってしまうためです。このため口臭よりも体臭がのほうが長く続き、翌日まで臭いが残ってしまうことがあるのです。
ニンニクの臭いの消し方<食前>
いつまでも続く臭いを消すのに有効なものは、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品です。乳製品は食前に摂取することにより、大きな効果を発揮してくれます。
消し方①牛乳を飲む
牛乳は食前に飲むことで、含まれているタンパク質や脂質が体内に入った臭いの元であるアリシンと結合し、臭いの原因を抑えてれくます。
消し方②ヨーグルトを食べる
ヨーグルトも牛乳と同じで食前に摂取すると効果的です。ヨーグルトにも牛乳と同じ成分が含まれているので、アリシンの働きを弱めてくれます。食前に食べるのをおすすめしますが、食後のデザートとして食べても効果が期待できます。
消し方③チーズを食べる
チーズも食前に食べるのがおすすめです。ほかの乳製品と同じで、臭いの元となるアリシンの働きを抑制してくれる効果が期待できます。チーズだけで食べるのが苦手という人は、ほかの食材と一緒に料理をして食べてもよいですよ。
ニンニクの臭いの消し方<食中・食後>
食中・食後にりんごを食べたり緑茶や烏龍茶を飲んだりすることで、臭いを消す効果が期待できます。食中・食後にはカテキンやポリフェノールが含まれているものを摂取しましょう。
消し方①りんごを食べる
りんごに含まれているりんご酸がアリシンを分解し、臭いを消す手伝いをしてくれます。りんごは皮付きのまま食べるのがおすすめです。皮付きのままが苦手な場合、ジュースにしても効果に期待ができます。ジュースを購入する場合は、果汁100%に近いものを購入しましょう。
消し方②緑茶・青汁を飲む
食中・食後に緑茶や青汁を飲むのも効果的です。緑茶や青汁にはカテキンが含まれています。カテキンにはニンニクの臭いを抑えてくれる効果が期待できます。また、青汁には緑茶の5〜6倍のカテキンが含まれているうえ栄養も豊富なので、臭いが消え栄養も取れて一石二鳥です。
消し方③烏龍茶を飲む
烏龍茶にもカテキンが含まれています。緑茶や青汁と同じ効果を発揮し、ニンニクの臭いを抑えてくれる効果が期待できます。
消し方④チョコレートを食べる
チョコレートを食べるのも、ニンニクの臭いを消すのに有効な手段です。チョコレートに含まれているポリフェノールが臭いの元を抑えてくれます。そのまま食べるのもいいですが、温かい牛乳に混ぜて飲むのもおすすめです。
消し方⑤歯・舌を磨く
歯や舌を磨くことは口の中の臭いを消すのに有効です。ニンニクの入った料理を食べた後は口の中に食べカスが残ってしまいます。この食べカスを取ることでいつまでもニンニクの臭いが残るといったことを防げます。ニンニクの入ったものだけではなく、臭いの強いを食べた後は、普段より丁寧に歯を磨くようにしましょう。
消し方⑥ブレスケアアイテムを活用する
ブレスケアアイテムは、臭いを消すことに特化して作られているため、即効性に期待ができます。例えば、仕事中や遊んでいるときに必要になった場合、すぐに臭い対策が可能です。タブレットやスプレータイプ、飲むタイプがあるので、場面に応じて使い分けるようにしましょう。
ニンニクの臭いの消し方<翌日>
ニンニクの臭いは食べる時間によっては、当日だけでなく翌日になっても残っていることがあります。いつまでも続く臭いは、お風呂に入ったり運動をしたりして汗をかくことで臭いを消す効果が期待できます。
消し方①お風呂に入る
お風呂に入ることでニンニクの臭いを消す効果が期待できます。お風呂に入ると汗がでますが、一緒に臭いの元となる成分が排出されるからです。お風呂には肩まで入らなくてもよく、半身浴でも十分効果があります。汗をかいた後はしっかりと洗い流しましょう。水分補給も忘れずにしてください。
消し方②ランニングをする
翌日にニンニクの臭いが残っていたら、ランニングをして汗を出すことがおすすめです。お風呂と同じで汗を出してニンニクの臭い成分を体内から排出することで、体の臭いを消す効果が期待できます。汗をそのままにしておくと服や体に臭いがついてしまうので、お風呂やシャワーでしっかり流しましょう。
ブレスケアアイテムの選び方
ブレスケアアイテムといっても、いろいろな種類があります。たくさんの種類からどれを選んだらいいか迷うこともあるでしょう。ブレスケアアイテムはタイプや効果が出るまでの時間、持続性をチェックして選んでください。
選び方①タイプ
ブレスケアアイテムにはタブレットやフィルム、水で飲むタイプがあります。基本的にタブレットやフィルムタイプは口の中の臭いを消し、水で飲むタイプは胃の中から臭いを消す効果が期待できます。
選び方②効果が出る時間・効き目の続く時間
ブレスケアアイテムには、効果がすぐ出る即効性のものと少し時間のかかる遅効性のものがあります。即効性のものは口の中の臭い、遅効性のものは胃の中から臭いを消してくれます。それぞれの効果がでる時間・継続時間は以下の通りです。
即効性 (タブレットやスプレーなど) |
遅効性 (水で飲むタイプ) |
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効果の出る時間 | 数秒〜数分 | 約10分 |
効果の続く時間 | 約5〜10分 | 約20分 |
ブレスケアアイテムの使い方
ブレスケアアイテムの効果をしっかりいかすことで、いつまでも続く臭いを解消できます。間違った使い方をしてしまうとせっかくの効果が半減してしまいます。せっかく使うなら効果をしっかり引き出して使いましょう。
使い方①飲むタイプ
飲むタイプはニンニクやアルコールなどの臭いの強いものを飲食した後、すぐに飲むと効果的です。すぐに飲むことによりブレスケアの成分が臭いを抑えてくれます。また、飲むタイプは胃の中で臭いを消してくれる成分が溶け出、効果を発揮するので噛まないで飲み込みましょう。
使い方②飲むタイプ以外
フィルムやスプレーなどのブレスケアアイテムは、口の中で溶かして使うことで効果を発揮します。人と会う前などすぐに臭いを消したいときに使うといいでしょう。
ニンニクの臭いを気にしない食事を楽しもう!
ニンニクを食べた当日や翌日で対策のやり方が変わります。いつまでも続く臭いの対策を正しく行うことで、早く臭いを消せます。ニンニクの臭いを消す方法を参考に対策をして、臭いを気にしない生活を楽しみましょう。