ポトスの水耕栽培!根腐れさせないコツ・おしゃれな仕立て方は?

ポトスの水耕栽培!根腐れさせないコツ・おしゃれな仕立て方は?

ポトスは室内に飾ったり庭などの屋外に植えこまれたり身近な場所でよく見かける植物です。土で育てるのはもちろんですが、丈夫なポトスは水耕栽培も簡単でおすすめです。今回はポトスの水耕栽培の仕方について、根が腐る原因と対処法やおすすめの仕立て方とあわせてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ポトスは水耕栽培で育てられる!
  2. 2.ポトスの水耕栽培のやり方【水挿し】
  3. 3.ポトスの水耕栽培のやり方【ハイドロカルチャー】
  4. 4.ポトスの水耕栽培で根腐れさせないためのコツ
  5. 5.ポトスの水耕栽培でのおしゃれな仕立て方
  6. 6.ポトスを水耕栽培で育ててみよう!

ポトスの水耕栽培のやり方【ハイドロカルチャー】

ハイドロカルチャーとは土を使わずに植物を栽培することで、「ハイドロ」は水を「カルチャー」は栽培を意味します。ハイドロカルチャー栽培も水挿しと同じく人気の増やし方のひとつで、管理の手軽さも魅力です。土の代わりにはハイドロボールやカラーサンド、ゼリーボールなどが使われますが、一般的に「ハイドロカルチャー」というと「ハイドロボール」での栽培を指すことが多いです。

ボタ爺

ボタ爺

ここではハイドロボールを使った栽培方法を説明していくぞ!

必要なもの

  • ポトスの挿し穂
  • 容器
  • ハイドロボール
  • 根腐れ防止剤
  • ハサミ

ポトスの水耕栽培に使うハイドロボールの大きさは小粒~中粒タイプがおすすめです。ハイドロボールとは粘土を高温で焼いて発泡させころんと丸い形状に整えたもののことで、一粒一粒に小さな無数の穴が空いており効率よく根に酸素を送り込めます。無菌でにおいもなく清潔なので虫がわきにくく病気になりにくいのが特徴で、手入れしやすく扱いやすいのも魅力です。

ボタニ子

ボタニ子

容器は水挿しと同じく挿し穂にあった大きさで、透明でシンプルな形のものを使うといいよ!

ボタ爺

ボタ爺

容器やハサミは使用前にアルコールなどでしっかり消毒してから使うんじゃぞ!

ハイドロボールの再利用はできますか?

ハイドロボールの再利用はできますが、再利用時はしっかりと消毒する必要があります。容器からハイドロボールを取り出して古い根などを取り除いたら、ザルなどを使ってきれいに水洗いしましょう。後はザルに広げて屋外の直射日光に当たる場所に置いてしっかりと乾燥させるだけです。熱湯を回しかけてもよいですが、同じく屋外の直射日光が当たる場所で乾燥させてください。

やり方

①挿し穂の準備

水挿しのときと同じく長さは10cm~15cm程度で、節が2~3つ残る場所でカットします。先端部に1~2枚葉を残し、ほかの葉は全てカットしてください。ハイドロボールに直接挿して発根できますが、あらかじめ水挿しで発根させたものをハイドロボールに植え替える形でも構いません。

②容器を準備し挿し穂を挿す

容器の底に根腐れ防止剤を敷き1/3程度の高さまでハイドロボールを入れたら真ん中に用意した挿し穂を挿しましょう。初めから容器にハイドロボールを詰め込み過ぎると、挿し穂を挿す際に切り口に傷が入り病気になる腐るなどのトラブルを引き起こすことがあり注意が必要です。水挿しで発根させた状態の挿し穂を使う際は根を傷めないよう扱いには気を付けてください。

③ハイドロボールを足して固定する

上からハイドロボールを足していき挿し穂を固定させます。ハイドロボールが少なすぎると挿し穂が安定しないため、容器の8割~9割程度を目安に調整しましょう。水挿しで発根させた挿し穂を使う場合は、指やピンセットなどで根と根の間にしっかりとハイドロボールを入れ込んでください。容器の1/5~1/4程度の高さまで水を入れたら完了です。

管理方法

水挿しのときと同様に発根するまでの間は室内の半日陰や日陰で、発根した後は直射日光を避けた明るい場所で管理しましょう。ハイドロカルチャーの劣化を防ぐためにも、屋外ではなく室内で管理するのが基本です。根腐れ防止剤を使用しているので、基本的には水を取り替える必要はありません。容器内の水がなくなって2日ほど待ってから容器の1/5~1/4程度の水を注いでください。

根腐れ防止剤を使わずにハイドロボールで育てられますか?

ハイドロボールで育てる場合は根腐れ防止剤を使うことをおすすめします。水耕栽培では水を清潔に保つことが大切であり、時期によっては毎日水替えしなくてはなりません。ハイドロボールに入れた水を取り替えるのは手間がかかることもあり、頻回に水替えする必要のない根腐れ防止剤を使ったほうが簡単です。

ポトスの水耕栽培で根腐れさせないためのコツ

根腐れとは文字通り根が腐ることで、水耕栽培の失敗の中でも特に多く聞かれます。「水に浸かった状態で育てるから根が腐るのは避けられないのではないか」と思われる方もいますが、根が腐るのには理由があり原因を取り除けば腐ることなく水耕栽培のまま育てられます。

①始める時期に気を付ける

時期外れに水耕栽培を始めると成長悪化につながり根腐れすることがあるため、水耕栽培を始める時期には注意が必要です。水挿しもハイドロカルチャーも暑すぎず暖かな時期である5月~7月が始めるのに最適です。成長期のこの時期に始めると発根しやすくなりスムーズな成長を促せます。剪定の適期は5月~10月で、剪定と同じときに水耕栽培を始めると剪定した枝を挿し穂に使えておすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

休眠期の秋~冬はうまく発根しないことが多いし、暑いと水温が上がって根腐れしやすくなるみたい。適期に始めよう!

②苗ではなく剪定した枝を挿し木する

水耕栽培を根腐れさせずに成功させたいのなら、苗ではなく剪定した枝を使いましょう。苗の根に付着している土には微生物や菌が含まれている可能性が高く、せっかくきれいな水や無菌のハイドロボールを使っても菌を持ち込んでしまうことがあります。根腐れの原因になる微生物や菌を水耕栽培開始時に持ち込まないためにも、清潔なハサミを使って剪定した枝を使いましょう。

株分けや植え替え時に水耕栽培に移行したいのですが可能ですか?

菌や微生物が根に付着していることを考えると、苗や株分けした株を水やハイドロボールに植え替えるのはおすすめしません。どうしても水やハイドロボールに植え替えたい場合は根の土をよく払い水できれいに洗い流してから植え替えてください。

③水やりの仕方に注意する

根腐れの原因で多いのが誤った水やり方法です。水耕栽培の場合は植木鉢で栽培するように定期的に水やりするのではなく、水を清潔に保つために適度に水替えをします。根腐れ防止剤を使う場合はこまめな水替えは必要ありませんが、使わない場合は注意が必要です。春から夏にかけては水温が上がりやすいのでできれば毎日、秋から冬にかけては3~4日おきに水替えをしましょう。

④根腐れ防止剤を使う

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根腐れさせないための簡単な方法は根腐れ防止剤を使うことです。根腐れ防止剤は水をきれいに保つだけでなく、効率的なミネラル補給の手助け、有害物質の除去、酸素を通りやすくする役割もしてくれます。こまめに水替えする必要はなく容器内の水がなくなって数日待って水を継ぎ足すだけでよいので手間がかからず便利です。

ボタニ子

ボタニ子

根腐れ防止剤の効果は永遠じゃないよ!半年~1年に1回を目安に取り替えてね!

⑤根のぬめりを取る

根にぬめりが見られ始めたときは根腐れするかもしれないサインであり、すぐに根を流水できれいに洗うことをおすすめします。根を傷つけないように弱めの水圧で優しく洗いましょう。容器もきれいに洗い新しく清潔な水を入れてください。ハイドロボールを使っている場合はきれいに洗って熱湯や直射日光で消毒するか新しいものを使いましょう。根腐れ防止剤は新しいものに交換してください。

⑥置き場所に気を付ける

ポトスは耐陰性に優れており水耕栽培でも室内で問題なく育ちますが、適度に水が蒸発できる明るい場所に置くことで根腐れ防止につながります。水温が上がりやすい環境では根腐れしやすくなるため直射日光は避けてください。特にハイドロボールは高温下では蒸れやすくコケが生えたり根腐れしやすくなったりするので、直射日光に当てず窓から少し離れた位置に置くことをおすすめします。

ボタニ子

ボタニ子

真夏の屋外は水温が上がりすぎて高い確率で根が腐るよ!水温に変化が少ない室内に置こうね!

ボタ爺

ボタ爺

次はポトスの水耕栽培でのおしゃれな仕立て方について紹介していくぞ!

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ポトスの水耕栽培でのおしゃれな仕立て方

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