園芸部類 | 熱帯植物 |
形態 | つる植物 |
樹高・草丈 | 0.5m~3m |
花の色 | 赤、ピンク、白、オレンジ、黄、複色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | つる性 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ブーゲンビリアは中南米原産のつる性低木です。開花期が長く、日本では1年に2回~3回花を咲かせられます。あざやかに色づいた部分は苞(ほう)で、花は苞の中心にある小さな白い筒状の部分です。
ブライダルピンク
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ブライダルピンクは、白色から淡いピンク色のグラデーションになっている複色タイプです。咲きはじめは苞が白いですが、育っていくうちに淡いピンク色があらわれます。ピンク色の濃さは紫外線量によって変わりますが、その美しさから人気の高い品種です。比較的小さめのサイズなので、コンパクトに育てられます。
南国の花の代名詞ブーゲンビリア カリフォルニアオレンジ 4号鉢【ブーゲンビレア】
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カリフォルニアオレンジは、小輪一重咲きであざやかなオレンジ色が特徴です。退色がゆっくりなので長くきれいな状態で色を楽しめます。根はゆっくり成長しますが、大きく育てられる品種です。
ブーゲンビレア:ベラ(濃桃色)4号ポット
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ベラは木立性でトゲが少ない品種です。つる性ではなく自立するため、仕立てる必要がありません。あざやかな濃いピンク色とボリューム感のある見た目で注目を集めています。育て方はほかのブーゲンビリアと一緒です。
植え付け時期 | 4月~6月 |
肥料の時期(鉢植え) | 4月~10月 |
肥料の時期 | 5月~9月 |
剪定の時期 | 6月~8月、10月~11月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月~5月、10月~11月 |
ブーゲンビリアの植え付けの適期は4月~6月です。気温が20℃以上になる日に植え付けましょう。夏に花芽をたくさんつけるためには、春のあいだに植え付ける必要があります。
ブーゲンビリアは鉢植えでも地植えでも育てられます。鉢植えは、日当たりや冬越しなどの管理がしやすいです。地植えにする場合は、マルチングのような冬の寒さ対策が必須です。
室内で育てる場合は、日当たりのよい窓辺などで管理するのが適しています。室内でも冬に気温が0℃くらいになるようなら暖かい場所に移動させましょう。またブーゲンビリアは寒さにはやや弱いですが、氷点下にならない場所であれば屋外で直射日光を当てながら冬越しすることも可能です。冬場に室内に取り込んで暖かく日当たりのよい場所で育てると、冬にも花を咲かせられます。
ブーゲンビリアは日陰で育てると生育が悪化して花も咲かなくなってしまうので、日当たりのよい場所で育てましょう。また寒さにも弱いため、鉢植えの場合は、冬場は暖かい室内に移動させてください。地植えの場合は場所を移動できないので、マルチングして冬越しします。
ブーゲンビリアは水はけのよい土を好みます。配合する場合は、植え付けの2週間前に土づくりをしておきましょう。赤玉土(小粒)と腐葉土と軽石と鹿沼土を4:3:2:1で混ぜあわせ、化成肥料を加えておきます。地植えの場合は、植え付けの3週間ほど前に庭の土に腐葉土とバーク堆肥、化成肥料を混ぜ合わせて寝かせておいていください。
ブーゲンビリアは、水を多く与えると葉や枝が多くなります。乾燥気味にしてから湿気を与えると花芽がつきやすくなるので、生育期は土が乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。枝をしっかりつけたい場合は、しっかり水やりをします。また冬は成長がゆるやかになるので、水が多いと根腐れして枯れてしまうこともあります。11月~3月ごろは、水やりを控えめにしてください。
ブーゲンビリアは、育て方によって1年中花を咲かせます。そのため、とくに鉢植えの場合は肥料で栄養を補うことが大切です。種類は緩効性化成肥料がよいでしょう。施肥の適期は4月~10月ごろですが、開花前は肥料過多になると花つきが悪くなるのでさけましょう。花後や剪定、芽吹き後の時期が適しています。
ブーゲンビリアはあまり害虫がつきやすいほうではありませんが、葉や茎にアブラムシがつくことがあります。株を弱らせたり、すす病の原因になったりするので、見つけたらすぐに水で流したり殺虫剤で駆除したりしてください。夏に風通しが悪くなると発生しやすく、風通しのよい場所で管理しましょう。
ブーゲンビリアがかかりやすい病気は、あまりありません。水のやりすぎは根腐れして枯れる原因になるので気をつけましょう。また夏の雨などで高温多湿の状態が続くと、カビで葉が黄色く変色して落ちてしまうこともあります。その場合は殺菌剤で防除してください。
ブーゲンビリアは花後に葉の上部分をつよめに切りつめると、次の花を咲かせられます。細く弱々しい枝は次の花が咲きにくいので、短く剪定して風通しと日当たりをよくしておきましょう。
ブーゲンビリアの種は入手しにくく栽培に時間がかかるため、苗から育てるのがよいでしょう。園芸店やホームセンターには春ごろから出回ります。葉にツヤがあってあざやかな緑色の苗を選び、葉が黄色く変色していたり、しおれたりしている株はさけてください。病害虫被害がないかどうかもチェックします。地植えする場合は、ある程度の大きさがある苗を選ぶとしっかり根付きやすいです。
ブーゲンビリアの苗を植え付けたら、根が張って株が安定するまで水やりを忘れないようにしてください。春のあいだに植え付けて、しっかり根付かせてから冬越しできるようにしましょう。
ブーゲンビリアをおなじ鉢でずっと育てていると、根が回り根腐れして枯れる原因になります。そのため、2年~3年に一度のペースで植え替えてください。植え替えの適期は4月~6月で、気温が20℃以上になる日が理想的です。ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。しかし、つぼみや花が咲いているときの植え替えは、苗を弱らせる原因になってしまうのでさけてください。
ブーゲンビリアを長く楽しむためには、剪定が必要です。まずは切り戻し剪定を6月~8月におこないます。花がら摘みをしてから葉の上の部分を切り落とし、枯れ枝やトゲだらけの枝、花や葉が少ない枝を落とします。また、秋の花後10月~11月に間引き剪定をして新芽をだしておくと、翌年多くの花を咲かせられます。残したい枝以外を間引き、トゲも切り落としておきましょう。
ブーゲンビリアは寒さに弱いので、冬越しにはコツが必要です。鉢植えの場合は、室内の温度が10℃以上の場所で管理しましょう。地植えの場合は、ビニールやバークチップなどでマルチングで防寒してください。
ブーゲンビリアの増やし方は、挿し木がおすすめです。剪定で切った枝が使えます。切り口を斜めに切り落として、10cmほどの挿し穂を用意しましょう。葉を先端に5枚ほど残してあとは摘み取り、切り口を1時間ほど吸水させてください。切り口に発根促進剤をつけて、パーライトや川砂などの用土に挿します。半日陰で乾燥に注意しながら水やりし、新芽や根がしっかり出てきたら鉢に植え替えましょう。