にんにくの1日の摂取量の目安は?毎日食べても大丈夫?食べすぎは注意?

にんにくの1日の摂取量の目安は?毎日食べても大丈夫?食べすぎは注意?

にんにくの原産地は中央アジアで、紀元前1300年頃にツタンカーメンの墓のなかから発見されたとされています。毎日の食事でかかせない食材ですが、にんにくの1日の摂取量はどの程度なのか、また毎日食べても大丈夫なのかなどを紹介します。

記事の目次

  1. 1.にんにくとは
  2. 2.にんにくの摂取量の目安・毎日食べたときの副作用
  3. 3.にんにくの効果・効用
  4. 4.にんにくのおすすめレシピ
  5. 5.にんにくの保存方法
  6. 6.毎日にんにくを食べて健康に

にんにくとは

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にんにくは、ユリ科ネギ属の多年草です。古代エジプトでは、ピラミッドを造る人の体力をつける食べ物として重宝されてきました。にんにくにはさまざまな呼び名があり、日本では地域によって「ににぐ」や「ねねぐ」と呼ばれる場合があります。英名の「ガーリック」は、アングロサクソン語で「槍のようにするどい辛い味」という意味です。

特徴

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にんにくの特徴は、においが強いことです。食べると口のなかに残るほど強烈ですが、調理方法によって和らぎます。にんにくのにおいを活かして味付けしたり、ホクホクな食感をダイレクトに味わったりと、好みにあわせて調理できます。

産地・旬

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日本で有名なにんにくの産地は、青森県です。特に田子町のにんにくが有名で、近年では三戸町や十和田市産のものも人気を集めています。また旬の時期は地方によって異なりますが、5月~6月頃です。

ボタニ子

ボタニ子

海外の有名な生産国は、中国やインド、韓国だよ!香辛料として多く使われるから、消費率も高いんだ。

おいしいにんにくの選び方

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  • 手に持ったときに重みがある
  • 身がかたい
収穫して時間がたったにんにくは、水分が抜けて軽かったり、皮と身のあいだにすき間ができたりします。ずっしりとしたにんにくを選びましょう。

にんにくの部位

球根

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球根部分は、主に「にんにく」と呼ばれる部分です。基本的に白色で、種類によってはうっすら赤いものや紫色のものがあります。またサイズもさまざまなので、料理にあわせて使いやすい種類を選ぶとよいでしょう。

葉(葉にんにく)

葉にんにくは、葉を若いうちに収穫したものです。においや味がマイルドなので食べやすく、甘みもあります。ビタミンや食物繊維などの栄養素が豊富に含まれているので、スタミナ野菜としても人気です。炒め物や漬物など、さまざまな調理方法があります。

花茎(にんにくの芽)

にんにくの芽は主に中華料理に使われます。実はにんにくの芽は「芽」の部分ではなく、花茎です。発色のよい緑色で黄色くなっていないものは歯ごたえがあっておいしいです。

にんにくの種類

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にんにくは寒地型と暖地型に分類され、育て方に大きな違いがあります。寒地型は厳しい寒さのなかで育てるので、糖度が高くなり風味がよいことが特徴です。暖地型はにんにく1個あたり約12片の小さめの種類が多く、主に四国や九州で栽培されます。また味や香りが柔らかく、食べやすいことが特徴です。

黒にんにく

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黒にんにくは、にんにくを発酵・熟成させたものです。皮が茶色や黒色をしているのでほかの種類とすぐに見分けられます。甘酸っぱくてドライフルーツのような風味が特徴です。アルゼンチンやアンデス地区でも生産されています。

ジャンボにんにく

ジャンボにんにくは、手のひらほどの大きさです。分類上はリーキという野菜で、にんにくとして頻繁に扱われます。においは普通サイズのにんにくと比べるとあまりありません。大きな身をステーキのように焼いて食べるのがおすすめです。また味はマイルドなので、サラダやスープとしても楽しめます。

一片種にんにく

一片種にんにくは、中が分球していません。ひとつの塊なので皮が剥きやすくて旨味が強く、人気の種類です。店頭にはあまり出回りませんが、ネット通販などで購入できます。

島にんにく

島にんにくは沖縄県で昔から栽培されています。見た目は店頭でよく見られるポピュラーなにんにくとほぼ同じで、味が濃縮されていて香りが強く、いろいろな料理に使われます。

にんにくの摂取量の目安・毎日食べたときの副作用

適正な1日の摂取量

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にんにくは1日に約20g(4片程度)を食べると健康によいとされています。毎日食べるとより健康に効果的ですが、にんにくを丸ごと1個食べるのは過剰摂取となります。サイズや個人の消化機能によりますが、食べすぎないようにしましょう。

毎日食べた場合の影響

影響①腹痛

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にんにくには摂取することで消化を助ける働きがあり、消化器官や胃の粘膜を健康に保つ作用が期待できます。しかし毎日にんにくを大量に食べると、腹痛や器官の粘膜を傷つける可能性があるので注意しましょう。特に空腹時ににんにくを食べすぎると刺激をさらに受けやすくなる場合があります。

影響②皮膚炎・口内炎

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にんにくは食べすぎることで、強い殺菌作用がビタミン類を破壊する恐れがあります。ビタミン不足は、皮膚炎や口内炎などの原因となるので、にんにくの量に注意しましょう。

影響③下痢・便秘

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にんにくを食べすぎると、強い殺菌作用によって善玉菌が破壊され、胃腸内の環境が悪化してしまいます。適正な量を食べることで下痢や便秘を防げます。

にんにくの効果・効用

効果・効用①手足の冷え防止

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にんにくにはビタミンEが豊富に含まれています。この栄養素は、血管を拡張して血のめぐりをよくする働きがあり、手足の冷え防止に効果的です。気温が低い冬の時期には特に積極的に取りいれましょう。

効果・効能②免疫力を高める

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にんにくには、ウイルスから身体を守り健康を維持する働きがあるとされます。加齢やストレスによって免疫力が低下すると病気にかかりやすくなるため、にんにくをうまく生活に取りいれましょう。

効果・効能③疲労回復

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にんにくに含まれている栄養素には、疲労回復に必要不可欠なビタミンB1が含まれています。また、その効果が長時間続く万能な食材です。疲れやすくなったときや、体力をつけたいときにはぜひにんにくを食べましょう。

にんにくのおすすめレシピ

食べ方①生にんにくのまるごとホイル焼き

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ホイル焼きは、食材を包むだけの簡単レシピです。蒸し焼き状態にすることで、ホクホクな食感を楽しめます。そのまま食べてもおいしいですが、ごま油や塩をかけたり醤油をたらしたりするなど豊富なアレンジ方法あるので、試してみてはいかがでしょうか。

材料

・生のにんにく:1個

作り方

  1. 生のにんにくを皮ごとアルミホイルで包む
  2. 約20分トースターで焼く
  3. 身を取りだして食べる

食べ方②ブロッコリーとじゃがいものガーリック炒め

こちらはアヒージョのような味わいを楽しめるレシピです。ブロッコリーやじゃがいもと一緒に、エビやにんにくの身をあわせてみましょう。夕食やおつまみになり、彩りもきれいな一品です。

材料 (2人分)

・じゃがいも(小):4~5個
・ブロッコリー:1/2個
・オリーブオイル:大さじ2程度
・粗挽きガーリック:大さじ1
・塩:少々
・ブラックペッパー:少々
・粉末パセリ:少々

作り方

  1. ブロッコリーとじゃがいもを一口大に切る
  2. フライパンにオリーブオイルをいれてブロッコリーとじゃがいもを中火で炒める
  3. 塩・ブラックペッパー・粗挽きガーリックで味付けをする
  4. 皿に盛りつけてパセリを飾ったら完成

食べ方③鶏のにんにく醤油煮

鶏のにんにく醤油煮は、甘辛くてついついご飯がすすむレシピです。鶏と一緒に茹で卵を煮込むとボリュームのある一品になります。にんにくの量は、好みで調整しましょう。

材料

・鶏もも肉(又は手羽元など):1枚
・水:1カップ
・しょうゆ:大さじ3
・酒:大さじ3
・みりん:大さじ3
・にんにく:2片〜

作り方

  1. すべての材料を鍋にいれて火にかける
  2. フタをせずに約20分~30分煮る(途中で鶏を転がすと全体に味が染み込みやすくなる)
  3. 水分が減ったら完成

にんにくの保存方法

保存方法①常温・冷蔵

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にんにくを短期間で使い切る場合は、常温で保存できます。高温多湿を避けて風通しのよい場所で管理すると、風味や食感が損なわれません。夏の気温が高い時期は冷蔵庫で保管しますが、その場合はにんにくの芽が出やすくなるので早めに使いましょう。

保存方法②冷凍

にんにくは、冷凍すると風味や食感をそのまま保存できます。皮をむいて空気がはいらないようにラップでくるみましょう。みじん切りや薄切りにしておくと、調理するときに使いやすいのでおすすめです。解凍するときは、冷蔵庫でゆっくり溶かします。

保存方法③液体に漬ける

にんにくの皮をむいてばらしたものを、醤油やオリーブオイルに漬けて保存するのもおすすめです。そのまま生で食べたりにんにく焼きにしたり、食べ方がいろいろあります。また、にんにくを漬けておいた汁は、調味料としても使えるので捨てずに取っておきましょう。

毎日にんにくを食べて健康に

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にんにくは昔から料理にかかせない食材でした。食べることでさまざまな効用・効果が期待できますが、過剰な量を食べると身体に悪影響が起こる場合があるので注意しましょう。長期保存もできるので、いろいろな料理を試してみてはいかがでしょうか。

あゆ
ライター

あゆ

初めまして。花の栽培や、花言葉について調べたり、育てたりすることが大好きです。記事を読んでいただき、ありがとうございます。どんな方にでも見やすい記事を書いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

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