にんにくの賞味期限はわかりづらい
にんにくは、いつまで食べられるか賞味期限がわかりづらい食材です。スーパーなどで購入後そのままにしていると、黒ずんできたりシワシワになったりします。にんにくは何日くらい保存でき、腐るとどういう症状が現れるのか知っておくことが大切です。保存の方法によって賞味期限が変わってきます。にんにくをおいしく食べられる期限を学び上手に活用しましょう。
にんにくの賞味期限はどれくらい?
生のにんにくは、賞味期限の表示義務がないため、どれくらいの期間おいしく食べられるのか、わかりにくいです。購入後いつまでも放置していると腐ってしまいます。また、常温や冷凍など保存の仕方によって賞味期限の目安が異なります。にんにくが賞味期限切れにならないように使い切りましょう。
保存方法によって異なる賞味期限
賞味期限とは、食材をおいしく食べられる期間をいいます。にんにくは、少しずつ料理に加える場合が多く、一塊を全部使い切ることは少ないかもしれません。残ったものは次に使う場合に備えて、使いやすい方法で保存するのがおすすめです。保存方法によって賞味期限に違いがあり、それぞれ何日くらい保存可能か目安を知っておくと、腐らせずに食べられます。
にんにくの賞味期限の目安
- 常温保存・・・約1カ月
- 冷蔵保存・・・約1~2カ月
- 冷凍保存・・・約3カ月~半年
賞味期限の表示義務がない理由
賞味期限は、食品表示法によって加工食品に義務づけられた表示です。生のにんにくは、スーパーなどで販売する際「何日までに食べなければいけない」という賞味期限を表示しなくてもよいとされています。にんにくのような生野菜は、一律に賞味期限を決めることが難しいため期限の表示がされていません。生野菜は収穫してからも成長を続けること、配送状態や保存環境によって賞味期限が左右されることが理由です。
加工されたにんにくの賞味期限
生のにんにくには、賞味期限が表示されていませんが「おろしにんにくチューブ」や「にんにくのオイル漬け」など加工されたものには、賞味期限が書かれています。賞味期限切れにならないように、パッケージに表示されている日付に注意が必要です。また開封後は、開口部分に雑菌が入りカビが生えやすくなります。賞味期限にかかわらず1カ月以内に使い切りましょう。
にんにくは腐るとどうなるの?
にんにくは、水分を多く含んだままでは鮮度が落ちやすく日持ちしないため、収穫後に乾燥させてから販売されています。しかし、乾燥加工されていても、時間が経つと品質が低下し腐ります。表面がひび割れていたり、キッチンの湿気の多い場所で保管したりすると腐りやすいです。腐ったときの症状を知り、食べられないにんにくを見分けましょう。
ボタニ子
ひび割れたり傷があったりするにんにくは、その部分から空気や湿気を吸い込み腐りやすくなります。
腐ったときの見た目
にんにくが腐ると、皮や実だけではなく、中心の芽にカビが生える場合があります。全体的に黒ずんでいたり、綿のような白いカビが生えたりしているときは、捨ててしまうほうが安心です。カビ菌がどれくらい内部に繁殖しているかわかりません。カビ菌には食中毒を引き起す危険な種類もあるため、安易に考えず食べないように気をつけましょう。
腐ったときの臭い
にんにくは、腐ってくると酸っぱい臭い、カビくさい臭い、腐った嫌な臭いを発します。にんにくの臭いは、皮を剥くと違いがわかりやすいです。通常のにんにくと違う、鼻にツンとくるような強い臭いを感じたら、すぐに破棄しましょう。
ボタニ子
芽が伸びたにんにくは、青くなった部分を取り除けば食べられます。ただし、成長が進み腐る前の状態のため注意が必要です。
腐ったときの触感
にんにくの実は、腐ると柔らかくなります。おいしい実は、硬くツルツルしています。しかし、皮がシワシワに湿っていたり、剥いた実にドロッとした粘りを感じたりしたら、すぐに捨てましょう。触り心地が悪く感じたときは、腐り始めた合図です。
次のページで、にんにくを腐らせない正しい保存方法を解説します。
出典:写真AC