マルチングとは
野菜や花の栽培で、土の表面をシートや紙などで覆うことを「マルチング」といいます。マルチングのやり方や効果はマルチング資材の種類ややり方によってもちがうため、どのような目的で使うのかによって資材選びをするのが、マルチングのポイントです。
植え付け前に用土の表面を覆う
土の表面を資材で覆うマルチングは、作物の植え付け前に行うやり方が一般的です。特に農業や家庭菜園で使う場合は、マルチングする面積も広いため、用土の準備とあわせてマルチングを行います。なお農業・家庭菜園では、マルチングを行うことで畑に雑草が生えるのを防ぐ効果もあります。
観葉植物用のマルチング材もある
マルチング材には、農業・園芸・家庭菜園のように作物の栽培に適した種類もありますが、プランターや観葉植物に使えるマルチング材もあります。特にインテリアとして室内で栽培する場合、マルチングをすると乾燥や害虫の予防に役立つため、観葉植物の手入れとして積極的に取り入れている人も多いです。
マルチングの効果や役割
マルチングは農業・園芸のプロだけでなく、家庭菜園や地植えした植物の冬越し対策、プランター栽培などにも使える便利なアイテムです。しかもマルチング材の種類や素材の特徴によってマルチングの効果や役割も変わります。そこで主なマルチングの効果についてまとめました。
保湿効果がアップ
マルチングの種類によって効果に違いはありますが、どの種類でも使用しない場合と比較すると、保温効果がアップします。特に気密性の高いシートタイプを使うと、保温効果だけでなく保湿効果も高まります。ただし水やりをしすぎると湿度が上がり、病気をおこしやすくなるため、作物・植物の特長で判断するのがポイントです。
水やりの回数が減る
マルチングは土の表面を覆うので、直射日光から土の表面を隠す効果があります。しかも土に含まれる水分の蒸発を防ぐ効果もあるので、マルチングを施した土は乾燥しにくく、水やりの回数も減らせます。なおマルチング材の素材によって保湿効果は変わるので、選ぶときには素材にも注目しましょう。
雑草が生えにくい
雑草が生えるためには、太陽の光による光合成が欠かせません。そのため日当たりのよい場所ほど雑草は生えやすく、駆除をするのも大変です。その点マルチングは土の表面を隠すことで太陽光を遮るので、農業・園芸・家庭菜園では雑草防止のためにマルチングすることもあります。
害虫対策
土の表面を覆うマルチングは、外部から寄生する害虫を防ぐのに効果があります。外部から寄生する害虫の中には、根や茎に寄生し作物を枯らす厄介な害虫もいます。そのため飛んでくる害虫を防ぐマルチングは、農業や家庭菜園に限らず、プランター栽培や観葉植物の害虫対策にもおすすめです。
観葉植物をデコレートできる
有機物系のマルキング材を使うと、観葉植物や多肉植物のデコレートもできます。もともと農業・園芸分野では腐葉土や枯れ葉など自然素材を使っていたので、ウッドチップなども素材に適しています。なお通気性がよい土を好む観葉植物や多肉植物などは、マルチングストーンを使うとおしゃれにアレンジできます。
自作のウッドチップを使うのもおすすめ
園芸店やホームセンターの資材売り場でマルチング材を購入するのもよいですが、最近は家庭用のガーデンシュレッダーでウッドチップを自作する人も増えています。なおガーデンシュレッダーでウッドチップを自作すれば、伐採後に出る枝などのごみも減るので一石二鳥です。
ボタニ子
次はマルチング資材の種類について解説します!