ホテイアオイはビオトープや睡蓮鉢で、気軽に育てられる人気の水草です。水面に浮かんで日差しを遮り、メダカやエビなどの水生生物にとっては隠れ家や産卵場所にもなる水生植物です。
園芸分類 | 水生植物(浮遊性) |
形態 | 非耐寒性多年草 |
樹高・草丈 | 5〜30cm |
花の色・開花時期 | 薄紫色・夏 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 1年草扱い |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ホテイアオイはぷっくりとした丸い葉が特徴です。葉の付け根にある葉柄と呼ばれる部分が、浮き袋の役割となって水面に浮かびます。夏には茎が立ち上がりいくつかの花をまとまって咲かせることから、英語ではウォーターヒヤシンスと呼ばれています。
ホテイアオイ 1個(ホテイ草、水草、浮草、ビオトープ、産卵床、産卵草)
参考価格: 100円
丸い葉が特徴のホテイアオイは、ランナーと呼ばれる細い茎を横に伸ばして、小さな子株を作って増えていきます。
おすすめ度 | ★★☆ |
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数量 | 1株 |
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斑入りホテイアオイ 一株
参考価格: 440円
グリーンの葉に白や黄緑色の模様が入る、ちょっと珍しい斑入りのホテイアオイもあります。育て方は同じですが、日照時間が不足すると色がきれいに出ないので、日当たりのよい場所で育てましょう。
おすすめ度 | ★★★ |
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数量 | 1株 |
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(水草)ミニホテイ草(無農薬)(1株) 金魚 メダカ
参考価格: 690円
通常サイズのホテイアオイよりも、葉のサイズが一回り小さいものがミニホテイアオイです。いろいろな種類の水生植物を、睡蓮鉢で育てたいかたにもこの大きさならぴったりですね。
おすすめ度 | ★★★ |
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数量 | 1株 |
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ホテイアオイは一年草として栽培するので、育てる時期は春〜秋です。気温が高くなってくる、5月ごろから育て始めるとよいでしょう。開花時期は夏ごろで、薄紫色のきれいな花を咲かせることがあります。気温・水温ともに20〜35℃ぐらいが理想で、日当たりのよい暖かい場所で育てましょう。
ホテイアオイの栽培適期は春〜秋、一年草として育てます。地域によっては例年5月ごろから、水生植物の苗の販売が始まります。ホテイアオイは寒さに弱いため、寒冷地では遅霜で枯れないように注意して育てましょう。
ホテイアオイの栽培は睡蓮鉢や水槽・家庭の池などが最適です。半日以上しっかりと日が当たる、明るく暖かい場所で育てます。増えすぎたら剪定して整理しましょう。
ホテイアオイを育てる場所は屋外の日当たりのよい場所です。庭やベランダなどの屋外で、よく日が当たる場所を選び、気温・水温を25〜35℃に管理しましょう。日当たりのよい場所で株が大きく成長してくると、花芽が出てくることがありますよ。
ホテイアオイの栽培に用土は不要ですが、冬越しや確実に花を咲かせたい場合などには、鉢植えも可能です。素焼き鉢に荒木田土か、硬質赤玉土で植え付けましょう。深めの受け皿に水を張って明るく暖かい場所で管理すると、ホテイアオイが上に立ち上がって葉も大きくなり、花芽が出やすくなります。
水替えは一週間に1回が基本です。睡蓮鉢や水槽などでは、水位が減った分だけ水足しして補います。真夏は水質が悪化しやすいので、水生生物の様子を見ながら、こまめに少量ずつ水替えするといいでしょう。
ホテイアオイの栽培に肥料は不要です。メダカのフンなどの有機物から栄養を吸収するため、あえて肥料を与える必要はありません。子株を大きく成長させたいときは、水生生物の飼育に影響のない専用の活力液や液体肥料を使いましょう。
ホテイアオイの栽培で、気をつけたい病気や害虫は特にありません。
茎が太くて短く、葉の色が濃い株を選びましょう。可能であれば株を持ち上げて、根が紫がかった色をしているのがよい状態です。病気や害虫の発生がないかもよく確認します。
ホテイアオイは葉の付け根から、ランナーと呼ばれる太い茎を横に伸ばして、子株を作って増えていきます。増えすぎて困る場合は不要な子株を剪定して、根を半分ぐらいにカットするか、子株だけを残して新たに育て直しましょう。
ホテイアオイの花びらがしおれてきたら、花茎の根元で切り取って処分します。株が弱ることもあるので、花後は早めに剪定しましょう。
一年草として育てるのが基本ですが、5℃以上を保てる暖地では冬越しも可能です。気温・水温が20℃を下回る時期になると成長が鈍るので、冬越しの準備を整えましょう。葉が茶色っぽく枯れたように見えても、根が用土に付いて入れば春に新芽が出てきます。
ホテイアオイの増やし方はランナーから子株を切り分ける方法で、時期は栽培中いつでも可能です。子株から根が4〜5cm伸びていれば、切り分けて増やせます。
葉が茶色くなって枯れてしまう
ホテイアオイの葉が茶色く枯れてしまう原因は、日照不足と低温です。室内や半日陰では日照量が足りずに、葉が黄色や茶色に変色してしまうため、屋外のよく日が当たる場所が向いています。また寒さに弱いため、8℃以下で葉が傷み始め、5℃以下では枯れてしまいます。気温だけでなく水温も確認して育てましょう。
きれいな花を咲かせたい
ホテイアオイの花を咲かせるには、気温・水温ともに25〜35℃を保てる日当たりがよく暖かい場所が最適です。適度に栄養を与えないと花芽が形成されないので、水生生物がいない場合は専用の肥料を与えます。根が当たる場所に用土があると、株が上に立ち上がって花芽がつきやすくなりますね。
室内で育てたい
ホテイアオイを室内で育てるのは向いていませんが、屋外で増やしたホテイアオイを、短期間だけ室内で楽しむことは可能です。水生植物は品種によって、育てる場所の向き不向きがあります。室内向きの別の植物を選んで、育ててみましょう。
出典:写真AC