サラセニアの育て方⑥:植え替え
鉢植えにとって植え替えはとても重要です。同じ鉢のままでは土の中に老廃物が溜まり植物の健康によくありません。そのため植え替えは重要な作業です。植物により植え替え時期はさまざまであり、サラセニアはどの時期が適切なのでしょうか?
サラセニアの植え替え
休眠期の12月から2月ごろに
大きく育ちすぎたサラセニアの株は株分けしましょう。通常1~2年に1回の植え替えが理想です。しっかりと水やりをし、たくさんの日光を浴びたサラセニアは2年経つ前にとても大きい株になるため、年に1回植え替えることもあります。植え替え時期12月から2月の休眠期に行いますが、株の調子が悪いときは、根詰まりを起こしている可能性があるので休眠期に限らず植え替えをします。植え替え後は日光をよく当てます。水やりも忘れてはいけません。根詰まりの心配が要らないので庭植えにも最適です。
サラセニアの育て方⑦:増やし方
サラセニアの魅力にとりつかれたなら、種からサラセニアを育ててみたいと思いませんか?サラセニアは種からでも育てることができます。種から育てることができたらさらに愛情深いものになりますよ。
種まきは12月から4月に
食虫植物のサラセニアの魅力は虫を食べるところだけではなく、春にはエキゾチックな花を咲かせるところも魅力です。その花から種をとり育てることもできます。サラセニアを種から育てるためには少しコツが必要です。水で濡らした種を乾燥しないようにクッキングペーパーなどで包み、冷蔵庫に1ヶ月程度入れてから蒔くと発芽しやすくなります。発芽までの間、乾燥しないように水やりを欠かさず、日光によく当て栽培しましょう。
ボタニ子
サラセニアの育て方⑨:庭植え
庭をキャンパス代わりにしてさまざまな植物を植えたら楽しいですよね。サラセニアは妖艶なエキスを庭にプラスしてくれること間違いなし。はたして食虫植物のサラセニアは庭植えに適しているのでしょうか?
庭植えできるのかできないのか
サラセニアは庭植えもできる
サラセニアは庭植え可能です。庭植えをする場合は、湿っていて日光のよく当たる場所を選びます。土の養分が少なくなるように土にピートモスや川砂を混ぜます。サラセニアは水分を好みますが田んぼのように粘土のある土壌では、通気性が悪くサラセニアにとって適切な環境とはいえません。とはいえ、極端に粘土質でなければ土壌改良の必要がなく、特別な肥料も用意する必要がないため庭植えでも育てやすいです。
ボタニ子
サラセニアを庭植えしてエキゾチックな庭を作っちゃおうかな!
ちょっとした注意点
庭植えでも育てやすいとはいえ、やはり注意すべきポイントがあります。こちらの項目で、分かりやすく庭植えでの注意事項をご説明します。
それは雨水と風
雨水が筒状の葉の中に入ると葉が折れる危険があるので雨水がよく落ちる場所は避けます。庭植えも乾燥に注意し水やりをしっかり行い、たっぷり日光を当てれば、サラセニアは元気に育ちます。庭植えなら根詰まりの危険性もないため、とても育てやすい植物です。ただし、豪雪地帯では根が完全に凍ることがあります。多少凍っても問題ないですが心配であれば冬の間だけ鉢に移し霜の当たらない場所へ移動します。
サラセニアの育て方⑩:お手入れ
植物を美しく健康に保つためにはお手入れがかかせません。植物によりお手入れ方法もさまざまです。食虫植物の中でも育てやすいサラセニアはどのようなお手入れが必要なのでしょうか?
主なお手入れ方法は?
剪定が大事
サラセニアに必要なお手入れは、剪定です。茶色く変色した葉は復活しないので剪定します。剪定を適切に行うことで害虫の発生を予防することができます。また、美しい花を咲かせるためには休眠期である冬のお手入れが肝心です。サラセニアの開花は3月から5月。休眠期にすべての葉を剪定してもかまいませんが春先、新芽の伸びが悪くなる可能性があるので特に痛んでいる葉だけを剪定することをおすすめします。
剪定での注意点
ハサミは清潔に
ときどき剪定し、日光をよく当て乾燥に注意するだけで特別なお手入れはなく、非常に育てやすいサラセニアですが、剪定の際に気をつけることがあります。それは、ウイルス感染です。剪定するハサミが不潔でウイルスが付着していると剪定した切り口からウイルスに感染してしまいます。もし、ウイルスに感染してしてしまったら正常な葉が出てくるか様子をみて、出てこなければ処分するしかありません。剪定用品は清潔なものを使いましょう。
ボタニ子
大切なサラセニアを守るために剪定用品は清潔に保とうね!
サラセニアの花言葉
花にはそれぞれ花言葉があります。その由来はさまざまで、見た目、神話、歴史など多岐にわたります。サラセニアにはどのような花言葉があるのでしょうか?
サラセニアの花言葉
花言葉は風変わり
サラセニアにも、もちろん花言葉はあります。6月4日と7月5日の誕生花でもあるサラセニアの花言葉は「憩い」「変人」「風変わり」。由来ははっきりしていませんが、その見た目から連想されたのでしょう。筒状の不思議な葉と、植物でありながら虫を食べるその姿にピッタリな花言葉ですね。「憩い」は蜜腺の匂いに誘われ捕虫葉に集まってきた虫の、束の間の憩いからつけられたのでしょうか。由来を想像しながら育てるのも面白いですね。
まとめ
サラセニアの育て方は、水やりをこまめにし腰水で管理、そしてたくさん日光浴をさせましょう。サラセニアは春にはエキゾチックな花を咲かせてくれます。うまく受粉させれば種を収穫することもできます。食虫植物の中でも育てやすいサラセニアについて解説させていただきました。食虫植物ときいて眉をしかめる方もいるかもしれませんが、1度その魅力にハマると脱け出せなくなりますよ。
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1度種を冷やすのがコツね。メモメモ!