はじめに
夏になると薄紫色のかわいい花を咲かせる水草、ホテイアオイ(布袋葵)をご紹介します。暑さの厳しい季節に、涼しさを感じさせる癒しの空間、ビオトープ作りにも役立ちます。ホテイアオイの育て方や管理方法、初心者の方でも育てやすいメダカの飼育におすすめの水草もチェックしましょう。
水草とは水生植物のこと
水草とは、SNSで人気のビオトープやアクアリウムで注目される、水生植物のことです。水を張れる器があれば、小さなスペースでも水辺の植物を育てられます。水生植物の種類や特徴をつかんで、枯れることなくより長く栽培していきましょう。
水生植物にはタイプがある
ホテイアオイ(布袋葵)は、植物自体が水に浮く「浮遊性」の水生植物です。ホテイアオイにも比較的小さな姫ホテイアオイや、斑入り(葉に白っぽいスジのある)のものがあります。園芸店で見かける水生植物には、どのような種類があるでしょう。代表的な植物とともに、ご紹介していきます。
「浮葉性」の水生植物
「浮葉性」は根や茎が水中にあって、花や葉が水面に漂う水生植物です。球根植物でもあるスイレンが、その代表といえます。花を咲かせるウォーターポピーやコウホネ・ヒツジグサ、つるりとした喉越しが特徴のジュンサイも浮葉性の水生植物です。
「抽水性」の水生植物
「抽水性」は根と株元が水に浸かっていて、茎や葉が水上に出ている水生植物です。上の画像は、ビオトープで人気のあるパピルスです。ウォーターバコパやウォーターグラス・ヨシ・ガマ・フトイ、カキツバタやオモダカもこの抽水性の水生植物に含まれます。
「湿地性」の水生植物
「湿地性」は「水辺の植物」とも呼ばれる、根の一部が水に浸かっているか水分を多く含む土質を好む植物です。上の画像の花ショウブ以外にもホスタ・ミズバショウ・カラー、モウセンゴケを含む一部の食虫植物など、湿地性の水生植物の種類は多くあります。
ホテイアオイとは?
過去には生活排水の流入で、富栄養化した池や湖の水質浄化に、繁殖力の旺盛な外来種の水草ホテイアオイの活用が検討されました。そんな外来種の水生植物ホテイアオイがメダカの飼育に人気が高いのには、納得できる理由があります。
メダカの飼育におすすめの理由
【メダカの飼育に人気の理由】
- 葉っぱで強い日差しと外敵から守り、根っこは隠れ家になる
- よく茂った根っこに産卵し、卵や稚魚を守り育てる
- 残ったエサやフンなどから、栄養を吸収し水質を浄化する
小さなスイレン鉢や水槽、ビオトープや池などでメダカを飼うときに、1つの植物でこれだけの役割を担ってくれるものは、ほかにはなかなか見当たりません。さらに育てやすくて価格が安く、購入しやすいのも高い人気を誇る理由です。
ホテイアオイの花言葉
- 花言葉① 恋の愉しみ
- 花言葉② 恋の悲しみ
- 花言葉③ 揺れる心
ボタニ子
ホテイアオイの特徴とその育て方を、次のページでご紹介!
出典 Unsplash