にんにくの収穫時期は4月〜6月
秋に植えつけたにんにくは4月後半から収穫の時期を迎えます。せっかく育てたにんにくですから、よいタイミングで収穫し、美味しくいただきたいものです。どうやって見分けるのか、その方法をご説明します。
葉の色が黄色くなってきたら収穫時期のサイン
にんにくの葉が、全体の2/3ぐらい黄色く枯れたら、いよいよ収穫のときです。これは葉で行われていた光合成が終了した印で、栄養が根っこにギュッと詰まっているサインです。
地域によって違う収穫時期に注意
4月後半〜6月いっぱいがにんにくの収穫の時期ですが、地域によって気温や成長に差があります。少しずつずれることに注意してください。日本は縦に細長い地形ですので、九州から北海道では同じ4月でもずいぶん気候が違います。あくまで目安は葉っぱの色です。
にんにくの栽培日程
春が収穫時期ですが、1年間の栽培日程はどんなものかカレンダーにしました。
植え付け | 収穫 | 肥料 | |
1月 | |||
2月 | ○(後半から) | ||
3月 | ○ | ||
4月 | ○(後半から) | ||
5月 | ○ | ||
6月 | ○ | ||
7月 | |||
8月 | |||
9月 | ○(後半から) | ||
10月 | ○ | ○(後半から) | |
11月 | ○ | ○ | |
12月 | ○ |
にんにくは暑すぎるのが苦手
にんにくは少し涼しい場所が好きです。発芽に適した温度は20℃〜25℃です。9月でもあまりに残暑が厳しいときは植え付け時期を遅らせるなど調整します。あわてて植え付けると、発芽できないまま成長せず地中で腐ってしまうことにもなりかねません。
栽培が楽で人気のにんにく
最近は家庭菜園やプランターでもにんにくを育てる人が増えてきました。神経質にならなくても育ってくれる楽な野菜なので、人気が出ているのでしょう。それほど手のかからないにんにくですが、ちょっとしたコツを知っているともっと美味しく育ちます。
芽が分かれたら取り除く
植え付けてしばらくすると、球根が分かれてしまうことがあります。一つ一つを大きく育ててやるために、分かれて出てきた芽は取り除きましょう。葉っぱだけを抜くのではなく、分かれて親の球根に付いている小さな球根ごと取り除きます。そっと土を掘って作業し、また元通りに土をかけてやれば大丈夫です。
大きくするために肥料を与える
にんにくは植え付けてから収穫までに2回肥料を与えます。根に直接触れないように少し離れた場所に肥料を置くのがポイントです。直接触れると肥料焼けを起こしてしまいます。与えるタイミングはまず植え付けて1か月ぐらいたった頃です。もう1回は2月頃で、土の中のにんにくを太らせます。
にんにくの収穫時期の見分け方
植えているにんにくの葉が2/3ぐらい黄色く枯れてきたら収穫時期です。しかし、初めての植え付けのときは心配ですね。他の目安や方法も知っておきましょう
花が咲いたら収穫は近い
5月ごろになると花が咲き始めます。花を咲かせるのに大きなエネルギーを使うため、にんにくが太れないので花は摘み取ります。タイミングはにんにくの一番上の葉っぱと花が同じぐらいの高さに伸びたときです。摘み取ってから大体10日ぐらいで収穫の時期となりますので、日数の目安になります。
試しに1つ抜いて確認する
目安がどうしてもわからないという場合は1つだけ試しに収穫してみましょう。ポイントはにんにくのお尻の形です。お尻全体が平らになっていたら大丈夫です。にんにくの一片一片が太っている証拠で完熟のサインになります。すらっとした涙型だとまだ収穫には早すぎるのでもう少し日数をおいてください。
次のページでは、にんにくの収穫時の注意、収穫後の保存についてご紹介します。
出典元:unsplash