芽の出たにんにくは食べられる?
「にんにくを使い忘れていたら、いつの間にか日数がたっていて芽が出ていた」ということはありませんか?もったいないけれど捨ててしまったほうがよいのでしょうか?芽が出たにんにくは捨ててはもったいないです。芽が出たにんにくは食べられます。芽が出た部分もその周辺を食べても体に害はないため、捨ててしまう必要はありません。
にんにくの芽に毒性はない
にんにくの芽には、毒性はありません。じゃがいもの芽には毒性があり、腹痛をおこすことがありますが、にんにくの芽には毒性がないため安心です。芽が出てしまった周辺にも毒性はないのです。芽の部分は、食べてしまっても問題ありません。ただし食感が固く風味も悪いため、芽の部分は取り除いて食べる場合が多いようです。
にんにくを食べすぎるとお腹がゆるくなる場合がありますが、これはにんにくの疲労回復成分であるアリシンの影響です。少量を食べる場合は問題ありません。もちろん芽の部分の毒性ではありません。
売られているにんにくの芽
スーパーなどで、にんにくの芽としてとして売られている野菜を見たことがありませんか?「芽」と呼ばれていますが、にんにくの芽が育った茎の部分です。暖かくなるとその先端には、にんにくの花が咲きます。にんにくの芽(茎)は5〜6月に収穫され出回ります。中国産のものが多いです。芽が育った部分が食用として売られているため、にんにくの芽は食べられるということです。
ボタニ子
土の中のにんにくが育たなくなるので、花が咲く前に取る茎の部分が売られているんだって。
ボタ爺
にんにくの芽は手作業で摘みとらなくって手間がかかるから国産のものは少ないようだ。
にんにくの芽の栄養
にんにくの芽の部分は、白い食用部分(りんぺん)と比べて鉄分、亜鉛、カルシウムなどが多く含まれています。またこの芽の部分はにんにく独特のにおいが少ないです。その効能が注目され、近年では芽を少し成長させた部分が「にんにくのスプラウト」として売られています。
にんにくの芽が出ないように発芽抑制剤というものが使われることがありますが、日本ではこの発芽抑制剤の使用は禁止されています。芽が出るのは、薬剤で処理されていないということです。
出典:筆者撮影